命のカウントダウン(健康余命3605日)

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フーミン爺ちゃんのその後

2019-11-02 21:25:05 | 在宅医療
フーミン爺ちゃん、今日は往診 訪問診療しませんでした。
癌末期なので、レセプト上の訪問診療、往診の回数に制限はないのですが、数を増やせば患者さんの経済的負担が増加します。
現在、基本的には週2回を希望されていますので、月、金の訪問診療を出来るだけ守るようにしております。
我が医院は、強化型在宅療養支援診療所なので、通常の訪問診療以外で、要望が有れば、基本の訪問診療以外でも24時間対応しております。
ただ、一人医師の診療所なので、即座の対応が困難な場合があります。医師が対応せざるを得ない場合は、連携している診療所、病院での対応とならざるを得ないのですが・・・ほとんどの場合は医師でなくても対応可能です。
そこで存在感を増すのが訪問看護ステーションです。
訪問看護ステーションが、今後の日本の在宅医療を担う主役だと思っています。厚生労働省が見本としている諸外国では、訪問看護ステーションの存在価値は、日本におけるより相当大きくて、医師は司令塔でしかなく、実践の場に登場しないこともしばしばです。
実務を取り仕切っているのは看護師というのが、在宅医療が上手く行っている「先進諸外国」の実情なのです。

現在の日本においても、訪問看護ステーションは頑張ってくれています。それでも、看護師に権限を委譲していない現在の日本の体制では、在宅医療を担う一人医師の診療所における医師の働き方は・・・・・超ブラックです。
過労死の範囲を常に超えています。

厚生労働省は、報酬を上げて、在宅医療に開業医を導こうと努力を続けていますが・・・
在宅医療に首を突っ込んで、日常生活を破壊されなくても、十分に食べていけますので・・・・
在宅医療が特に好き と思わない医師は、在宅医療に首を突っ込みません。
医師の報酬を上げるのではなく、看護師の権限を増やしていくのが正解
それは、厚生労働省も十分に理解していると思います。
抵抗勢力は・・・・・
医師会です。
本当にどうしようもないと思います。
内部から小さくとも抵抗しておりますが・・・
うーむ、敵は巨大です。
でも、戦い続けるしかないと、思っております。

在宅医療にどっぷりつかっている方々は、自宅で生活を取り戻して生き生きした人生を自宅で生きている患者さんが大好きな人。そんな種族で医師免許を持っている方が、在宅医療を続けているのだと思います。お金の問題じゃないのです。在宅医療などしなくても、医師免許が有れな、十二分に生きていけますから。


話は大幅に変わって・・・・
フーミン爺ちゃん・・・・
食欲低下、ADL低下が著しいので、ステロイド投与を開始しました。ステロイドと同時に、消化管出血を予防する為にPPIも同時に投与開始しています。
 残念ながら、薬は減らせないです。
 飲めなくなったら、点滴又は皮下注射で持続投与としないと、痛みのコントロールが、出来ません。
 どうしても薬を減らしたいと思われる方は、自己責任で痛みに耐える覚悟を固めて下さい。非科学的、非論理的な思考を、他人に勧めることはやめてください。貴方は全くもって責任を負う能力がないのですから。
 そんな方に限って、薬は嫌だけどと言いながら、サプリ大好きだったりするのですよねェ〜〜


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