まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.96 明日香(2)・高取町

2015-04-13 10:46:50 | ふうけい
おはようございます。



近鉄飛鳥駅から国道169号線を南へ、右手側に近鉄吉野線が沿う田園風景の中を進む。吉野方面へ向かう道だがこの辺りはまだ平坦な区間、やがて高取町へと入って行く、道端には『くすりの町高取』の看板が立っている。
町の中心に差し掛かる辺りで左へと分かれる細い道へと入って行く。土佐街道と呼ばれるこの道、緩やかな上り坂を行くと旧街道の雰囲気を残す町並の通りとなる。古い造りの家屋が両側に軒を連ねる通りは普通の生活感が漂っていて、むやみに観光に走ってないところがいい。どちらかと言うと観光地からは外れた所なので、観光客誘致もあくまでもささやかに、と言ったところか。



(土佐街道の町並、案山子が出迎えてくれてます)


坂の途中で右に分れる道を行くと、田畑の中に放牧されている牛や山羊の姿、それをベンチに座って見ている人達・・・いや、これは案山子だ、全然動かない、それにしてもリアルに作ってあるなあ。その向こうには天守閣、あれ、高取城ってこんな所に逢ったっけ?そんなわけない、よく見るとこの天守閣、ビールの空き缶を積み上げて造られている。手前の看板には『高取城』とある、観光客誘致の目玉にでもするつもりか・・・





土佐街道に戻って更に坂を上って行くと道端に石の道標が立つ札の辻の交差点へとたどり着く。観光的な見所はここで終わりとなるが、道はまだ先まで続いているのでこのまま進んでみることにする。道は上り坂、所々に立派な構えの民家を見ながら狭い坂道を上って行く。


(札の辻)


やがて家並は途切れ途切れとなり前方には田園風景と山の景色が広がってくる。途中で広い道と交差するがそのまま真っ直ぐ、更に続く上り坂を進みだんだん山の方に入って行く。両側を森が覆う道となり川が沿う所に小さな水車小屋がある。この道はまだまだこの先更に厳しい上り坂で高取城まで続いているが、今回は明日香を走るのが目的なのでここで引き返すことにする、と言うか、この先の坂道はとても上って行く気分にならない、山も深くなってきて何か出そうな気がするし・・・



(この先高取城へ続く山道へ)

と言うわけで、今来た道をそのまま引き返し、再び土佐街道の古い町並へと戻ってくる。さっきはゆっくりゆっくり風景を見ながら上って来た道、下りもゆっくりと行くことにする。どこかの店の軒先にくるくる回る風鈴みたいなものを見かける、なかなかきれいな模様で回っているなあ・・・とよく見てみるとこれもさっきの高取城と同じ、ビールの空き缶だった。新しい空き缶のリサイクル方法なのだろうか、空き缶細工の風鈴、最近至る所で見かけるようになったが初めて見たのはここでだった。それにしてもうまいこと作っているなあ、自分(一人称)は手先が不器用なので作るのは多分無理だと思います。


(写真は別の場所で撮ったもの)

近鉄飛鳥駅前に戻って、さていよいよ明日香を巡る走りが始まるわけですが、それはまた次回のお話として、今回はここまでとしておきます。      まちみち