〓カナダ・カナディアンロッキー発〓
『My スロ-ライフ 』 by Junko
No.14
☆★☆★その後、日本を訪れて…☆★☆★
こんにちわ!
4月3日から所用で日本へ帰っていて、24日にカナダに戻ったところです。
大災害の後の日本の様子、とても気になっていましたが…
カルガリーから直行便で成田空港へ到着後、入国審査に向かう通路に出ると
そこはまったくひと気もなく、おまけに節電で、通路の照明が半分に落して
あるため薄暗い…
その光景を目にした時、私は全身に鳥肌が立ち、初めて恐怖感を覚えました。
こんなにまったく人のいない成田空港を見た事がなかったのと、東京や周辺に
駐在する海外からの駐在員と家族は原発事故が引き起こす放射能汚染を恐れて
一時帰国や関西方面へ避難していることはニュースで知っていたものの、ここ
まで日本を訪れる外国人が減少している事実に愕然としてしまったのです。
今回の日本行きを決めて航空券を買ったのは3月10日。
そう、東北関東大震災が起きる前日!だったのです。
私が予約していたフライトは4日に日本着、23日帰り…でしたが、3月20日に
なってエアカナダからイーメールで、3日発のフライトがキャンセルになり4日
に変更になったと一方的に知らせてきました。
5,6日とすでに歯科予約を入れていたので、それじゃ間に合わない!と慌
てて電話、前倒しにしてもらい、2日に出発、帰りは一応21日としましたが…
実は18日、次男に2番目の子供が生まれ、義娘が入院中、上の子の世話をする
ために少し滞在を延ばしました。出産予定日はあくまで予定であり、うまく
滞在中に生まれてくれるかどうかは、賭けみたいなものでした(笑)
フライトの変更には通常$100~200の変更手数料が掛かりますが、今回は元々
航空会社の都合でフライトがキャンセルされ日程変更を余儀なくされたという
ことで、手数料を払わずに変更することができました。
それにしても、カルガリー空港で日本行きのフライトを待つ人が少ないなぁ…
と思いつつ、いざ搭乗してみると…なんと空席が7割以上!
毎日こんな様子では、エアラインもたまりませんね…。
エグゼクティブクラスの乗客は30席に対し、4名程だったでしょうか。
殆どの乗客は、3人掛け、2人掛けのシートに横になって眠っていましたが、私
はエコノミーながら、空いていればいつも足元の空間が広い最前列席の窓側を
取るため、アームを上げることの出来ない席でして…残念ながら隣が空席でも
横になることは出来なかったのです(涙)
せっかく今年3月末から週5便になったダイレクトフライトなのですが…
現在は週3便に減らされてしまい、せっかく順調に伸びていたハイキングの
お客さまに影響が出なければ良いがと…毎年5月~10月カナディアンロッキー
にひとつしかないハイキングツアー専門の会社のオフィスで働くスタッフとし
て、こんな心配もしています。
早く被災地の復興が進み、原発廃炉の処理も終わり、人々の気持ちが落ち着き
を取り戻し、元の平安な日本に戻る日が早く来ることを強く望んでやみません。
日本では、いつも次男家族の住む京都に滞在しますが、昨年同時期にも帰国し
ているので比較が出来るのですが、大型観光バスと外国人観光客の数が、激減
していると感じました。
いつも修学旅行や大型バスの乗降客で溢れかえっている二条城の駐車場も空い
て、すんなり駐車可など、あり得ないことが起きていました。
春休み中の朝のいっとき、身動きできないくらいの人々で大混雑する京都駅な
のですが、普通に歩けるとは、これまた驚き…。
そんな中で、京都の桜は、今年も見事に咲き誇っていました。
いつもならウキウキしてあちこちお花見に出かけるのですが…今春は被災地で
避難生活を余儀なくされ、ご苦労なさっている方々がたくさんおられることが
みんな心の片隅にいつもあるので、ついつい自粛ムードだったのでしょう。
京都はもろにそのあおりを受け、宿泊施設もキャンセルが相次いたそうで…
殆ど海外からの旅行客を見かけない、かなり寂しげな京都の町に見えました。
一方、せっかくいい時期に日本に来ているので、ちょっと親孝行をしようと…
岡山にある実家の母を有馬温泉に誘ったときのこと。
次男の勤務先が会員になっている「エクシブ」というリゾート会社の施設が
あり、有馬は3月18日にオープンしたばかりだったのですが、運よく1泊だけ
予約が取れました。
足の弱った母ですがドライブ大好きな人なので、往路は車窓から満開の山桜を
眺めながら、楽しんでいる様子にひと安心。
今回は実家の近くでハイブリッドのプリウスをレンタカーして迎えに行ったの
ですが、いや~、プリウスって噂通り!
燃費のよさと運転中も車内が静かで、本当にいいですね。
帰路は、お昼前に有馬を出て、ゆっくり中国道を走って帰る途中、母の希望で
津山ICから30分のところにある母の実妹のお家を訪ねて帰ることなりました。
築150年の古民家を大改築して、昨夏やっと完成したそうで、まだ一度も訪
ねていない私を、母は叔母の家に連れて行きたかったようです。
叔母は10年前くらいまで母と一緒に何度も京都に遊びに来ていたし、従姉は
大の料理好きで、和のお料理のレシピをたくさん教えてもらいました。
今、日本では古民家再生が流行しているらしく、まさしくその家は長女(従姉)
夫妻との同居を機に平成の大改造を行い、雑誌の取材が来るほど、使い勝手の
良いすばらしい住空間へと生まれ変わっていたのです。
山の上に建っている家なので、周囲には季節ごとにたくさん花の咲く草木が多
く、玄関、廊下、和室、至る所に見事に季節の花が活けられ、まるで老舗旅館
に来たよう…と従姉に話すと、古くなり、壊れたり使えなくなっていたものを
どう活かそうかと建築家と話し合いながら少しづつ再生し、ついに思い通りの
住居造りが出来たと、それは大満足なようでした。
ほぼ同じ年代に建てられた古民家を養父から受け継いだ私は…自分が何も出来な
いまま今や朽ち果てて行く家をなすすべもなく放置している状況なので、従姉の
話を聞きながら、養父にすごく申し訳ない思いで、胸が一杯になりました。
話は出産に戻りますが、予定より一日遅れただけで、かわいい女の子が無事生ま
れてくれて…
息子二人を育て、初孫も男の子だったので、義娘から5ヶ月くらいのとき今度は
「女の子ですって!」と聞かされた時には本当に嬉し買ったです。
出産の瞬間は、ご実家のお母様と一緒にすぐそばで産声も聞くことが出来て、2人
で手を取り合い感動の涙々を流しました。
娘のいない私は、次男のお嫁ちゃんを本当の娘みたいに思っていますし、彼女も
私を素直に頼ってくれるので、お互い嫁姑らしくない(笑)いい関係です。
朝8時ごろから陣痛が始まった義娘は、上の子が下校するのを待ち、7分間隔に
なるまで自宅で待機し、夕方6時前に私の運転で病院へ。
初産は3日間も微弱陣痛で苦しんだのに、2番目は入院して2時間で出産と、意外な
展開にパパもびっくり!
6時に入院したと携帯メールを受信していた次男は、どうせ出産は夜中になるだろ
うと思っていたらしく、7時頃病院に到着したとたん、助産師から「あと1時間位
で生まれますよ!」と聞かされ、慌てて小2の息子と分娩室へ。
小2ともなるとしっかりしたもの、パパと一緒に妹の「へその緒」を切ると張り切
っていました。
彼も事前に赤ちゃんは「女の子」と知っていたので、どうせパパとママは7才も
離れている妹を甘やかすだろうから、自分が厳しく育てる!などと、大人びたこと
を言っておりました。
実際に妹が生まれると、誰よりも抱っこしたがり、夕方ママを訪ねて病院に行くと
帰るまでずっと抱っこしたまま。よほど可愛かったのでしょうね、これでは厳しく
育てられるかどうか、わからなくなってきました。
私の3週間に及ぶ日本滞在は親孝行と孫の誕生であっという間に終わっれしまい…
後しばらくは日本で酷使して疲れ切った身体をゆっくりと元通りに回復させること
に専念したいと思っています。
Junko@カナディアンロッキー
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