徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

今週末のチョウゲンボウ

2020-11-16 | 野鳥
チョウゲンボウはハトくらいの大きさでハヤブサの仲間です。 
近年は都市部でも繁殖しています。
チョウゲンボウは漢字で「長元坊」と表記されますが、この名前の由来を調べてみると諸説いろいろとありますが定かなものはないようです。
この季節は農耕地の電信柱の上や電線などでよく見かけます。
急降下して地上のネズミ、モグラなどを捕食します。

今週末、チョウゲンボウのオスが
ビニールハウスの屋根にとまっているところを撮影しました。

クチバシと足趾の爪は鉤状で鋭く、アイリングは黄色で、目の下にハヤブサ類特有の髭のような黒い帯が縦に走っています。



周りを虫が飛んでまとわりついていますが、気にも留めていないようです。




正面から見ると黒いまん丸なお目めともんぺをはいたようなフォルムがとても可愛いです。



側面から見ると尾羽が長く、縦長の体型に見えます。



チョウゲンボウのオスは頭部と尾羽が灰色で、体上面は赤みのある褐色で黒斑があります。
体下面はクリーム色に黒い縦斑があります。



今週のメジロ

2020-11-15 | 野鳥
柿を食べるメジロです。
近くの公園でのお散歩写真です。

メジロは体の小さな鳥なので、柿がとても大きく見えます。

メジロはこの季節は柿が大好物のようです。
この柿の木にはメジロが群れていました。





柿を食べるのに夢中です。
メジロはどうも柿が熟して皮が軟らかくなった部分を探して食べているので、無理な姿勢にもなったりするようです。



正面から見た姿も後ろ姿もとても愛らしくて可愛いですね。




一生懸命背伸びをして柿を食べている姿がけなげです。


ツグミの仲間 シロハラ

2020-11-14 | 野鳥
シロハラは中国の東北地方やロシア沿海州で繁殖し、11月頃日本に飛来してくる冬鳥でツグミの仲間です。
飛来してきた直後は警戒心が強くじっくり観察することはできませんが、秋も深まってくると地上でガサガサと木の葉返しを行ない、葉の下に隠れているミミズや昆虫を捕食する姿を観察することができます。
同じ公園内でも、ツグミは比較的に開けた場所、シロハラは暗い林の中で見かけることが多いです。
また警戒した時にプクプクプクーと鳴くようです。


シロハラのオスです。

名前の由来のとおり腹は白いですが、真っ白いという感じではありません。
オスの頭部は黒みの強い褐色で目の上の眉斑はありません。

シロハラのメスです。
シロハラのメスは顔がオスよりも白っぽく、目の上に薄い眉斑がありますが、マミチャジナイのような鮮明な眉斑ではありません。




クサシギ

2020-11-13 | 野鳥
クサシギは休耕田や川辺などの淡水域いるシギ類で、春や秋の渡りの時期に飛来する渡り鳥です。
海辺で見かけることはなく、草地の水辺にいるシギというのが名前の由来になっています。
先週末、クサシギが休耕田の泥地にいました。


絶えず、尾羽を上下させながら歩き、昆虫、甲殻類、貝類などを捕食します。

とても地味な鳥ですが、トコトコと歩く姿は可愛いです。



白いアイリングがあり、体上面は褐色で小さな白斑があります。

クチバシは細くて長めで、先端のみが微妙に下向きに曲がっています。





姿かたちや大きさが似ているイソシギとの鑑別点です。
イソシギは体の下面の白い部分が肩の方に向かって切れ込んでいますが、クサシギには見られません。
また、翼を広げるとイソシギには翼に白い翼帯があり、クサシギは尾羽が白いです。
さらに、クサシギは翼と尾はほぼ同じ長さですが、イソシギは尾の方が明らかに長めです。


参考までにイソシギの写真です。
イソシギは体の下面の白い部分が肩の方に向かって切れ込んでいます。
また尾羽は翼よりも長めです。


翼には白い翼帯があります。




ずんぐり体型のノスリ

2020-11-12 | 野鳥
先週末、農耕地の電柱のてっぺんにノスリがいるところを撮影しました。
ふだん野鳥にあまり関心のない方にはノスリとトビの区別がつかないかも知れません。
ノスリは漂鳥といって夏は主に山地の林で繁殖し、冬になると平地の農耕地などに降りてくる鳥です。
タカやハヤブサなどと比較して地味な猛禽類なので、野鳥撮影をするカメラマンにとっての注目度は低いようです。


ノスリはトビより一回り体が小さく、全体的にずんぐり体型をしているので、なんだか可愛い感じのする猛禽類です。
腹側から見ると、白い腹にこげ茶色の帯のような模様があり、全体的に白っぽい印象を受けます。
ちなみに、トビは全身が茶色っぽく見えます。

農耕地の電柱にとまっていることが多く、急降下をしてネズミやモグラなどを捕食したりします。

獲物がいないかどうか、いつもあたりをキョロキョロ見まわしています。







ノスリの尾羽は少し丸みがかっていて、凹尾のトビとは形状が異なります。

ノスリは猛禽類にしては警戒心が薄く、電柱や木の枝などの目立つ場所にいることが多いので、比較的に観察しやすい鳥です。


 

着陸体制のタゲリ

2020-11-11 | 野鳥
タゲリの追加写真です。


着陸体制に入っているタゲリのシーンです。

飛行機が着陸体制の時に車輪を出していくのと同じで、あらかじめ脚を地面の方向にむけて降ろしていきます。











翼を大きく広げて体を起こし、体の抵抗を大きくして、着陸時のスピードを緩めています。

タゲリの飛翔

2020-11-10 | 野鳥
先週末に撮影したタゲリの飛翔シーンです。
雨の日の撮影で、画質は粗くなっています。




タゲリの飛び方は独特で、面積の広い丸い翼をふわふわと羽ばたかせるように飛びます。






白と黒のコントラストが鮮やかで、その飛翔シーンは美しいです。




冠羽がトレードマークのタゲリ

2020-11-09 | 野鳥
タゲリは冬鳥として、稲刈り後の水田や草地などの見通しの良い開けた場所で群れていることの多いチドリの仲間です。
先週末、群れで草地で採食しているところを撮影しました。
土の中の虫やミミズを主食としますが、チドリの仲間だけあって、歩いては止まり歩いては止まりを繰り返す歩き方をします。
また、足で蹴って獲物を追い出して捕食することもあります。
飛び立つ時には「ニャー」あるいは「ミュー」と聞こえる猫のような鳴き声を出します。


頭の後方にのびる黒い冠羽がトレードマークです。
ちなみにメスの冠羽はオスよりも短めです。
目の周囲にはカブキのくまどりのような模様があり、背中はカワセミの背中やマガモの頭と同様に構造色といって、光のあたり方によって緑や紫に見えたりする光沢のある美しい色をしています。

とても個性的な外見です。



下尾頭は橙色〜黄土色をしています。





比較的に警戒心が強く、一羽が飛び立つと後を追って他の鳥たちも一斉に飛び立ちます。




オオハクチョウの幼鳥

2020-11-08 | 野鳥
週末、雨の降る中、水張り田にオオハクチョウとコハクチョウが合わせて50羽以上飛来していました。

細かく数は数えていませんが、全体的にオオハクチョウのほうが数が多い印象です。


その中に幼鳥が3羽いました。


オオハクチョウの幼鳥です。
幼鳥はみにくいあひるの子ではありませんが、全体的に羽色が汚れたような灰色をしています。




採食に余念がありません。


隣が親鳥と思われますが、いつも行動を共にしています。




仲良く寄り添っている姿が微笑ましいです。







河川のトビ

2020-11-07 | 野鳥
この季節、河川にはたくさんのトビが飛び交っています。
トビはもっとも身近に見られる大型の猛禽類です。
身近すぎて、あまり注目されてはいませんが、実は迫力があってカッコいい鳥です。
また、多くの猛禽類が警戒心が強くてなかなか近づかせてくれないのに対して、トビは比較的近くで観察できます。




樹上にいる時は尾羽の中央部分が三角形に切れ込んで見えるのが特徴です。



顔の表情はとっても精悍な印象です。
目の周囲は黒褐色で、クチバシは猛禽類特有の鉤状をしており、足の爪も鋭いです。


翼を広げているときの尾羽は三味線のバチのような形と表現されます。
黒褐色の体に白斑が混ざっていますが、その羽模様はとても美しいです。 
ちなみにトビはメスの方が大きく、メスの成鳥にもなると翼を広げると160cmの大きさになるそうです。





二羽仲良く寄り添っています。




水面採餌のオナガガモ

2020-11-06 | 野鳥
オナガガモは時々、クチバシを水面につけながらブクブクさせながら泳いでいることがあります。

先週末、近くの池で撮影しました。
オナガガモのオスです。

これは水面採餌といって、体から首を前方に低く伸ばして嘴を水面につけて泳ぎ、水を取り込みながら水面にある種子や水草などの餌だけを濾しとって食べるやり方です。



オナガガモのメスの水面採餌行動です。



水面近くにある餌を食べる時はこの方法で採食しますが、水中深くにある餌をとるときには逆立ち姿勢になります。

冠羽が可愛いキンクロハジロ

2020-11-05 | 野鳥
先週末、近くの池でキンクロハジロを撮影しました。

キンクロハジロは目の虹彩が金色、体上面が黒色、翼を開いた時の白い翼帯がハジロ(羽白)で、体の色が名前の由来になっています。

潜水採餌カモといって水中に潜ってえさを食べるタイプのカモで、潜水が得意です。

食性は雑食ですが、貝やエビ、水生昆虫を好んで食べます。



キンクロハジロのオスですが、頭のてっぺんに寝癖のような冠羽がありチャームポイントになっています。

また金色の目もクールな感じで、ユニークな顔立ちです。

ちなみに繁殖羽になると腹は真っ白になるのですが、今はエクリプスから繁殖羽への換羽中と思われます。

 





なんだか、やんちゃ坊主のような雰囲気が漂っています。



クチバシは鉛色で先端が黒色をしています。
ちなみにキンクロハジロの頭の色はカワセミの背中の色と同じく構造色といって、光のあたり方によって黒色や光沢のある紫色に見えたりもします。



キンクロハジロのメスですが、全体的に茶色っぽい姿をしています。

また、冠羽はメスにもありますが、オスと比較すると短めです。

足が体の後方にあるのは潜水採餌カモの特徴で、水を蹴るのに有利です。




純白の冬の使者 コハクチョウ

2020-11-03 | 野鳥
コハクチョウは全身が純白の美しい大型の水鳥です。
シベリアで繁殖し、越冬のために日本に渡ってくる冬鳥です。
ちなみにコハクチョウの繁殖地は凍った地表が夏にだけ湿原になるツンドラ地帯といわれ、オオハクチョウの繁殖地である針葉樹林の広がるタイガ地帯よりはさらに北方に位置します。
従って、渡りの移動距離も長くなりますが、体のより小さなコハクチョウはオオハクチョウよりも長距離を移動するのに有利なのかもしれません。

週末に21羽が群れで水張り田に飛来していましたが、コハクチョウの飛来はオオハクチョウと同様に秋の深まりを感じさせてくれます。


コハクチョウは家族を大切にし、秋の飛来時には親子でグループを作って生活するそうです。

コォーコォーと甲高く鳴いて、仲間同士のコミュニケーションをとっています。





コハクチョウの首はオオハクチョウよりは短く、クチバシの黄色い部分はオオハクチョウより面積が狭く、その黄色い部分の形が違うことで見分けることができます。

コハクチョウは水中の水草を主に食べますが、水田の泥の中から落穂を食べたりもします。

アオサギと一緒にいるところですが、アオサギは終始じっとしていて動きがありません。


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