まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.131 東海道遠州路(8)・サッカーボールが彩る宿場町

2015-05-18 10:37:26 | 旅行記
おはようございます。








藤枝宿の中心を抜けるとやがて細い道へと入り、写真にあるような半鐘、石橋、松並木など、久しぶりに旧街道の雰囲気を感じる風景の中を走るようになる。静岡まで残す宿場町はあと二つ、日もだいぶ西に傾いてきている、午後に入って疲れから少しペースは緩んだがまだこの先には峠越えが待っている、気を引き締めなおして先へ進むこととしよう。





旧街道は一旦国道1号線との交差点に出るが、横断歩道を渡って国道には進まず対にある細い道へと入って行く。ここも東海道を象徴するかのような松並木の道、島田~藤枝と旧街道の雰囲気からはかけ離れた道を走って来たので、この風景には旅の気分も駆り立てられてくる。
この道を少し行くとまた国道1号線との交差点、その一角には「これより東海道岡部宿」と彫られた碑とその横にはなめ茸みたいな形の常夜燈が立っている。





バスや車が頻繁に通る道だがここも松並木が沿う旧東海道、やがて岡部宿の中心へと差し掛かってくる。ここはメインストリートに古い町並が復元されている所もあって明るい雰囲気が漂っている。ただここはJR東海道本線からは離れているので地味な印象のある所、宿場町を観光の呼び物としている感じも否めない。





旧街道はこの辺りからメインストリートを外れて並行する細い道へと入って行く。この通りは旧街道の雰囲気を残す町並が続く所、ところでこの付近、古い民家の軒下に何かが吊るされているのを見かける、奈良で言うところの身代わり猿みたいなものか?と思ってよ~く見てみるとそれはサッカーボールだった。


(転載です)

藤枝市はサッカーが盛んな町だと言うことで、岡部宿のこの通りは通称サッカーロードとも呼ばれているらしい。この吊物はサッカーの町と宿場町のこの通りをアピールするための工芸品みたいなもので、町の人たちの手作りによるものとのこと。古い町並に現代物を模したコラボレーションの工芸品、なかなか粋なものだと思います。




小野小町が川の水面に姿を映したという小さな石橋(上の写真の3枚目)を過ぎると旧街道はさっきの県道と合流。写真2枚目大旅籠柏屋の前を通り過ぎて少し行った所で県道から左へと分かれてくねくねと曲がりくねった上り坂、いよいよこの旅後半のハイライトともなるべく宇津ノ谷峠へと向かって行く。そのお話はまた次回へ続くと言うことで、今回はここまでとしておきます。     まちみち