No.98
カナディアンロッキーから、こんにちわ!
こちらは、夏の終わりを告げる花「ファイヤーウィード」(ヤナギラン)がそろ
そろ咲き終わる時期を迎え、日に日に秋の気配を感じるころとなりました。
ここ2-3年ですが、7月中旬~8月下旬にかけて、カナダ・BC州やアメリカ
モンタナ州で起きる自然発生の山火事の煙が、風に乗ってアルバータ州全体
を覆う「煙害」が発生しています。
ひどい日には、朝起きると周囲の景色は煙の影響で白っぽく霞んで、何にも
見えない状況です。風が強い日など窓を開けていると、何となく焦げ臭い
においがして、窓際のテーブルやソファには「灰」が降って、白っぽくなって
しまう程です。
せっかく晴れの日でも太陽は煙の中ではずっとオレンジ色というのは、かなり
奇妙です。こんな状況下、日本ならみんな防塵マスクを付けるのではないか
しら…と思いますが、カナディアンたちは全く気にする様子もなく、平然と過
ごしています。(そう見えるだけかも知れませんが…)
私の暮らすキャンモアの町から車で15分ほど離れている国立公園の中に
あるバンフは、いつもの夏と変わらず、世界中から旅行者が集まり、メイン
ストリートのバンフアベニューは夜遅くまで人で溢れているし、誰ひとり
マスクなど付けていません。それどころか、オレンジ色の太陽の下でも
レストランやカフェでは屋外デッキで食事したりお酒を飲んだり…
そんな最中、お盆休みを利用して、夫の幼馴染がカップルでゴルフを楽しみ
にやって来ました。
キャンモアには3つ、バンフには一つ、ゴルフクラブがあるのですが、今回
は2013年6月22日未明~23日にかけて発生した雪解け水と
集中豪雨がもたらした大洪水で、施設のほとんど水没して使えなくなり、その
後4年間再建のためクローズしていた、名門「カナナスキス・カントリー
クラブ」が、やっと今夏、再オープンしたと聞き、友人夫妻を案内しがてら
一緒にプレーしてきました。
カナナスキスは、ドライブでカルガリーから1時間、キャンモアからは30分
の距離。1988年冬季オリンピックのアルペン競技の会場となったスキー
リゾート、2002年6月開催「サミット」の会場となったホテルが、ゴルフ
コースと隣接しているので、こちらも避暑やスキーを楽しみに世界中から人が
集まって来ます。
7:57Tee Timeだったので、10℃のヒンヤリとした空気の中でスタート。
6番ホールくらいから徐々に気温が上がってきて、この日は前夜ちょっと雨が
降った影響で、煙もおさまったのか、ゴルフコースを囲む3000m級の山々
がかなりくっきりと見え始めたのですが…結局18ホール終了の頃には、うっ
すらと白いベール越しに景色を見ている状況に逆戻りしていました。
カナナスキスの翌日は、私がメンバーになっている「キャンモアゴルフクラブ」
でプレイ。ゴルフバディも参加してくれて、4人で楽しく回りました。
コースから臨む周囲の山々の景色が素晴らしいコースなのですが、今回ばかり
は霞んで全く見えませんでした。かろうじて、各ホール、ボールの行方は見極
められたので、何とか無事に18ホール回り終えましたが、途中でキャンディー
など口にしないと喉の調子が悪くになりそうでした。
翌々日、この辺では一番アップダウンの多いコースで難関と言われているゴル
フクラブに出かけました。火事の煙害のせいかで、キャンセルが相次いだのか
9:20スタートの予約が取れたので、ゆっくり朝食をすませてから出かける
ことができました。
ここは前後の組と20分ずつスタート時間をずらしてあるので、かなり楽に回
れますが、日本では考えられないと、友人夫妻は驚いていました。
日本と違うのは、ランチ休憩など取らず、常にスルーで回ることです。小腹が
空くとコース移動中に用意してきたサンドイッチを食べたり、途中にある売店
でホットドックなど買って食べるか、します。
初めてプレーしたのですが、#18はPar 3の打ち下ろしで、クラブハウスのダイ
ニングエリアに向かって行くようになるため、ランチタイム辺りにはたくさんの
ギャラリー(この場合は屋外デッキの席で食事中の人たちに観られながらプレー
いうプレッシャーが待ち受けていました。
一緒に回ってくれたバディーの言うことには、前回一緒に回った彼の友人はOB
7回だったというので、ロストボール2個はまだマシな方だったかもしれません。
今回非常に残念だったのは、いつもならコースの向こうにカナディアンロッキー
の山々の雄姿が見られるのに、煙のベールに包まれて、な~んにも見えず…。
あれから3日経ちますが、相変わらず煙に包まれた日々が続いています。この
まま雨が降らず、鎮火しないまま燃え広がる一方だといったいどうなるのか…
不安になっています。
一日も早く、すっきりと晴れ渡った青空と眩しい太陽の光が戻ってきてくれる
ことを切に願っています。
ロッキーの秋の訪れは早く、9月中旬には黄葉の季節となるのですが、今夏
はめずらしく初冠雪もまだ…。でも、確実に日暮れは早くなり、9時過ぎると
薄暗くなっていて、もう7:30スタートで9ホールはできなくなりました。
おうちの周囲にたくさんあるナナカマドの青い実が日を追うごとにオレンジ色
になってきました。実が真っ赤になると、もう秋真っ只中という、季節のバロ
メーターのような樹なのです。
では、また来月!
お元気でお過ごしください。
カナディアンロッキーから、こんにちわ!
こちらは、夏の終わりを告げる花「ファイヤーウィード」(ヤナギラン)がそろ
そろ咲き終わる時期を迎え、日に日に秋の気配を感じるころとなりました。
ここ2-3年ですが、7月中旬~8月下旬にかけて、カナダ・BC州やアメリカ
モンタナ州で起きる自然発生の山火事の煙が、風に乗ってアルバータ州全体
を覆う「煙害」が発生しています。
ひどい日には、朝起きると周囲の景色は煙の影響で白っぽく霞んで、何にも
見えない状況です。風が強い日など窓を開けていると、何となく焦げ臭い
においがして、窓際のテーブルやソファには「灰」が降って、白っぽくなって
しまう程です。
せっかく晴れの日でも太陽は煙の中ではずっとオレンジ色というのは、かなり
奇妙です。こんな状況下、日本ならみんな防塵マスクを付けるのではないか
しら…と思いますが、カナディアンたちは全く気にする様子もなく、平然と過
ごしています。(そう見えるだけかも知れませんが…)
私の暮らすキャンモアの町から車で15分ほど離れている国立公園の中に
あるバンフは、いつもの夏と変わらず、世界中から旅行者が集まり、メイン
ストリートのバンフアベニューは夜遅くまで人で溢れているし、誰ひとり
マスクなど付けていません。それどころか、オレンジ色の太陽の下でも
レストランやカフェでは屋外デッキで食事したりお酒を飲んだり…
そんな最中、お盆休みを利用して、夫の幼馴染がカップルでゴルフを楽しみ
にやって来ました。
キャンモアには3つ、バンフには一つ、ゴルフクラブがあるのですが、今回
は2013年6月22日未明~23日にかけて発生した雪解け水と
集中豪雨がもたらした大洪水で、施設のほとんど水没して使えなくなり、その
後4年間再建のためクローズしていた、名門「カナナスキス・カントリー
クラブ」が、やっと今夏、再オープンしたと聞き、友人夫妻を案内しがてら
一緒にプレーしてきました。
カナナスキスは、ドライブでカルガリーから1時間、キャンモアからは30分
の距離。1988年冬季オリンピックのアルペン競技の会場となったスキー
リゾート、2002年6月開催「サミット」の会場となったホテルが、ゴルフ
コースと隣接しているので、こちらも避暑やスキーを楽しみに世界中から人が
集まって来ます。
7:57Tee Timeだったので、10℃のヒンヤリとした空気の中でスタート。
6番ホールくらいから徐々に気温が上がってきて、この日は前夜ちょっと雨が
降った影響で、煙もおさまったのか、ゴルフコースを囲む3000m級の山々
がかなりくっきりと見え始めたのですが…結局18ホール終了の頃には、うっ
すらと白いベール越しに景色を見ている状況に逆戻りしていました。
カナナスキスの翌日は、私がメンバーになっている「キャンモアゴルフクラブ」
でプレイ。ゴルフバディも参加してくれて、4人で楽しく回りました。
コースから臨む周囲の山々の景色が素晴らしいコースなのですが、今回ばかり
は霞んで全く見えませんでした。かろうじて、各ホール、ボールの行方は見極
められたので、何とか無事に18ホール回り終えましたが、途中でキャンディー
など口にしないと喉の調子が悪くになりそうでした。
翌々日、この辺では一番アップダウンの多いコースで難関と言われているゴル
フクラブに出かけました。火事の煙害のせいかで、キャンセルが相次いだのか
9:20スタートの予約が取れたので、ゆっくり朝食をすませてから出かける
ことができました。
ここは前後の組と20分ずつスタート時間をずらしてあるので、かなり楽に回
れますが、日本では考えられないと、友人夫妻は驚いていました。
日本と違うのは、ランチ休憩など取らず、常にスルーで回ることです。小腹が
空くとコース移動中に用意してきたサンドイッチを食べたり、途中にある売店
でホットドックなど買って食べるか、します。
初めてプレーしたのですが、#18はPar 3の打ち下ろしで、クラブハウスのダイ
ニングエリアに向かって行くようになるため、ランチタイム辺りにはたくさんの
ギャラリー(この場合は屋外デッキの席で食事中の人たちに観られながらプレー
いうプレッシャーが待ち受けていました。
一緒に回ってくれたバディーの言うことには、前回一緒に回った彼の友人はOB
7回だったというので、ロストボール2個はまだマシな方だったかもしれません。
今回非常に残念だったのは、いつもならコースの向こうにカナディアンロッキー
の山々の雄姿が見られるのに、煙のベールに包まれて、な~んにも見えず…。
あれから3日経ちますが、相変わらず煙に包まれた日々が続いています。この
まま雨が降らず、鎮火しないまま燃え広がる一方だといったいどうなるのか…
不安になっています。
一日も早く、すっきりと晴れ渡った青空と眩しい太陽の光が戻ってきてくれる
ことを切に願っています。
ロッキーの秋の訪れは早く、9月中旬には黄葉の季節となるのですが、今夏
はめずらしく初冠雪もまだ…。でも、確実に日暮れは早くなり、9時過ぎると
薄暗くなっていて、もう7:30スタートで9ホールはできなくなりました。
おうちの周囲にたくさんあるナナカマドの青い実が日を追うごとにオレンジ色
になってきました。実が真っ赤になると、もう秋真っ只中という、季節のバロ
メーターのような樹なのです。
では、また来月!
お元気でお過ごしください。