まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.138 瀬戸内の旅(10)・生口島瀬戸田町

2015-05-26 10:32:11 | 瀬戸内
おはようございます。今回は久しぶりに瀬戸内の旅、しまなみ海道の旅の続きです。ここのところGWの東海道、箱根旅のことばかり取り上げていたのですが、決して忘れていたわけではないですよ、さあ、早速行ってみましょうか。





昨日は岩城島からフェリーで入って外周コースで瀬戸田へ向かったが(No.78参照)、今回は正規のしまなみ海道ルートで瀬戸田を目指すことにする。ただこのコース、大した見所がないんですよね、普通のサイクリングロードにたまに海が見えるくらいで退屈な区間。まあ野暮な事は言わないで、しまなみの旅を楽しむことにしよう。







瀬戸田の町並に入って沢交差点を右へと曲がりフェリー乗場方面へ、昨日はこのまま港からフェリーに乗って三原へと渡ったが、今日は途中の曲がり角を左に曲がる。やがてベタ踏み坂並みの上り坂に差し掛かり、それを上りきると黄色い橋を渡る。はるか下には瀬戸田港の風景、橋は結構高い所を通っている。
そこを渡り終えると急カーブを含んだ下り坂、一気に下って海と同じ位置にたどり着いた所が高根島、瀬戸田港が海峡の向こうに見えている。今回は時間がないのでこの島にはほんの足跡をつけるくらいにして、また生口島へと戻ることにする、が今さっき下った坂を今度は上るわけだから、それはそれで骨の折れること仕方ない。





再び黄色い橋を渡るとすぐに三重塔入口の案内があるのでそちらへ寄り道、写真1枚目にあるように海をバックに建つ三重塔、なかなかの絶景である。その後瀬戸田の町中へと戻り、旧街道の雰囲気を残す町並と商店街を抜けて瀬戸田港へとたどり着く。





海に沿う一角に大きな常夜燈が立つ瀬戸田港、さっき渡った黄色い橋が向こう側に見え、今度はさっき走った高根島の道を海の向こう側に見ることになる。三原、尾道方面へ向かう高速船が発着する旅客ターミナルに立ち寄ってトイレ休憩、待合室のベンチには結構多くの人が船が来るのを待っている。





ここからは海に沿って、昨日走った道を多々羅大橋に向けて走ることにする。ここはもう何度も走っている所、昨日とは逆に右手側には瓢箪島が浮かぶ海、左手側にはレモン畑が広がる山も見飽きた感はあるものの、この先の旅の楽しみを考えているとテンションが下がってくることはない。やがて目の前に巨大な斜張橋が見えてきた、今日はこの橋を渡って、海の向こうに見える大三島に向かうことになる。
やがて橋の入口にたどり着き、ここからはレモン畑の中のくねくねの上り道を行くことになる。眼下には瀬戸の明るい海の風景、一旦橋の下をくぐっていよいよ多々羅大橋へと入って行く。




この橋の途中で愛媛県に入ることになる、青い海を見ながらの走りは爽快だが風が結構きついので気をつけて行かなければならない所でもある。走っていると写真1枚目にあるような看板(これは愛媛側から見たもの)を見かける。ちょうど斜張橋の一番高い所の真下、ここで両手を「パン」と叩いて鳴らすと・・・言葉では説明が難しいので興味ある方は現地でやってみてください。今回はここまで、次回は大三島から伯方島へと走って行きます。     まちみち

No.137 一条通の妖怪たち

2015-05-25 09:24:21 | ふうけい
おはようございます。



先日京都を走ってきました。この走りは一昨日にここでも書いた通りトラブルで滋賀を走れなかった代償みたいなものですが、せっかく行くからには形だけは作っておきたいと思い、嵐電巡りをテーマとして走りました。
沿線を一通り回って最後の駅、北野白梅町駅に到着、ここから素直にJR京都駅まで戻るのも味気ないので、ちょっと寄り道と言うことで一条通を走ってみることにしました。

特に予備知識もないままに一条通りへと入って行く。『一条』とはあるがその南を通る四条、五条、七条通りなどとは比べ物にならないほどの狭い通り、少し行った所で小さな石橋を渡るとそこからは商店街の中を通る道となる。





橋を渡ってすぐの所で写真1枚目の看板に出会う、こいつどこかで見たこと・・・更に進むと小さな交差点があるが、その一角に建つ建物、看板も一種異様な、どことなく異空間に放り込まれたような雰囲気が漂ってくる。






そこから先の商店街、店の前には何やら異様な看板やモニュメント?が立っている。傘立てには傘の妖怪の絵、魚屋の前には、なんじゃこりゃ?青い看板はまたどこかで見たような・・・そんな何となく不気味かつコミカルな妖怪たちが店先の店番よろしくな感じでお客さんを楽しませてくれている。





写真1枚目、何かシュールで不気味ですねえ~。3枚目、自分的にはこれが一番怖かった。どことなく憂いを含んだ目つきと唇、その表情がまたシュールと言うか、暗い所では出会いたくない奴です。そして2枚目、また見たことある顔の看板、もうお分かりでしょう、あの滋賀でよく見かける



そうそう、こいつですわ。京都ではこんな顔、姿にされて活躍の場を与えてもらっているのでしょうか。
妖怪のお出迎えはまだまだ続く。






もうここまで来ると完全にウケ狙いって感じばかり、怖がらせるよりも笑わせてくれるものばかりです。やがてこの異空間の商店街も終わり、一条通は途中少し折れてから千本通を交差して、古い町並を通り過ぎてやがて堀川通にある一条戻橋へとたどり着く。



この橋も妖怪に関する伝説がある所だが、それについては『一条戻橋伝説』にて。『陰陽師』でも有名になった所なのでお存知の方も多いと思います。今回はここまでとしておきます。     まちみち

No.136 箱根2015・更に白の湖

2015-05-24 16:49:20 | 箱根
おはようございます。



前回のあらすじ・・・雲行きが怪しくなってきた箱根地方、真っ白な霧に覆われた芦ノ湖に到着。箱根町の駅伝ゴール地点にある箱根駅伝ミュージアムに立ち寄るが、表に出るととうとう雨が降り出してきていた。







箱根関所跡の前にあるトイレで雨宿りしていたが、ほんの数分で雨が小降りになってきたので再び走り始めることに。元箱根までは国道1号線の杉並木の中を通るので、この区間は雨を防ぐことができる。約1時間ぶりに戻ってきた元箱根付近は写真をご覧の通りの有様、風景を楽しむどころじゃないくらいの真っ白けである。
観光船乗場から聞こえてくるアナウンスも、この先の天候如何によっては運航中止もあり得るとのこと。先も見えない霧の中である、こんな所で事故になったらシャレにならない。大涌谷がダメ、芦ノ湖もダメとなると、せっかくのGWも何もあったもんじゃない。
雨はさらさらな感じで降っている、それほどきつくはないので走ることはできる、自分(一人称)の方はこのまま旅を続行させられそうだ。箱根でも何度かこんな天気に見舞われたことがある、今回はその時と比べればまだまだ序の口だ。楽しいことだけを考えて、さあ、先へ向かおうとしよう。






元箱根からは芦ノ湖を沿って走り湖尻方面へと向かう。箱根神社から続く道は平坦だが狭くて交通量が多い所、しかもこの天気なので余計に気をつけて行かなければならない。霧は湖から双子山方面に向かって流れているので、この付近少し見通しが良くなってきた、雨も止んだ、箱根の神様はまだ見放してくれていない、再びテンションが上がってくる。
とは言っても芦ノ湖はまだ白い霧が覆われたまま、やがてたどり着いた箱根園もご覧の通り(写真3枚目)、道からは湖が全く見えない、それにしても駐車場は車がいっぱい、更に入ってくる車もあって警備員さんも誘導に苦労している様子だ。自分(一人称)は今回ここはパスしてこの先森の中へと続く遊歩道へと入って行く。







湖尻の観光船乗場に到着、もう雨は完全に止んでいる。霧は芦ノ湖の上に低くかかっていて、湖面は何とか見渡せる感じだ。





一方のこちら写真にあるのは桃源台の様子、湖尻からはほんの目と鼻の先だが、人の賑わい具合ではやはり桃源台の方が大きくリードしている、まあ仕方のないところか。元箱根でアナウンスで言っていた運航中止は今のところなさそうだ、桟橋には多くの人が行列を為していて観光船の入港を待ちわびている。
それより気になるのは山の方だ、ロープウェイは見た感じでは普通に運行されている。しかし構内から聞こえてくるアナウンスでは大涌谷付近の遊歩道は閉鎖されていて行けないことを告げている、黒玉子の販売も中止されているとのこと。ほんの、ほんの少しだけの望みを持ってここまで来たのだが、もう大涌谷は完全に諦めざるを得ない状況となってしまった。それでも箱根の旅はまだまだ続く、そのお話はまたの機会にお伝えするとして、今回はここまでとしておきます。      まちみち




No.135 これはしたり・・・

2015-05-23 22:37:41 | 日記
おはようございます、夜ですがいつもの挨拶で始まります。

今日は休みだったので朝4時前に起きて今年初めて滋賀県を走ろうと思い立ってJR奈良駅へ。思えばあれだけ好きな滋賀県なのですが、今年になってからはまだ1度も行ってなかった、ゆえにここで新作で滋賀を走った記録もお伝えしてなかったんですねえ、意外でしたねえ。

そんなわけで今回は年に1回は走っている北近江方面、久々に北国脇往還へ行ってみようと思い始発電車に乗るためにJR奈良駅へ、今日はいい日になりそうな予感で駅前で相棒をたたむ・・・がハンドルを外すことができない、何でだ?ハンドルが外せなかったら袋からはみ出てしまい輪行ができない、ルールですから。
実はこの前東海道を走った時の事故の影響で前ブレーキが利かなくなってしまったので、先日修理してもらいに近くの自転車屋へ持って行った。ワイヤーが切れていたとのことで新しいのに交換してもらったが、そのワイヤーが短すぎてそのためにハンドルを抜くことができなくなってしまったわけである、これはもう諦めるしかない。

もう泣く泣く家に帰って、『あまちゃん』と『まれ』を見た後、店が開く時間を見計らって再出発。話は逸れますがまれちゃん、何かいい意味でも悪い意味でもうざいですねえ、空気読めない子って言うかマイペースもいいところ過ぎって言うか。主役の子『鈴木先生』では人を寄せ付けなさそうなオーラを発していたのが、今回はそんな欠片もなくなってしまっています、まあどうでもいい話なんですが。
開店草々の自転車屋でワイヤーを再度交換してもらって走ることにしたが、もうテンションはダダ下がり、もちろんこの時間(9時過ぎ)なので北近江方面は断念して別の場所に行くことに・・・と言うことで今回は京都方面へ、前々から予定していた嵐電をディープに巡ってみることにした。
その走りについてはまたの機会にお送りしていきたいと思いますが、なんせこのダダ下がりテンションの中での走りだったので、少し消化不良気味な仕上がりになってしまうかも知れません。写真はとりあえずパソコンに取り込みができたものだけを数枚、申し訳程度に貼っておきます。







今回はここまでにしておきます。     まちみち


No.134 東海道遠州路(10)・旧街道は昔も今も

2015-05-22 06:56:39 | 旅行記
おはようございます。東海道遠州路の旅、いよいよ最終回です。






丸子宿(鞠子とも書く)に入ってまずたどり着いたのが高札場跡、もちろん現代風に復元されたものだが、それでもこの風景は街道の雰囲気を感じさせてくれる。その先には小さな石橋があり、その向こう側には茅葺屋根の古い建物が見えている、これどこかで見たことがあるぞ・・・



そうそう、この絵にある建物、某お茶漬けの付録に入っていたなあ。





とろろ汁のお店で東海道の旅ではもうお馴染みの所だが、自分(一人称)は食には興味はないので、その外観を眺めるだけで十分。それにしても江戸時代に描かれた絵とほぼ同じように現代まで残っているその姿には厳粛な気持ちに感じさせられる。残していく、残さなければならないと言うより自然に残っていく、旧街道の風景はそうあっていくべきなのだろう。







とろろ汁の店を後にして丸子宿の旧街道の雰囲気を残す町並の中を通り過ぎていく、一応今日走る最後のいい雰囲気の場所となる所だろう。ここを通り過ぎると旧街道の雰囲気も感じられないような市街地の広い道へと入る。静岡市の中心に近づくにつれて車やバスの通りが多い区間を走ることになる。
その道中で街道の雰囲気を感じられる所と言えば安倍川の陸橋を渡ってすぐの所にある安倍川餅のお店くらい、写真4枚目の左側に小さく写っているがここも通り過ぎるだけ。ここからはJR静岡駅を目指して町中の味気ない道を走り抜けて行くことになる。






もう日もビルの陰に隠れるくらいの高さにまで落ちてきた頃、静岡市の中心に入って賑やかな繁華街の中の狭い通りを抜けると、やがて駿府城公園へとたどり着く。広い公園内は天守閣はもちろんなく、城門とお堀の脇に櫓が残っているくらい、歴史を感じる所と言うよりは市民の憩いの場と言った感じか。
ここはサラッと通り過ぎて間もなくJR静岡駅前に到着。今日の旅はここにて終了、人が多く行き交う駅前の一角で相棒をたたむことにする、今日は本当にすまないことをした、労を労って相棒を袋に詰める。

静岡駅からはJR東海道本線で三島まで輪行、浜松方面から来た電車は結構混んでいたが何とか座席を確保することはできた。腰を落ち着けさせると、ずっと気になっていた明日の天気の確認を、と携帯のページを開く、関東地方は?神奈川県は?箱根は?ページを開くたびに重い気分がのしかかってくる。後はホテルに入ってからNHKの天気予報に期待しよう、菊池さんなら何か朗報を伝えてくれるかも・・・
それにしても窓の外はまだ少し明るみの残る空、その向こう側に見える青白い富士山の姿、なぜ今頃になってこんなにきれいに見えてくれるんだ。さっきまでは全然見えてくれなかったのに・・・今回、1枚も富士山の姿を写真に収めることができなかった、それはまた次回への宿題として、東海道遠州路の旅は終わります。さあ、明日は箱根、果たして天気はどうなるのか?このくだりは「No.117 大涌谷が泣いている」に続くこととなります。今回はここまでです。      まちみち