カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

ロッキーの「春待ち」暮らし

2013-02-15 16:55:28 | 出たっきり邦人・メールマガジン

          〓カナディアンロッキー発〓

        『My スロ-ライフ 』 by Junko 

               No.35
           
       ☆★☆★ロッキーの「春待ち」暮らし★☆★


2月に入り少し日が長くなるのを肌で感じます。
まだまだ春は遠いロッキーではありますが、明るい時間が増えることがとても嬉
しい今日この頃です。

11月~1月の3ヶ月は、スキーやアウトドア・アクティビティーをしない人々
にとっては少し退屈な期間になります。
カナダのサンクスギビングは収穫時期が早いこともあり、アメリカよりひと月も
早く10月半ば過ぎ。続いてハロウィーンが10月31日に終わると、クリスマ
ス前までしばらくは静かな時が流れて行きます。

もちろん11月に入ると雪がどんどん降るのでスキーやクロスカントリーを楽し
む人はワクワクでしょうが、ロッキーに住んでいる人みんなが冬の間アウトドア
アクティビティーをやるわけもなく、家でゆっくりと過ごす人も多いわけですか
ら、この時期そういう人たちを喜ばせてくれるのは閑散期にレストランが出すロ
ーカルディスカウントのメニュー。
5ダイアモンドの老舗レストランでさえ、半額近くプライスダウンしたコースメ
ニューを用意して、ローカルの人々が足を運びやすくしてくれるのは、大いに
歓迎です。

人々は毎週水曜と木曜に発行される2社の無料ローカル新聞に載るスペシャルイ
ベントを楽しみにして、スーパーマーケットで出会ったりすると「あそこのメニ
ューかなり魅力的じゃない?今度行ってみない?」という話に直ぐ繋がります。
小さな演奏会やパフォーマンスもあちこちで開かれるので、インドア派もあれこ
れ参加するとけっこう忙しくなります。

最近はダウンヒルスキーをする人が減っているのか、平日のゲレンデは本当にプ
ライベートゲレンデのよう。利用客が減るからリフト代が高騰するのでしょうが
かつて我々がお正月休暇でスキー来ていたころに比べると2倍近く値上がってい
ます。

シーズンパスも年々高くなるので、昨年からは条件の良い日(新雪+快晴+無風
+平日)だけ一日券を買って出掛けるようになりました。6年間でもう充分過ぎ
るくらい滑りまくりましたから。

そして、最近ハマっているのが夕方5時からのクロスカントリースキー。
キャンモアにあるノルディックセンターは’88カルガリーオリンピックの時に
ノルディック競技場としてオープン、オリンピック後も毎年ワールドカップや大
きな競技イベントに使われているところです。

ビギナーから上級者まで整備されたコースがたくさんあり、何と5時を過ぎると
無料で使うことができるのです。朝9時~夕方5時までだって$10(55歳以
上はシニア料金$7)なのですが、体力のあまりない私は、夫に着き合ってもら
い、お散歩代りに1時間約5~6kmのコースを滑るだけで充分な有酸素運動と
なり、ついでにささやかな節約もできるというわけです。

もちろん、主なコースはナイター設備も整っているので、満天の星空の下でクロ
カンを楽しめるのはロッキー暮らしならではの醍醐味です。
これからどんどん日が長くなり、そのうち7時ごろまで明るいと少し長い距離の
コースを選んで滑ることができるので、それもまた楽しみにしています。

北米ではデイライト・セービング・タイムといって、3月の第2日曜から11月の第
1日曜まで、日照時間が長くなる時期に時間をずらすことで自然光の使用率を高め
電力を節約することになっています。
2013年は3月10日午前2時に1時間時計を早め、11月3日の午前2時に
また1時間遅らせます。

デイライト・セービング・タイムが始まると、とたんに気分は「春」!
たとえその後で寒気団がやって来てドカ雪が降ったとしても、日照時間はどんど
ん延びているので苦にはならず…日本の「三寒四温」を繰り返しながら、春一番
が吹くのを待つのと一緒で、枯れ草の間から産毛に包まれた小さなクロッカスの
つぼみを見つけた日が、ロッキーに本当の春が来た日!と、私の中では決めてい
ます。

ではまた来月!  Junko@カナディアンロッキーでした。

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