カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

ワイナリー巡りと温泉の旅

2016-05-20 22:58:35 | 出たっきり邦人・メールマガジン


〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓


カナディアンロッキーで暮らす

No.71

☆★☆★ ワイナリー巡りと温泉の旅 ☆★☆★


こんにちわ!
5月も終盤、あちこちから湖の氷が解けた!というニュースが飛び込んできます。
同時に、渡り鳥達がやってきて、産卵と子育ての時期を迎え、夫も含めバードウ
オッチャーたちは観察に忙しい日々を送っています。

野生動物も同じで、まだ人間界の怖さを知らないグリズリーや黒クマの子供たち
が道路に出てうろつけば、必ず母熊も出現、車はは自然渋滞になり、人々は気
ままな子熊の行動に振り回されていますが、誰一人文句を言わず、むろんクラク
ションを鳴らしたりもしないで、じっと辛抱強く親子が森に入って行くまでストップ
したり徐行運転をします。

最近ですが、最も頻繁に野生動物が出没する国道に新しいルールができました。
彼らが道路脇で何か食べていたりしても、停車して写真を撮ったりしてはいけな
い、徐行運転で通過する、止っているところを公園管理官に見つかったら罰金を
科せられるというものです。実際、道路脇でタンポポを食べていた黒クマ親子を
ツアー客に撮らせるため、停車していて8000ドル(80万円)もの罰金を支払う羽
目になったツアーガイドがいたそうです。

先月後半ですが、夫と私は、移住10周年の記念に、ブリティッシュコロンビア
にあるオカナガン湖周辺に点在するワイナリーと温泉を訪ねる旅に出ました。
カナダ産ワインは西部のオカナガン周辺とオンタリオ州ナイアガラ周辺で主に
生産されていますが、ワイナリーの数はオカナガンの方が断然多く、200件にも
上るそうです。

カナダ産ワインはUSワインより値段が高いため、ついついカリフォルニアやフラ
ンス、イタリアからの輸入品を買ってしまうのですが、味についていえば、全般
的に美味しいので、今回は日ごろボウバレー地区では入手できない小さな、で
も美味しいワインを製造しているワイナリーの物を買ってこようと思い出かけま
した。

ドライブ旅行なのでなんでも必要なものは持って行ける強みがありますが、オカ
ナガンはアルバータよりずいぶん暖かいので、身軽な服装で出かけ、一応防寒
用のジャケット等も積みましたが、結果は一度も使わないで済みました。

ドライブでランチ休憩時間を入れて6時間弱でオカナガン湖に到着。
宿泊はairbnbというサイトで見つけたレイクビューのあるバケーションホームで
した。
1ベッドルーム、キッチン、バス、トイレ、レイクビュウ。
掲載写真と実際の物件が大違い、というところもあったりするので少し不安で
したが、行ってみてびっくり、想像以上に素敵なお家でした!

オーナーがすぐ隣に住んでいるので、予定通りに着くと出迎えてくれ、鍵を戴
いたらそのあとは自由に…。$82/per night は大いにお得感ありでした!
キッチンも完璧に整い、リビングダイニングからはレイクフロントビュウ!
毎日朝陽に照らされて美しく光るレイクを眺めながら朝食を取り、夕食の後は
対岸に広がるケロウナの街明かりをリビングの窓越しに眺めてワイン…。
あまりに居心地が良く、3泊の予定でしたが1泊延泊して、オカナガン湖の北
から南まで、かなりのワイナリーを訪問。試飲で美味しい!と思ったところでは
2~3本購入していったので、今後半年くらいは買わないで済みそうです。

ワイナリーの後は、ちょっと寄り道して「洞窟温泉」のあるAinsworthへ。
同じBC州で、2泊する予定でしたがバケーションホームは予約していなかった
ため、ペンティクトンというケロウナから60Km離れた町のインフォメーションセ
ンターで「ペットOKのところがありますか?」と聞いて教えてもらったところです。
途中通過したネルソンという街では、町はずれのお家のお庭で枝垂れ桜を見か
け、嬉しくなって写真を撮rせてもらいました。
桜を見たい!と言っていた「願い」は、こんなところで叶ったのでした!

Ainsworthも、偶然ですが、クートニーレイクが一望できるデッキ付きの素敵な
一軒家でした!
温泉は道路を挟んで真ん前にあり、2ベッドルームで、フルキッチンとレイクフロ
ントビュウで、一泊$110!予約は直接電話でしました。
応対してくれたのはオーナーの方でヴィクトリアに住んでいて、清掃などは地元
の人に任せ、ブッキングだけ自分で管理しているとのこと。

ペットフレンドリーで嬉しいと伝えると、小型犬なら一日分の10ドルだけチャージ
すると言ってくれたので、ハウスキーピングの人に10ドルのチップを置き、お掃
除はいらないくらいきれいにしておきました、また次に来るときのことも考えて!
ちなみに、ケロウナのバケーションホームのオーナーがメールをくれて、今まで
で最高にきれいに使ってくれたカップルだと書かれてありました。でも、私たちに
してみれば、犬を連れていたし、掃除機をかけて、キッチンを普通に片づけて、
ごみは持ち帰った、それだけだったのです。

バケーションレンタルとホテルとの違いは、次の人も気持ちよく使えるようにして
出てあげるということと理解しています。NYCで2週間2ベッドルームのコンドウ
を借りたときも同じでした。
今回はどちらもハウスキーピングは料金に含まれているようでしたが、汚し放題
で出るというのは、どうしても日本人気質が許しません(笑)

バケーションホームレンタルは日本でも増えてきているようで、Facebookで宣伝
を時々目にします。でも、ちょっと覗いてみると、宿泊料金はそれほど高くありま
せんが、代わりに他人と共有で使用する部分(お風呂やトイレ、キッチンやリビン
グなど)が多く、個室といっても、ふすまや障子で仕切られていたりする場合もあ
り、プライベート感がない…という印象でした。

また、ここは素敵~!というところは賃貸料がそれなりに高く、高級ホテル並み
になるので、予算的にちょっと無理かも…というところも多くて、北米のようにリ
ーズナブルに賃借できる物件はなかなか見当たりません。いま日本を旅行中の
カナダ人の知人は大阪の繁華街にある一泊4000円のカプセルホテル(トイレと
お風呂は共有)を、クリーンで居心地よい!と評価していますが…。

ところで、この秋、私が帰国の時、京都で借りることになった一軒家は、2階に3
ベッドルーム、階下はダイニング・キッチンと8畳和室と洋間、お風呂トイレ…そ
してロケーションというと、京都でも一番観光客がそぞろ歩きしたいという「哲学
の道」まで徒歩3分、最寄りのバス停からも3分で、乗り換えれば市内ほとんど
どこへでも行ける便利さで、宿泊料金はひと月1500ドル(=Yen換算)。
昨今の京都は、手ごろな価格で泊まれるホテルはどこもアジアの旅行者で常に
満室状態という中、一軒家を独り占めなんて、本当に私はラッキーです!

話が飛んで行ってしまいましたが、洞窟温泉は、鍾乳洞内で熱い温泉が湧き、
お湯は鉱泉色をしていて、洞窟内は40度と温度も高く、最高でした~!
一般的なカナダの温泉と同じく、広いプールもあって、ほとんど人はあまり温度
の高くないプールでのんびりと浸かっていらっしゃいました。
2泊3日で3度も入浴したので、後で気づきましたが、お肌がすべすべになって
いました。

サンダルで、ノースリーブでも過ごせたオカナガンから帰ってきたら、ロッキーも
出かける前より暖かくなっていたので、早速ペチュニアなど3種類のハンギング
バスケットを買ってデッキに吊るしたまでは良かったのですが…次の週に雨が
降り、夜には雪に変わってしまい、大慌てでお花たちを家の中に入れました。

今週末はロングウイークエンドと言われ4連休になる人も多く、キャンモアもバン
フの町も観光客でごった返すのですが、残念ながら週末のお天気予報はずっと
雨マークが出ています。
23日のヴィクトリアデイ(祝日)が過ぎると、ロッキーは急に「夏」を迎えます。
6月に入ると日照時間がますます長くなり、一年中で最も活気に溢れ、アフター
5からでもゴルフのラウンドができる、嬉しい季節でもあります。
ちなみに、夏至の6月21日の日没は22:16、ということは11時過ぎても
まだ明るいのです。

では、また来月!
お元気でお過ごしください。

Junko


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