カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

2022年の終わりに想うこと

2022-12-30 23:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン

No.225

こんにちわ!
2022年もあと一日を残すばかりとなりました。
一年を振り返れば、年明けから4月初旬まで厳しかったコロナに関する規制も
徐々に緩められ、5月の連休前にはカナダは海外からの渡航に関して72時間
前のPCR陰性証明も必要なくなり、お陰で息子と孫達が遊びに来てくれました。

以後は日本入国時の規制もどんどん緩和され、今秋の帰国ではmySOSのアプリ
に情報を入力しておけば、コロナ禍前と同じ様な順路で税関まで辿り着く事が
できました。長らく「ゼロコロナ」を掲げていた中国もここに来てやっと規制
緩和を表明。これでマカオ在住の長男家族も自由な動きが取れるようになると
思い、ホッとする今日この頃です。反面、急な規制緩和で感染者が急増して
いると言う報道が気になっています。

今年の大きな変化と言えば、4月末に父親と妹とやってきた孫のSorataと7月
初めまで2ヶ月余り一緒に暮らしたことです。彼は秋までキャンモアで英語漬け
の生活を送り、秋には帰国して大学受験に再チャレンジするつもりだったので
すが途中で大きく方針を変え、カナダの大学に進学して獣医を目指すことにした
のです。

「獣医になりたい」は高校の時からの希望でした。何が彼を衝き動かしたのか
は分かりませんが、カナダで学びたい!という大きな決断に母親は狼狽気味…
でも父親はかつて自分も海外で学びたかったという想いがあったので、息子の
決断を快く受け入れ、ついには家族みんなで応援してくれることになりました。
私たちと一緒に暮らしていたのでは英語は上達しないし、医療系の大学に進む為
にはIELTSの高ポイントが必要、という事でSorataはいまビクトリアの語学学校
へ通い、ホストファミリーの元で英語漬けの日々を送っています。

前回は日本帰国の様子を書きましたが、その続きを少しご紹介したいと思います。
11月末から一週間、JR Passを使って旅行を楽しみました。
まずは金沢へ。全国旅行応援支援キャンペーン中とあって宿泊料金が一泊5000円
x人数の軽減と飲食やお土産店で使えるクーポンが一泊ひとり3000円いただける
というので、東京、仙台と、各地でその恩恵を受けました。

今回初めて「東京スカイツリー」の450m展望デッキまで登ってきました。
浅草寺仲見世や雷門辺りを夫と2人でゆっくり散策したのは初めてで、ついでに
合羽橋の道具屋筋もウロウロ。面白過ぎて滞在予定時間をはるかに超えてしまい
ました。買いたい物は山積みでしたが、断捨離世代なのでそこをグッと我慢して
デパートで買おうと思っていた朱塗りのデザートスプーンが半額で見つかった
ので、それのみ6本購入しました。移住した時に持ち込んだ塗りのスプーンは
16年間大活躍したのですがそろそろ替え時でした。

帰国中は京都の哲学の道にほど近い友人所有のゲストハウスに滞在していたので
すが、昨年は閑散としていた観光地も、今年はどこも行列ができるほどの人出で
すっかりコロナ前の状況に戻ったようでした。今後は中国本土からも自由に来ら
れる様になるのでもっと混雑が予測され、つまり元通りになるってことですね。

カナダに帰国してすぐ感じたのは、2ヶ月間の日本滞在中に生鮮食料品がかなり
値上がっているということ。ほとんどが10~15%程度、物によってはそれ以上
の値上がりで、以前と同じ量の買い物をしても支払額がかなり違うと感じます。
さほど値上がっていないと感じるのはMACとかTimHortonなどファストフード
ですが、先日カルガリーのフードコートに行ったらどこの店も「ランチコンボ」
などは食材の高騰の影響でしょう、2~3ドル値上がっていました。

唯一値下がっていたのはガソリンでした。日本へ出掛ける頃は1L 1.89辺りまで
上がっていて、これでは2ドル越えるのでは…と思いましたが今は1.49辺りまで
下がっていました。そこへグッドニュース、先週火曜日になって、アルバータ州
政府がガソリン税を1月1にから6ヶ月間カバーするという発表がありました。
1Lあたり13セント分税金が控除されることになり、車社会のカナダ住民に
この発表は素敵なクリスマスプレゼントとなりました。

そして、今回の帰国でカナダと日本の違いで一番大きかったのはマスク着用率。
日本はマスク着用率ほぼ99%、カナダは屋内でもマスクしない人が90%。
滞在中、岸田総理が戸外や人との接触が密でない場所ではマスクはしなくても
良いと公言された後でも、まだ犬の散歩中もマスクを着けている人がいるくらい
日本人には公衆衛生観念がしっかり根付いているので、今後は感染者数が爆発的
に増えることはまず無さそうに思えます。

中国との行き来が他国と同じように従来通りできるようになったら、また感染者
が増加する心配はあるかもしれませんが、日本政府はいち早い対応を発表、香港
マカオを除く中国本土からの旅行者には入国時にPCR検査を実施するという発表
があり、この水際での検疫が効果的であることを祈り、来年は国際間の移動が
今以上に安心してできるようになることを願っています。そして、物価高騰を招い
た最大の原因であるロシアとウクライナの戦争が一日も早く平和的に解決してくれ
ルコとを切に願ってやみません。

帰国した翌日から、カナダ全土は寒冷前線に挟まれ、見る間に気温が下がって行き
最低気温がマイナス39℃にまでになりました。天気予報で実際の気温はー39℃の
下の「feel like ー51℃」の表示を見てこれは外に出ては危険!と、2日間一歩も
外に出ず過ごしました。クリスマスイブの夜はマイナス10℃、ここまで気温が上が
るとダウンジャケットを着て食後の散歩もできるようになりました。新年も気温は
落ち着いている予報で嬉しいです。

一年を振り返ると、年々その過ぎてゆくスピードが早くなっているように感じられ
るのは歳のせいでしょうか。日本滞在中にとうとう古希を迎えてしまいました。
これから先もまたどんどん加速的に時間が過ぎて行くのだろうと思うと、これから
やりたいことをあまり先延ばしにしないで、積極的に実行して行かなければ、いつ
健康上の問題で思うように動けなくなるかもしれないと、真剣に考えるようになり
ました。断捨離もどんどん進めて身の回りをスッキリさせることも来年の課題にし
なければと思います。

「出たっきり邦人・北米オセアニア編」の読者の皆さまの健康とご多幸をお祈り
しながら本年最後の投稿を終えたいと思います。
来年も、毎週金曜日、現在5名のライター一同の投稿をどうぞお楽しみに!

Happy Holidays with love to you all from Junko



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