カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

Hello from Canadian Rocky!

2015-04-28 00:16:14 | 出たっきり邦人・メールマガジン



     〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓
               
       
   『My スロ-ライフ』  by Junko

              No.59

      ☆★☆ Hello from Canadian Rocky! ☆★☆


みなさま こんにちわ!
やっとやっと、ロッキーに帰ってまいりました。
キャンモアに戻った4月上旬は、まだ小雪がちらつくお天気でしたが…
あれから早20日が過ぎ、クロッカスも咲き、すっかり「春」になりました!

半年近く留守にしていた家の中は、かなり物の置き場所などが違っていて
特にキッチンのキャビネットを開けてみると、あるべき物が見つからず??
1週間ほどは、料理をするたび夫に
“グレープシードオイルどこへ置いた? 柚子胡椒は? 出し昆布~!”
と、聞かなければならず、それでかなりストレスがたまりました(苦笑)

やっと、調味料や食器をほぼ元通りの位置に戻して、これで夫の大声あげて
聞かなくても、ご飯の支度が整えられるようになりました。
私の留守中、夫は得意料理?というか、自分の好きな大根ピクルスを上手
に作れるようになっていました!
日本と一緒で、冬場はアジアンマーケットで美味しい大根が手に入り、食べ
やすい大きさにカットした大根に塩を振り、軽く重石をして水分を出して…
昆布、鷹の爪、まろやかな天然醸造のお酢を加え、1~2日、冷蔵庫に入れ
ておくと…美味しい大根のお漬物(こちらはピクルスと言いってます)が出来
上がります。
スキー仲間を招き、「おでん」や「たこ焼き」パーティーなど催したとか…
その時大根ピクルスは大好評だったということです。

今回、私はカナダに戻る前に大きなお買い物をしました。
それは「4畳半のタタミ」です。
カナダに移住するとき、畳の間で使う茶道具はほとんど茶友に差し上げてきた
のですが…最近になって、椅子式の立礼卓での点前では物足りなくなっていて
この度、夫に相談してみると、意外とすんなり(笑)受け入れてもらえ、病気
快癒祝いとして買ってもいいとの許可が出ました!

ネットで畳を海外発送してくれる業者を探し、見本など取り寄せ、これもすん
なりと決定。
後はフェデックスで送られてくるように畳屋さんが手配してくれました。
最初は船便で…とお願いしたのですが、船便も航空便(フェデックス)も運送
コストはほとんど変わらないと言われ、それなら2,3か月かかるかもしれな
い船便より、ドアtoドアで1週間~10日ほどで届くという方法を選ぶことに。

そして…本当に1週間で、届きました!
火曜日に発送したと連絡があり、毎日フェデックスのウェブサイトで追跡をして
いましたが、週末にチェックした時、到着予定は水曜日になっていたので、火曜
日にお買い物に行っておいて…と思っていたら、何と月曜日に到着!!
運よく家にいたからよかったものを、もし留守中だったら、次の日はお買い物に
も行けず9時ー5時まで、フェデックスのトラックを待たなければいけないとこ
ろでした。

カナダも陸運は盛んですが、何せ広~い国なので、日本の宅配便業者の様な細
やかなサービスはなく、一度受け取りをミスすると、運が悪いと2,3日受け
取れないことなどざらですから…。
迅速、かつ細やかな日本の宅配便サービスは世界中探しても、どこにもないの
では、と思うほど、世界に誇りたい日本のサービスの一つではないでしょうか。

「畳」は普段あまり使わないゲストルームに入れて、あっという間に俄か茶室が
できました。ゲストがお泊りの時は、畳の上に布団を敷けば2,3人寝られます
ので、ベッドを置くよりもうんと便利です。Futonは今や英語にもなっています。

注文した畳は、デモンストレーションなどに使うときに動かすことも考え、少し
でも軽量にしていただきましたが、そのせいか藁があまり使われていないので、
ちょっと表面が硬くて長らくの正座はつらい気もしますが better than nothing!
贅沢は言っていられません(笑)
これで、足の運び、点前の時のお道具の位置など、畳の目何目に…というよう
な細やかな指導もできるし、何と言っても、和室は落ち着きます!

私が暮らすBowvalley地区(バンフ~キャンモア)には結構たくさんの日本人が
住んでいます。
かつて観光客でカナダが賑わっていたころに比べると今はずいぶん減ったよう
ですが、それでもまだまだ旅行代理店、ガイド(観光や山岳専門)など、観光業
界で働く日本人は多く、バンフで700人(町人口7000人、キャンモアには
200人(町人口12000人)、しかし、残念ながらリタイヤしてから移住した
という人はわずかで、そのほとんどが高齢、または再び日本へ帰ったりで、周囲
に同世代の日本人カップルは数組と、ちょっと淋しい感じです。

畳の間を得たことで、これからはカナダで暮らしても、日本の文化の一つ「茶道」
に触れることで日本人のアイデンティティーを保つ一助になればと、思ったりし
ています。
アウトドアスポーツも楽しみますが、心の寄りどころとして、私は幼い頃から親
しんできた茶道をこちらでも続け、興味のある方には指導もして、新しい指導者
も育てて行くことができれば…と夢を膨らませています。

手離し難かった母や叔母の残した茶道具、こちらでも使えそうな茶懐石の食器など
カナダへの引越荷物に加えて少し持って来ていますが、引っ越し以来10年近く
しまい込んでいて…それらをやっと部屋の側にあるリネン庫に移動。
シーツタオルはワードローブを整理し、いつでも捨てられるような古いタオルは
夫にどんどんガレージの作業で使ってもらったりして処分する…。
こんな家の中でのモノの移動でもかなりの時間を要してしまいましたが、今回は
ガレージ奥の倉庫を片付ける、よいきっかけにもなりました。

実際の処、そろそろ「ダンシャリ」を心がけなければならない年齢になっている
ので、これから身近で使うのは、選りすぐりの物だけにして行きたいと思います。
戴きもので捨てるのは忍びないとか、高価だったから…とか言って、取り置いた
りしないように気を付けているつもりでも、やはり、もったいない精神がどこか
に宿ってしまっているらしく、物がついつい溜まってしまう傾向にある我が家。
今後はもっともっとシンプルライフを目指さないと…と気持ちを新たにしました。

5月になると、そろそろ北米内は観光シーズンに入り、ハイウエイは大型RVが
頻繁に行き交うようになります。
今のところ遠出の予定はありませんが、夫が二人乗りのシーカヤックを入手し
たので、今夏は近くのレイクやポンドに乗り出すのを楽しみにしています。
車の屋根に装具を付けて重くて長いカヤックを二人掛かりで載せて…
数年使った大型のゴムボートはゴム製の底が微妙に揺れるため、ラブが軽い船酔
いをすることがあったので、今後はス~イスイと湖面を軽快にカヤックで回りた
いと思っています。

カナダで出来ないこともたくさんありますが、反対に日本ではなかなかできない
ことがこちらでは気軽に楽しめるので、両方を味わえる私はかなりの果報者だと
言えるかもしれませんね。

では、また来月、お元気でお過ごしください!


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