〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓
『My スロ-ライフ in カナディアンロッキー』by Junko
No.47
☆★☆★ 「Alberta Winter Games」 ☆★☆★
2月も今日で終わり。
3月になると、いきなり「春」イメージですね。
日本は今冬、思わぬ大雪に見舞われ、全国各地で被害続出でしたね…。
カナディアンロッキーも、例年に比べると、少し積雪は多い気もしますが
そこはもう慣れっこのカナディアンたち。でも気温がマイナス36℃の日は
さすがに外は誰も歩いておらず、私も一旦7時半ごろ起きてテラスの寒暖計
を見た途端ベッドへ逆戻り(笑)
可哀そうだったのは、わが家のわんこ。
「ピー」も「プ─」も、必ず外でする癖になっているので、どんなに寒い日
でも、彼女は日に4回は外に出なければなりません。
ミニチュワダックスは足が短く、雪道だとお腹も冷たいのか、家から10m歩
くのがやっと。さっさと用を済ませると、直ぐに抱っこの催促です。足の裏
が冷たくなり過ぎて、もう歩けないようです。
大型犬は、4本とも脚に靴を履かせてもらって、お散歩していますが、うち
のはせっかく$50も出して買った靴を履かせても、すごく嫌がって、直ぐに
脱ごうとして部屋中転げまわって大格闘の末、脱いでしまい、それ以後履か
せようとするとテーブルや椅子の下に隠れて、出てきません。
優しい夫は、いやなものは無理に履かせないで、抱っこすれば…と、今のよう
な状況になっています。
極寒の日の次の日から、カナディアンロッキーの小さな町キャンモアとバンフ
で「Alberta Winter Games」というスポーツイベントが開かれました。
ウインタースポーツだけでなく、屋内を含め20種目の競技に、アスリートが
日ごろの成果を競いました。
もう終わったイベントですが、公式ウエブサイトがまだ残っているので、ぜひ
のぞいてみてください。http://www.2014awg.ca/
気温は少し上がったものの、競技開催中は、日中もずっとマイナス17℃前後。
地元のボランティア、特に屋外の誘導や清掃など、本当によくやっていました。
日本でも、昔に比べるとボランティア活動はかなり盛んになっていると思いま
すが、カナダでは、ほとんどのイベントに於いてこのボランティアが大活躍し
ています。
もちろんボランティアを束ねるリーダーがしっかりしているからこそ、うまく
事を運ぶことができるのですが、小さいときから、たくさんボランティア体験
を積むことで、リーダーシップの取れる逸材も見出されている気がします。
私の所属するゴルフクラブは、正式名を「Canmore Golf and Carling Club」と
いい、5月-9月下旬まではゴルフ、10月から4月下旬までは、クラブハウス
に隣接のアイスリンクでカーリングクラブとして、ジュニアからシニアまでの
チームで競技を楽しんでいます。
「Alberta Winter Games」開催中、クラブはフードセンターとして、お腹を空か
せた競技参加者のために、バンフセンターのフードセンターと共に、8000食
を準備し、ボランティアとしてメンバー総出で頑張りました。私はというと…
実は右手親指の腱鞘炎が悪化。そのうえ、今度は左手中指の付け根にもグリグリ
と硬いものができて痛みを伴うし、グーの状態から指を開くと、中指だけが自力
で元に戻らないバネ指という症状も出て、食器や熱いもの扱うフードセンターの
ボランティアはエントリーしませんでした。
話は脱線しますが、腱鞘炎から来るバネ指は、まず直接、炎症を起こしている
患部にステロイド注射を施し、これで約60%は治るそうです。私ももちろん
痛~い注射を受け、痛みはかなり減少したものの、2週間ほどで、また調子が
悪くなり、専門医に相談したら、手術をした方がよいと言われ、すぐ予約を入れ
てくれました。
「カルトナージュ」というフレンチクラフトを趣味で楽しみ、時には指導もする
為、教材キットを作るのに、2mmの厚紙をカッターでサイズ通りに切る作業を
8月にかなりの量こなしたことが原因のようです。
それまでも酷使していたのかもしれませんので、まあ仕方がないな…と、観念
した直後、左手中指にも同じ症状が出てきて…自分の体がもう若くないことは
認識していましたが、こんなにトラブル続きで、ちょっと凹みました。
昨日、ドクターの術前アポがあり、ついでに左手も診てもらったら、これも手術
だなって、簡単に言ってくれました、そしてまたオペ予約…。
局部麻酔で30分で済むらしく、2週間したら元のように使えるそうなのですが…
Youtubeで腱鞘炎から来るバネ指のオペの様子を観ると、ほとんど出血もしないし
簡単そうに見えたので、今回はカナダのドクターにお任せすることにしました。
ちょっとアルバータ州の医療費のことについて触れておきます。
各州で、微妙にシステムが違うようなのですが…
Dr.から申し渡されたオペならば、自己負担はなく100%アルバータ州がカバー。
オペを受けた人は、後のリハビリも一定期間内ですが、無料で受けられます。
医薬分業なので、薬は自己負担、でもブルークロスという国の保険に加入すれば
ジェネリックは30%の自己負担、でも新薬は全て適応外で、100%の支払いが
必要となります。
さて、「Alberta Winter Games」の続き。
20種目の競技の中で、身近な人がクロスカントリー50kmで、優勝しました。
チェコリパブリックからの移民で、毎週火曜日の英語クラスに参加しているTom
です。
自己紹介の時、ノルディック競技のアスリートのトレーナーか、クロスカントリー
の選手の指導をしたいが、カナダでは実績がないと希望の職には就けないので
当分は生活するためTim Horton'sというカナダのファーストフードのお店で働く
と言っていました。
自主トレして鍛えていたという彼、とうとう大きな競技会で優勝を果たしたので
希望の職種へ、一歩大きく近づいたことでしょう。
フィギアスケートのJr.部門も、地元のクラブ所属の子供たちが3位までを独占。
寝ても覚めてもスケート、親のバックアップと子供たちの頑張りも半端じゃなく
大変なフィギアスケートの世界。
この競技会の後すぐにソチ・オリンピックが開催され、日本の選手たちの素晴ら
しい演技を観ながら、その陰でいったいどのような苦しい練習を積んできたのか
と思いを馳せると、つい涙が出てしまいました。
明日はもう3月。
先週末、またマイナス25℃の朝だったので、快晴でしたが何処へも出かけず
家の中で、撮り貯めた映画やTVプログラムを観ながら、食べて、寝て…
そして、夫の母からプレゼントされた、手作りの木目込みのお内裏様を飾りました。
親指の痛みが続き、ろくな料理もしていなかったのですが、時間もたっぷりあっ
たし、ゆっくりと時間を掛けてかなり手の込んだ夕食を作ることができました。
食卓に並んだお料理をみて、夫いわく「いったいどないしたん?」と(苦笑)
一見大らかで、細かな事は気にしない風の私ですが、実はかなり細かなところが
気になるタイプ。ミントの葉一枚なくても、そのデザートを人前に出したくない…
そんなこだわりが禍いして、カナダで作ることをあきらめた料理は沢山あります。
もっと柔軟な頭になって、カナダにしかない食材で料理することを楽しみたいと
思うのですが、まだどうしても、日本の「だし醤油」とかほしくなって…
その境地に至るまでには、もう少し時間がかかるのかもしれません。
ではまた来月、どうぞお元気でお過ごしください。
Junko@カナディアンロッキーでした。
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