毎日新聞デジタルより
新型コロナウイルスの感染拡大「第3波」が襲う師走の日本列島。年末年始の帰省や大人数での会食自粛が求められる中、感染者の増加はやまず、奈良県内の医療提供体制は逼迫(ひっぱく)の度合いを増している。緊迫した現場で懸命に使命を果たそうと疲弊する医療従事者たち。一方で、陣頭指揮を執る県と現場の間には温度差も露呈する。【久保聡】
新型コロナウイルスの感染拡大「第3波」が襲う師走の日本列島。年末年始の帰省や大人数での会食自粛が求められる中、感染者の増加はやまず、奈良県内の医療提供体制は逼迫(ひっぱく)の度合いを増している。緊迫した現場で懸命に使命を果たそうと疲弊する医療従事者たち。一方で、陣頭指揮を執る県と現場の間には温度差も露呈する。【久保聡】
以下、なんだかんだと書いてありますが・・・・
要するに、新型コロナを受け入れている病院が(奈良県内では)限られていて、何処も逼迫した状態にある。それぞれの事情があって、外からは「空きベッド」があるように見えても、実際には「空き」ではない。その辺りの誤解から、病院間で摩擦も起き始めているということです。
今月2日、容体が悪化した新型コロナウイルスの入院患者が転院する際、ある「小競り合い」が起きた。 西和医療センター(三郷町)に入院していた中等症の60代男性の容体が悪化。人工呼吸器の装着が必要となったため、同センターはより高度な医療環境が整う県立医大付属病院(橿原市)に男性を搬送した。 付属病院は男性の受け入れに同意したはずだった。ところが病院到着後、男性に同行してきた若い専攻医(専門医研修中の医師)を、付属病院の医師はこう責めた。「なぜ送ってくるのか。西和医療センターで重症患者の管理はできないのか」。専攻医は反論したが、医師は同センターの医療体制を批判した。 県が示していた2日時点の重症対応病床は16床。だが複数の病院関係者などによると、実際に運用できていたのは約半数の9床だけ。16床には西和医療センターの2床も含まれていたが、医療スタッフが不足し、実際は運用できていなかった。付属病院でも重症病床を増やす準備を進めていたが、スタッフの確保に悩んでいた。 さらに3日、県が重症対応病床が3床あるとしていた南奈良総合医療センター(大淀町)からも、重症化した50代男性が付属病院に搬送された。同センター職員が新型コロナに感染し、関連病院でも院内感染が起きるなどしてスタッフが不足、実際に対応できる病床は1床だけだった。南和地域の感染者も増えるなか、この1床を埋めれば万が一の事態に対応できない、と付属病院に搬送するしかなかった。 県の発表によると、3日時点の重症患者は6人。中等症となった患者も含め10月26日以降、重症者は14人に上っていた。いつ重症となってもおかしくない患者も数十人を数え、まさに重症対応は「ぎりぎりの状況」(医療関係者)だった。 ◇PCR検査体制にも影響 西和医療センターは常時10人近くの中等症患者が入院している状態だが、医療体制の逼迫を受けた12月中旬、重症患者1人を受け入れた。感染症専門医がいない限られた「マンパワー」の中、複数の内科系医師が手分けして入院患者の治療にあたっている。 こうした状況下で、県は10日、新型コロナの入院患者を受け入れる医療機関の病床数を月内に約130床増やすと発表、医療機関に通知した。 同センターも対応病床を27床から37床に増やす方針だ。ただ、病床を増やす分、入院患者の治療にあたる医師と看護師の確保は欠かせず、5月から続けている「発熱外来クリニック」の検査数を12月24日から減らさざるをえなくなった。 幹部は苦しい胸の内をこう明かす。「重症、中等症、軽症の患者への対応と、発熱外来クリニックでの検査、これらをすべて続けることは不可能だ」
要するに、新型コロナを受け入れている病院が(奈良県内では)限られていて、何処も逼迫した状態にある。それぞれの事情があって、外からは「空きベッド」があるように見えても、実際には「空き」ではない。その辺りの誤解から、病院間で摩擦も起き始めているということです。
今月2日、容体が悪化した新型コロナウイルスの入院患者が転院する際、ある「小競り合い」が起きた。 西和医療センター(三郷町)に入院していた中等症の60代男性の容体が悪化。人工呼吸器の装着が必要となったため、同センターはより高度な医療環境が整う県立医大付属病院(橿原市)に男性を搬送した。 付属病院は男性の受け入れに同意したはずだった。ところが病院到着後、男性に同行してきた若い専攻医(専門医研修中の医師)を、付属病院の医師はこう責めた。「なぜ送ってくるのか。西和医療センターで重症患者の管理はできないのか」。専攻医は反論したが、医師は同センターの医療体制を批判した。 県が示していた2日時点の重症対応病床は16床。だが複数の病院関係者などによると、実際に運用できていたのは約半数の9床だけ。16床には西和医療センターの2床も含まれていたが、医療スタッフが不足し、実際は運用できていなかった。付属病院でも重症病床を増やす準備を進めていたが、スタッフの確保に悩んでいた。 さらに3日、県が重症対応病床が3床あるとしていた南奈良総合医療センター(大淀町)からも、重症化した50代男性が付属病院に搬送された。同センター職員が新型コロナに感染し、関連病院でも院内感染が起きるなどしてスタッフが不足、実際に対応できる病床は1床だけだった。南和地域の感染者も増えるなか、この1床を埋めれば万が一の事態に対応できない、と付属病院に搬送するしかなかった。 県の発表によると、3日時点の重症患者は6人。中等症となった患者も含め10月26日以降、重症者は14人に上っていた。いつ重症となってもおかしくない患者も数十人を数え、まさに重症対応は「ぎりぎりの状況」(医療関係者)だった。 ◇PCR検査体制にも影響 西和医療センターは常時10人近くの中等症患者が入院している状態だが、医療体制の逼迫を受けた12月中旬、重症患者1人を受け入れた。感染症専門医がいない限られた「マンパワー」の中、複数の内科系医師が手分けして入院患者の治療にあたっている。 こうした状況下で、県は10日、新型コロナの入院患者を受け入れる医療機関の病床数を月内に約130床増やすと発表、医療機関に通知した。 同センターも対応病床を27床から37床に増やす方針だ。ただ、病床を増やす分、入院患者の治療にあたる医師と看護師の確保は欠かせず、5月から続けている「発熱外来クリニック」の検査数を12月24日から減らさざるをえなくなった。 幹部は苦しい胸の内をこう明かす。「重症、中等症、軽症の患者への対応と、発熱外来クリニックでの検査、これらをすべて続けることは不可能だ」
今後どうすればいいのでしょうか??
負担の偏重をなくして、出来るだけ多くの医療機関で負担を均等化して支えあわないと医療は崩壊します。負担の大きい病院間でいがみ合っている場合ではないのです。これを何とか調整するのが政治の力です。医療者は自分の領分で十分に努力しています。政治家の方々、負担の均等化!!!上手なマネージメント!!!!くれぐれもよろしくお願い申し上げます。
日本の累積患者数は20万人を超えました。累積死者数も3,000人を超えました。しかし、USでは、毎日毎日、1日の新規陽性者数が20万人を超え、1日の死者数が3,000人を超える日が続いています。
日本が今程度の患者数で医療崩壊するはずがありません。負担の均等化、今こそ政治の出番です!!!医師会も「泣き言」言ってないで、自助努力しなさいね!!