まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.454 その時代の暮らしとは・・・

2016-04-17 20:20:55 | 文化財
おはようございます。










文化財に興味を持ってしまったこともあって、大和民族公園へとやって来ました、まだ2月の終わり頃の話です。2月と言っても今年は暖冬のせいもあってか、梅も菜の花もいい感じの咲き具合と言う話は以前にここでお送りさせてもらいました(No.432にて)。この公園には奈良県各地にあった古民家が移築、保存、されていて内部も公開されている。その中には国の重要文化財や県の有形文化財に指定されているものもあって、それを目当てで巡ってきたわけなのですが、往時のその家に暮らしていた人々の様子に思いを馳せることができて、なかなかいい時間を過ごさせてもらいました。






外観は木造で簡素な造り、茅葺の屋根もあれば瓦の屋根もある、今では瓦の屋根さえも珍しいものになりつつある。強くパンチをすれば壊れてしまいそうな土壁、藁ぶきの屋根は低く重量感があって、家屋に覆い被さっている。玄関の入口は低く背の高い人なら頭をぶつけてしまいそうなくらいだ。その内部の様子については、いちいち文章でくどく説明するよりも写真で見てもらう方がいいでしょう、と言うことでその模様はフォトチャンネルにてのお送りとしておきます↓↓↓

古民家









現在のように文明が発達して暮らしの様式が安近短になってしまった時代からすると、ここで見た風景は不便に感じてしまうものだろうか。それでも往時はこの家屋での暮らしが当たり前であって日常であった、不便と感じるのは現代の傲慢かも知れない。人はそれぞれその時代に順応して生きてきて、それが現代へと受け継がれてきている、もし自分(一人称)がタイムスリップしてその時代に暮らすとなると絶対無理だろうな、テレビもインターネットもない時代なんて・・・と思ってしまいそうだが、案外何とかなるかも・・・ってダメだ、今の熊本、大分のことを考えると気安く無責任なことは言えないわ、言えるのは今はこれだけ↓↓↓

「地震、早よどっか行け!」

今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。      まちみち



No.453 富士を追って(8)・吉原にて

2016-04-17 11:42:23 | 旅行記
おはようございます。











静岡の旅、岳南電車各駅巡りはいよいよ富士市の中心地に近い所までやって来ました。前回の最後、岳南原田駅から工場が建ち並ぶ所を走り抜けると車が多く走る道へと出る、町の様子も変わってきて少しずつ賑やかさを感じる所へと差し掛かってきた・・・と、富士山はどうだ、よく見える交差点に立ち止まってその姿を眺めてみる、全容はほとんど現れているが山頂は雲が渦巻いていて、ホンマにもどかしいこと。その場でカメラを構えていたら、渋滞する車からは「こいつ、何してんだ?」と言った感じで見られてしまう。
この場所から少し進んだ所にあるのが次の本吉原駅、本○○と言う駅名からしてここが吉原の中心に当たる部分なのかな、と思って地図を見てみると旧東海道がもう駅の南側すぐ近くの所に通っている。もうそんな所まで来たのか、にしては駅は駅舎はなく何かの店の駐車場の奥に、ここが駅の入口だと言う感じで粗末な表示が立っているだけ。ホームは島式で行き違いができるようになっているがその後ろは工場の壁が立ちはだかっていていかにも陽当たりが悪そうな感じ、「本」が付く駅名なのに何とも粗雑な扱われようだ。







駅前は店や民家が多く賑やかな所だが、ホームからの富士山の眺めはなかなかいい感じだ。さっきの交差点からはそれほど時間が経っているわけではないので、頂上の雲は相変わらず渦を巻いた感じでその姿を見せてくれようとはしない。何とももどかしい、こうなりゃ我慢くらべだ、と言うことでしばらくの間ホームでその姿を見守っていたのだが写真をご覧の通り相変わらずな状態だ、なんでここまで意地悪なんだ・・・









次の吉原本町駅は前に旧東海道が通る商店街の賑やかな所にある駅、ここは有人駅でホームに入ることはできないので、ホームの様子は手前の踏切から、もちろんホームからの富士山もここではお預けとなってしまう。旧東海道をこのまま東京方面へと進んで行くと終点の吉原駅と行くことができるが、途中にはもうひとつ駅が残っているので、線路に沿うように市道の方へ進んで行く。
次の駅はジャトコ前駅、町を抜けた所にある駅はホーム1本だけの無人駅、駅名は昔奈良にもあったスーパーみたいな名前だが、その由来もまた沿線に多くの工場が沿うこの私鉄らしい感じ。さて、この駅から見る富士山はホームの一番端っこから、そこにはここから富士が見えると言う表示があるのだが、当の富士山はと言うと工場の建物が邪魔していて右側半分が見えないじゃありゃしまへんか。しかし頂上の辺りにはさっきまであった雲が取れているような感じ、と言うことはいよいよその全容を拝める時が来たのかも。









ジャトコ前駅を後にしてしばらく走ると前に走ったことがある場所へとたどり着いた。そこは旧東海道にある左富士と言う場所だが、そのことについては次回のお送りとして今回は東海道を進んでJR吉原駅へとたどり着く。何年か前に富士宮を走ったことがあって、その帰りにこの駅で相棒を折りたたんだことがある。どこにでもある感じの特に何の特徴もない感じの駅舎はJR線のもの、となると岳南電車の駅はどこだ?と思って少し先の方へと進むと写真3枚目にある駅へとたどり着いた。JRのホームは駅舎から離れた島式ホームだが、そこからは跨線橋でこちら側の駅と結ばれているので乗換えは簡単にできそうな造りだ。
有人駅なのでホームの様子は改札の外側から、切符売場では岳南電車に関するいろいろなグッズが販売されている。ローカル私鉄のこう言った感じの努力は何とか実を結んでほしいといつも思う、電車は1時間に何本も走っていてお客さんも結構たくさん乗っているイメージがあっても貨物の廃止などあってやっぱり現状は厳しいのだろう、なんとか頑張って残っていってほしい鉄道と言ったところである・・・って言うんやったらグッズ買えって、それとこれとは別の話と言うことで。改札内の駅員室の扉の上にはサイン色紙が飾ってある、誰だか分かるのは左から3枚目ひとつだけ、上野樹里の娘役もやったことある女優さん、今度は『マッサン』のエリーといっしょにドラマ出るんやったかな。
さて、締めくくりは吉原駅のホームに入線してきた1両だけのさっきから何度も見た電車、写真では日の光であまりよく見えませんが、この電車のお見送りを受けたところでこれにて岳南電車各駅巡りは終了です。時間は14時を少し過ぎたところ、ここからは旧東海道を静岡方面へ向けて、とりあえず行ける所までは行ってみる予定です。静岡は無理としても由比、蒲原辺りまでは走れたら、と思っているのですがどうなることでしょう、旅はまだまだ続きます、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち