まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1230 葛城市、映画『かぞくわり』の舞台を巡る

2019-11-26 09:25:07 | まち
おはようございます。




















ここ数年の間で奈良県を舞台にした映画を3本見ました。2年前には『天使のいる図書館』、この時はまだそれほどブレイクしていなかった小芝風花さん、今年は『トクサツガガガ』で見事なブレイクぶりとなりました。更にこの時は特撮(トッキュウジャーだったか)からやって来ただけだと思っていた相手役の男の子が今年大ブレイク、その名は横浜流星君、この時はふざけた名前な奴やな~の印象しかありませんでした。今年は『二階堂家物語』、自分(一人称)が昔住んでいた天理市が舞台、知っている風景が映画に流れて嬉しくなってしまいました。そしてこの間見たのが『かぞくわり』、前記の2本がエンタメ的な感じ・・・抽象的過ぎる、うまく言えない・・・で見たのに対して、この作品は一種衝撃的でした。その話については前にも書きました、大津皇子の魂を救うべく曼陀羅の絵を描き上げたどうしたかなさんは姿を消してしまいました、行方不明になったのか消えたのか死んだのか・・・、妹の娘は何か知っている感じでしたがその結末は見ている人に委ねると言う形で終わりました。自分(一人称)はハッピーエンドではないなあ、という印象でした、バッドエンドではない、でもハッピーでもない、このもやもやした感じを引きずったまま映画館を出るのはちょっと重いな~と思いましたが、上映後には監督と主演の陽月華さんの舞台挨拶があり、映画では消えてしまったかなさんがここにいてるわ、ってな感じで少し救われた気になりました。
とてつもなく前置きが長くなってしまいましたが、その映画『かぞくわり』のロケ地となった葛城市付近を巡りました、最終的には当麻寺から二上山付近を目指しての走りだったのですが、今回はそこに至るまでの導入部分である地域を走った記録です。まずは上に並べた写真、近鉄大阪線の築山駅から五位堂駅へ、真美ケ丘ニュータウンへの玄関口のイメージが強い五位堂だが、近鉄線の南側には環濠集落のような町並があり五位堂駅周辺には古い町並を見ることもできる。ただし道は狭く車が多いのでこの辺りは気をつけて進んで行かなければならない、旧街道風のいい雰囲気の町並も排気ガスをまき散らして走り去って行く車のおかげで興醒めになってしまう・・・。











JR和歌山線のJR五位堂駅・・・以前は駅名に「JR」が付いていると並走する私鉄に負けてるイメージがあったが最近はもう気にならなくなった・・・から南へ近鉄尺土駅方面へと進んで行く。相棒君でたどった道はずっと大和高田市と香芝市、葛城市の境界線の上だった、この道の上で事故が起こったらどこの警察署が出動するのか?などと『踊る大捜査線』での一幕を思い浮かべてしまった。JR五位堂駅から見える二上山はなかなかの凛々しさ、それが南に進むにつれて2つの頂上の距離が離れて行くダラ~ンとした姿へと変わっていく、ほんの数分でのその変わりようがなかなか面白かった、今度もう一度訪れて写真に収めてみようと思っています。














葛城市に入って近鉄南大阪線尺土駅、映画でもロケ地となっていた駅は特急停車駅だが市の中心駅の◎は御所線の近鉄新庄駅に譲っている。その御所線沿いに南へと進んで行くと疋田と言う町へとたどり着く、映画ではこの町がどうしたかなさんが住んでいる所となっている、この町並は何度か走っているのでスクリーンに映ったのを見ると、おお~ここやここや、と嬉しくなってしまった。いつもは明日香から二上山へ向かう時に通り過ぎるだけの町だが、小さな川に沿う町並には常夜燈や寺院があって気になる所だった、今回は映画のロケ地になったこともあってじっくり時間をかけて巡りました。川に沿う道を離れて住宅地へと入ると、ああ~、この辺りかな、かなさんの家があった所は・・・、映画の撮影の時は空き家だったとのことだが、その家を特定しようとするとまた地元の人に怪しまれるので、ここはサラリと通り過ぎることに。疋田の町を抜けると目の前に二上山が現れる、自分(一人称)がいつもここで言っているダラ~ンとしただらしない姿の二上山だが、もちろん地元の人からしたらそんな事言われるのは気に入らないですよね、すみません、こんな表現しかできなくて。それだけ真正面から見る二上山があまりにも凛々しくて美しい、自分(一人称)が住んでいる奈良市から見える二上山はボテッとした牡丹餅ですから・・・気を悪くされたらごめんなさい、そんなわけで今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。            まちみち