9月の終わりに、初ホールインワン、達成しました。
いつもの仲間と一緒に「今季あと何回プレー出来るでしょうね~」などと
話しながら、とてもリラックスして回っていたのですが、#8パー3の
ショートホールで、いい感触で打てたボールがグリーンに乗ってから
「あれ?消えた??」ということで、まさかと思いつつ、その場にいた
バディの一人が走って覗きに行ってくれ…ポールの下を覗くと
「入ってる~!」の声。
半信半疑で自分で確かめに行くと、本当に入っていました!
クラブのグリップの握り方も知らないままに、歩いて回れる平坦なコース
ということで、メンバーになったキャンモアのゴルフクラブでしたが、
最初の4年間はただメンバーフィーを払っただけで数回しかプレイしません
でした。いえ、余りに下手過ぎて、他のメンバーと一緒に回ることができま
せんでした、が正しい言い方です。
ところが5年目、息子より年の若い日本人のゴルフバディが現れ、彼に誘わ
れるままコースに出るようになり、やっとゴルフって楽しいんだ、と思える
ようになってきました。パワーカートで回る人もたくさんいますが、彼も私
も手押しカートで18ホール歩いて回るので、十分な運動量も得られます。
バディーはどんどん上手になって行くのに、私は万年ビギナー、そんな私
ですが、奇跡が起きました。運よく、その日はクラブメンバー3人で回って
いたので証人になってくれました。日本ではホール・イン・ワン保険という
のがあるそうですね。
カナダではそんなものはありませんが、クラブハウスに戻ってスタッフに
伝えると、記念にとボールを持った写真を撮ってくれました。ニュースレター
に載せてくれるそうです。
ご褒美を戴いたようで、すっかり気をよくした私は、万年ビギナーから
ちょっとだけ抜け出せたのか、その後たまにパーが出るようになって、来年は
もう少し頑張ってドライビングレンジで練習してからコースに出ようかな…
なんて前向きに思えるようになりました。
ホール・イン・ワンから数日後、我が家恒例行事の一つ「松茸狩り」に出かけ
ました。場所はいつものBC州Nakusp。今年は8月末ごろからかなり採れている
という噂を聞いていて,かなり期待して出かけたのですが…結果は現地に2泊
して4パウンド(2kgほど)の収穫でした。
ご近所さんやゴルフバディーとポットラックパーティーの予定があったので
もう少し欲しいと思い、顔見知りのBuyerのところへ行ってみました。プロの
ピッカーが収穫した松茸を買い取るのがBuyerです。全く収穫がない時でも
ここには必ず松茸があるので、高値でも買って帰る年もありました。
集められた松茸はバンクーバーから99%日本へ空輸されるのだそうです。
末端価格は、迷年の取れ高によって変わっているとは青みますが、神奈川県
に住む友人が、パック入り一本で結構高値だと言っていました。むろん国産
と比較すればお安いのでしょうが…。
今年は大豊作らしく、何人もピッカーがバスケットに一杯の収穫物をもって
きていました。一昨年は今年より取れ高が少なく、#2~3グレード(傘が
開いているが虫は入ってない)の松茸1パウンド12ドルでしたが、今年は
何と8ドル!
4パウンド買って帰り、ポットラックは松茸ご飯と、パーティー会場になった
友人宅で揚げたて松茸の天ぷらを食べてただき、皆さんに大好評でした。
新鮮なうちにと、残りもすべてきれいにブラシで汚れを落とし、さらに冷水
で軽く洗って水分をきれいにふき取ったものを細かく切ってフライパンで酒煎
します。出てきたドリップと共に熱湯消毒した瓶に詰めると、1年くらいは
そのままで保存ができます。佃煮風に濃い味付けをしたり、松茸ご飯にしたり…。
今年も頑張って250mlのガラス容器20本が出来上がりました。
8月のハックルベリーのコンフィチュールと松茸の瓶詰は、日本の親族や友人へ
の良いお土産になります。カナダの自然の恵みを喜んでくれる人たちの顔を
思い浮かべながら、ひたすら切って、酒煎りの繰り返し…気の遠くなるような
単純作業をしますが、不思議と苦にならず出来ちゃうのです。
あと何年、こんな生活が続けられるのだろうと思いながら、モンタナとナカスプ
のホテルはいつも翌年の予約をして帰っています。たとえ不作であっても、モン
タナはマウンテンごとの群れに出逢えるのと写真家の友人とご家族に会えるし
ナカスプはロッキーにはないメープルの紅葉に出逢えるのと、好きなだけ温泉に
浸かって過ごせるというメリットがあるので、絶対に外せない年中行事となって
います。
では、また来月!
お元気でお過ごしください。