院長室ブログを書いていると
(脂肪溶解の症例報告は、我が愛妻の院長の妻に任せています)
並の学力の医学生からみた第112回医師国家試験
リンク先はこちら
医大生・たきいです。
という面白いブログを見つけた。
彼は僕のような苦学生でも
9年間の義務年限を背負わされた哀れな若者ではないと思われますが
私も約25年前は同じ立場にあったのだと感慨深く感じるのと同時に
これから医師になる若者にはエールを送りたい!
約25年前(正確には24年前?)このくらいの年になると昔の1、2年はあまり大きな意味をなしません。
どこかで国家試験を受けたはずですが、会場を覚えていません。
絶対(国家試験に)落ちるわけがないと思っている反面、万が一落ちたらどうしようという緊張感のためか
もう25年近くたったからなのか
試験当日の事は場所も含め、何も覚えていません。お弁当も持って行ったのでしょうか?
医師国家試験は2日間あります。
人生の空白
と言ってもよいくらい
何も覚えていません。
その前後も含め、幹部候補生学校、私生活、研修医生活
いろいろなことがありすぎたため、僕の記憶回路は有限なので重要度の低いものは削除されたのかもしれません。
並の学力の医学生からみた第112回医師国家試験
医大生たきい さんのブログ(関係者だから)結構笑えるのですが
僕の頃とは時代が違い過ぎるし、今の学生さんのほうが覚えなければならないことが多いと思うので
(私が学生のときも教授から同じこと言われました。今回の国試難しかったね、全然わからなかったよ)
一般の方によく誤解されますが、ヒトの体(臨床)は紋切り型に割り切れるわけではなく、例外や異常例を知れば知るほど、国試のようなクイズには不正解率が増えるものです。
これは一般臨床でも言えることですけど、言い切ってしまう医師や論調には気を付けたほうがよいですね。
たきいさんの書かれているCBTというのは僕の時代にはなく、どういうものかさっぱりわかりません。
それだけ今の医学生は大変なのでしょう。
ちなみに僕は
(人間の記憶は常に美化しがちです)
病院実習前(4年生の時点)で全ての臨床科目のテキストは読みおえていました。
国家試験だけだったら4年時点でも受かっていたかもしれません。
(その分ちょっと基礎医学、力を抜いてかもしれません)
(当時謎の(脂肪と糖の)代謝回路があったのだが、それについて(基礎医学の教官に)質問したところ答えがえられなかったので )
研究者になるつもりはなくなり(基礎医学に関しては)概略だけ知っていれば十分だろうと当時考えていました。
本当は基礎医学が大切なのですよ!
病院実習で次に回る科のとりあえず必要なポイントを押さえたり、担当の先輩ドクターからここを調べてくるように
と(僕からすれば受け身)でいくよりも
一応、全ての科目の基礎知識を頭に入れた上で客観的にみると
その科の患者さんや他の科との連携、それを担当医がどのように戦略を考えているのか
よくわかるというか、(当時は)(その科のその病気しか医者は見ていないこともある)ということがよくわかったものでした
大学病院ともなると、確かに珍しい疾患、教科書的な(典型例)には出会うものの、(一臨床医として必要な)よくある普通の病気に出会う機会が少ないのは二律背反としか言いようがありません。
何を書いているのかわからなくなってしまたが
未来のお医者さん(医学生たきい さん 含め)頑張れ!
「これはこうだ」とスパッと言い切る医者にはご注意!
(例外を知っているからこそ、言い切れません!)
大変だと思うが、3年生で内科、整形外科、産婦人科の本は読み倒し
4年生で、外科、小児科、皮膚、眼科、その他マイナーな科も読んでいくと良いのでは。
5,6年で実習です。
以下必要に応じお読みください。
今だから言えるけど
ほとんどの診察手技は(付き合っていた方などの)ボランティア精神あってのものですね
お会いすることはないと思いますが
少しはまともな医師になれたのは、あなた方のご協力の賜物だと真に感謝しております。
医学生の皆様もご自分の彼氏彼女で納得するまで練習すると良いですよ!
医学のために!と思って下さるか
「モルモットじゃないのだから!」と言われるかで
はっきりしますね