自衛隊の運営による新型コロナワクチン大規模接種センターの運営が始まり、何とかうまく行っているようだ。
大阪会場での案内
何とか最後までうまく行ってほしいと思うのだが、90日間で運用を終えるそうで、その運営方法がなかなかに難しいと思われる。
というのは、現在日本で使われているファイザー社のワクチンも、大規模接種センターで使用されるモデルナ社のワクチンも2回の接種が必要で、ファイザー社のものは3週間隔、モデルナ社のものは4週間隔が基準である。
というのは、現在日本で使われているファイザー社のワクチンも、大規模接種センターで使用されるモデルナ社のワクチンも2回の接種が必要で、ファイザー社のものは3週間隔、モデルナ社のものは4週間隔が基準である。
日数に余裕があれば、3週間隔のワクチンだと、3週間は1回目の接種をし続け、残りの3週間は3週前に1回目を接種した方に対して2回目の接種を続ける。6週間が一つの単位となる。1日1,000人にワクチンを接種するなら、21日間21,000人に対して1回目のワクチンを打ち続け、22日目からは21日前に来られた方々に2回目のワクチンを接種していく。すると、42日目に21日目に来られた方々の2回目の接種が終わることになる。
期限が切られてない場合は、このやり方を繰り返していけばよいのだが、90日という期限が切られている場合はこの運用法は適用できない。
大規模接種センターの能力を100%活用するためには、運用開始時は、アイドリングで少しスローペースでも良いかと思われるが、最終日に2回目1万人接種しようとすると、必然的に接種間隔をある程度ばらつかせることが不可欠。それで、大規模接種センターでは、2回目の日時は、1回目の接種が終わってから決まるのだろう。
ワクチン接種には予約が必要ですが、予約が出来て、会場に入ったら
①予診票の確認
②医官による予診
③看護官や民間看護師による接種
④経過観察と進む。
この流れは民間の集団接種会場でも同じです。医官が一般医師に看護官が一般看護師に代わりますが。
①②③④のラインで、バックヤードを含めて(ワクチンの準備など)医師1人、看護師5人が必要と言われており、この1ラインで1時間に20人の患者さんに対応すると言うのが標準的となっています。
自衛隊の運営する大規模接種センターは、朝8時から夜8時まで12時間運用だという事です。それで1万人に接種するという事は、
10,000÷12=833.3 1時間あたり833人に接種する必要があります。
833÷20=41.67 1時間に1ラインで20人の方に対応できるとすると、1日1万人に対応する大規模接種センターには最低42本のラインが必要となります。2交代制だとすると、東京のセンターで、医師84人、看護師420人、大阪ではその半分の医師42人、看護師210人が日曜祝日返上で働く必要があります。
これまで、全国に15ある自衛隊病院などで日常業務をこなされてきた方々です。
無理難題を押し付ける政治家ですが・・・・
非常事態だからと、受け入れていただいているのでしょう。想像するだけで心苦しくなります。
何とかスムーズに業務が遂行することを祈るのみです。
それにしても・・・・日本、伸びしろありすぎです!!