#241
皆様こんにちは。
12月12日、無事カナダに戻ってきました。
大阪(伊丹)ー成田ーバンクーバーを経由してカルガリー到着。京都の滞在先を出てから
キャンモアの自宅に戻るまでほぼ一日がかり。今回エアカナダを利用したので無料預け
荷物は23kg1個で、もちろんあれこれ持ち帰りたいものを入れ込むとどうしても2個に
なってしまい、追加料金が発生することになりました。

機内持ち込み手荷物の許容量は10kg x2個なので、ラゲージに入りきれない物を振り分け
て調整することになりました。ということで、夫と二人で帰国前夜は重量オーバーしない
ように計りながらパッキングする必要があり、かなり時間がかかってしまい、睡眠不足の
まま機上の人となりました。
今回は長年に渡って帰国のたびに借りていた一軒家が7月に予約していたにもかかわらず
出発前に急に使えないことになり、大慌てでマンスリーで借りることのできるマンションに
滞在しました。以前も一度同じようなことがあったのでその時利用した業者さんにお願い
したら立地の良い物件を紹介され、賃貸料もほぼ一緒だったので即決。最寄りバス停まで
3分、地下鉄最寄り駅まで6分と移動には非常に便利でした。また今回は年齢に達したとの
ことで住民登録をしたら市内全域市バスと地下鉄乗り放題のパス(名前は気に入りませんが)
「敬老乗車証」なるものがいただけたので、これを便利に使わせてもらいました。
滞在中は大きく動く旅行はせず、奈良、大阪、神戸へ何度か出向いて近場で秋を楽しみました。
関西ほぼ全域の紅葉の見頃が2週間ほど遅れたため帰国日まであちこちで銀杏並木の黄色や
紅葉を楽しむことができたのはラッキーでした。寒さも例年よりマシだったようで、厚手の
コートは必要ないくらいお天気にも恵まれ、日中傘が必要な雨の日は滞在中たった2日くらい
でした。

1年がかりのインプラント治療も終了、ヘルスチェック、昨年11月20日に受けた右人工股関節
置換オペから1年の検診でした。順調に回復、今ではすっかり馴染んで私の体の一部になって
います。しかしながら長らく右股関節をかばった歩き方をしていたため右膝に負担がかかって
いたようで6、7年前から膝軟骨の保護に効くというヒアルロン酸注射を週一回X5受けています。
国民健康保険適用なので20%負担で両膝注射でたったの1050円!もしこれをカナダで受ける
としたら一回200ドル以上になるので是非とも日本で受けたい治療です。
2ヶ月間の京都暮らしで感じたのは、やはり海外からの旅行者がものすごく増えたということ
です。ものすごくってどれくらい?というと、市バスに乗ると2/3が海外からの旅行者、という
感じです。彼らは携帯電話のマップの検索機能で目的地までどの番号のバスで行けるのかを
把握しているので余りバス停で行き先を探し回っている旅行者を見かけませんでした。
年齢層もシニア~小さい子供連れカップル、3~4人の若者グループなどなど。ヨーロッパや
北欧?英語圏ではないところから、中国本土、韓国、台湾からも!一番驚いたのはイタリアや
ドイツなどからの添乗員(ガイド兼?)付き団体旅行をたくさん見かけたことでした。20名
くらいのグループでも専用車両を使わず市バスに乗ってくるのです。
四条通、河原町通、新京極や寺町といった京都の繁華街を旗を持った添乗員が先導しながら
歩いているのを見て、かつてバンフに押し寄せていた日本人団体ツアーを思い出しました。
こちらでは添乗員とは別に現地ガイドがお客様を誘導して観光が終わった後にショッピング
エリアなどへ案内していましたが、外人さんグループに日本人ガイドは付いておらず、日本語
が達者な案内人(おそらく同じ国の方)が旗を掲げて先導していました。
併せて驚いたのはホテルや民泊施設の数の多さでした。滞在していたマンション周辺は大中
規模のホテルが連なり、それが四条~五条、堀川~河原町のいわゆる碁盤の目のようになった
通りの両脇に乱立状態です。そして築50年以上経っているような古い町家の多くがリノベされ
民泊施設に変わっています。
滞在していたマンションはほとんどがワンルーム+キッチン、バス(洗濯乾燥機能付)トイレ
という間取りで、長期滞在の賃貸物件とウイークリー、マンスリーで借りられる家具付きが
あるようで、エントランス内に不要なダンボール箱を置いておくスペースがあったのですが
アマゾンや楽天といった通販で届いた商品が入っていたとみられる箱がドンドン積み重なり
週一回の収集日に全て無くなったと思ったらまたすぐ山積みに。
8階建てビルで各階6軒だったので1階は管理人室もあり4軒として合計46軒のうち果たして
どれくらいが短期利用者用かはわかりませんでしたが、2ヶ月間でエレベーターで他の住人と
一緒になることはほとんどなく一度だけ私たちの宅配ボックスに誤配されて荷物を隣の部屋
に届けたことがあり『たま~に誤配あるんですよね~』とおっしゃっていたその女性は長期
で住まれているようでした。
エントランスはカメラ付き解錠システムで管理人もセキュリティがしっかりしているし宅配
ボックスがあるので荷物の受け取りもしなくて良い、その上交通の便も良い、ということで
私達もワンルーム生活を余りストレスを感じることなく過ごすことができました。賃貸料は
光熱費含めて2名利用で1日6000円くらい、近隣の民泊やホテル比較してもかなりリシーズナ
ブルだったと思います。
日々、シニアパスのお陰で地下鉄&市バスの費用は全くかからず移動できたのでスーパーや
デパ地下に食材を買いに出かけたり、本屋でゆっくり雑誌をパラ読み、ついでにブックカフェ
でランチしたリ、パスタやホットサンドイッチにコーヒー付きで800円という、カナダでは
考えられないコスパの良さ!他にもお気に入りだったのは山科駅側にある千成食堂。私好み
の「カレーうどん」なんと650円。夫は日替わりの「千成定食」1000円に感激していました。
利用者はシニア世代が多く「豚汁とご飯」だと400円というのも人気でした。カナダで4ドル
ではお腹を満たすことなどできません。
唯一のプチ贅沢は近鉄の「あおによし」という特別仕様列車で奈良へ一泊旅行でした。ホテル
はJWマリオットでクラブラウンジアクセス付きを選んだので夜も朝もホテル内でゆっくりと
食事ができたのでワンルーム暮らしから解放されたラグジュアリーな時間を楽しみました(笑)
2日間の奈良観光、どこへ行ってもやはり海外からの旅行者でいっぱいでした。日本人といえば
修学旅行の生徒さんたち。やっとコロナの落ち着き、以前のように大型観光バスでの旅行が出来
るようになったんですね。奈良公園の鹿たちも相変わらず「鹿せんべい」を買った人達に寄って
ツンツンして「早くちょうだい」とおねだりしている風景は昔と変わりませんでした。
11月初めにの週末3泊4日でマカオにいる長男家族を訪ねました。昨秋は横浜にいる姉を誘い
ましたが、今回はひとりでマカオ航空を利用、関空午後12時半発マカオ着は5時ごろ、帰路は
朝8時半発なので利便性が良いフライトではありませんが、便利の良い香港便だと息子が車で
迎えに来てくれるもののマカオ入境の際に私だけ入国審査があり一旦車を降りて…が面倒なの
と香港ーマカオをつなぐ橋の料金も高いのでマカオ直行便を選びました。

一年ぶりに会う中1になった孫は私より背が高くなっていました!小さい頃は痩せていたのに
ずいぶん逞しくなって、空手は『黒帯をもらった』と嬉しそうに英語で私に話しかけてくれま
した。昨年もすでにママの通訳(広東語→英語)なしで直接私と英語で会話ができていたので
すが、今年はもっと積極的に話してくれるようになっていて嬉しいことでした。
みんなでホテルのディナーバフェに出かけ、私は北京ダック、みんなは寿司コーナーへ(笑)
海鮮国なのでエビカニといったシーフードが中心のバフェですが、長男は甲殻アレルギーがあり
ローストビーフやチキン、ポーク料理も豊富あったので満足できたようでした。
マカオの世界遺産観光地も中国本土や香港、台湾、南アジアからの旅行者とで賑わっていました。
また英語圏ではない国々からの旅行者が目立ったのは京都と全く同じでした。今回は新市街
のタイパへは一度行ったきりでほとんどを旧市街内で過ごし、週末はお嫁ちゃんと孫の3人で
カフェに朝食を食べに行き、日曜日の朝はお粥のお店へ。彼らは洋風の朝食でもクラブサンド
などの他にいつも細麺の「焼きそば」を注文するのが面白かったです。

お嫁ちゃんに聞くと余りおうちで食事は作らず外食が多いのだそう。材料をあれこれ買って作る
よりも外食の方が安上がりなのだそうですが、たまに蒸した魚料理や火鍋などは家で作るそうで
す。孫は朝はパン食やお粥など家でたべて出かけ、親はその後ゆっくり外で朝食。
朝飲茶、昼飲茶というのもあり、お嫁ちゃんのご両親に誘われてどちらも経験済みですが、朝も
昼も飲茶はほとんど同じメニューのようでした。
マカオの旧市街内の市場や商店街は全く英語が通じないのでお嫁ちゃんの案内無紙では買い物
はできません。その代わり、どんな交渉をしてくれているのかわかりませんが値札の値段よりも
かなり安く買えるので今回も衣類のショッピングを楽しみました。
カナダに戻ってみれば、2ヶ月の日本滞在はあっという間に感じられます。持ち帰った食材や
お菓子などパントリーに片づけながら、またこれらを消費しながら10ヶ月ほどのカナダ暮らし
があるのだなぁ…とちょっとセンチメンタルな気分にもなるのでした。
それでも、やっぱり今の私たち夫婦には「ロッキー暮らし」が似合っているのだと実感します。
予定表に何にも書かれてない日々、毎朝寝室の窓から見るロッキーの山々に未だ感動する私
です。
本格的な冬を迎えてゲレンデコンディションも上々、近隣のホテルやバケーションコンドウは
すでに週末は満室のようです。そして間も無くクリスマス、今年はビクトリアにいる孫のSorata
がお正月過ぎまで2週間余りを我が家で過ごすというので楽しみにしています。
皆さまの2024年はいかがだったでしょうか?来る年はどんなプランをされているのでしょう?
どうぞ佳き新年をお迎えください。また来年もこの紙面でお目にかかりましょう。