新型コロナウイルスのクラスターが拡大している北海道の旭川厚生病院は、3日までの感染者が203人になったと発表しました。国内最大規模のクラスターになっています。 旭川厚生病院の発表によりますと、3日午後4時までに、職員ら62人、患者141人、あわせて203人が新型コロナウイルスに感染したということです。 国などによりますと、200人を超えるクラスターはすでに終息した東京都の永寿総合病院の214人
に次ぐ、国内2例目とみられていて最大規模となっています。
永寿総合病院の院長記者会見(7月1日)
また、地元の関係者によりますと、旭川厚生病院で死亡した人は3日までに7人にのぼっているということで、病院では、引き続き、全職員と入院中の患者などを対象にしたPCR検査を実施していくとしています。
同じく3日までに167人が感染し、19人が死亡した旭川市の慶友会 吉田病院 が、クラスター発生後の支援を巡り、ホームページ(HP)で「様々な不条理や疑問を感じるところがあった」などと旭川医大病院と同市、市保健所を名指しで批判した。感染拡大で医療体制の逼迫(ひっぱく)が連日報道される同市の医療現場との不協和音に、SNSへの転載が相次いだり、HPにアクセスが殺到して閲覧できなくなったりするなど波紋が広がった。
批判は「これまでの経緯」と題し、1日付の吉田良子理事長名で掲載。同病院で初めて患者の新型コロナ感染が判明した11月6日に、感染患者の処置を行いつつ通常の医療・看護業務を行うことは極めて困難として、「(市に)感染者の転院調整を強く要請を続けてきたがかなわず、多くの患者が院内にとどめおかれ、クラスターの拡大を招く結果となった」と市保健所の対応の遅れを批判した。
さらに、院内の感染拡大によって看護師らが勤務できなくなり、市に自衛隊の派遣を依頼してほしいと要請したが、「市長に即座に却下された」とした。
同じくクラスターが発生している「慶友会吉田病院」の患者で、この病院での感染者は合わせて167人になりました。
他人を批判すれば、自分も批判にさらされます。反省されたのか、ホームページの記載は大人しくなっていますね。
旭川市内ではこのように病院、福祉施設での大規模クラスターが複数発生しており、日常医療への影響が大きく出ているようです。
旭川市立病院のホームページには、影響を受けざるを得ない近隣病院のひっ迫した様子が滲み出ています。
何とか、感染拡大を食い止めなければなりません。それには、わが国最大のクラスターとなり、43人が死亡した永寿総合病院院長の血がにじむような言葉「感染者がいる可能性を常に想定するという認識が十分に浸透していなかった。予防策が不十分だった」 を重く重く受け止める必要があると考えます。
夜遅くまで飲食したら新型コロナウィルスが発生するわけではありません。
マスクを外したら発生するわけでもありません。新型コロナウィルスは、そこここに存在している可能性があるのです。その確率は人込みに出ると急激に上がります。COVID-19拡大を防ぐには、何しろ各人が感染防御するしかないのです。スタンダード・プリコーションの考えを理解して(誰もが感染している可能性があると考えて、それなりの対処をする)対処していきましょう。
無症状感染者が人込みには紛れ込んでいるものと考えて行動しましょう。むやみに恐れる事は無いと思うのですが・・・高齢者、基礎疾患を持っている方は(私ですね)慎重に行動しましょう。