湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ダーニングに必要なもの

2019-04-28 07:10:42 | コラム
『ダーニング』という
日本で言うところの、衣服の破れや
薄くなった生地をかがったり
繕ったりすることを
イギリスでは『ダーニング』と呼ぶ


しかし
日本とちがって目立たなくするのではなく
あえて、カラフルな糸を用いて
刺繍のようなことをほどこし
ワンポイントのデザインのように
してしまうと言う修繕技術


昔からイギリスでは
おしゃれな繕い方をしていたんだねーって


私がそのダーニングと出会ったのは
数ヶ月前の手芸の本だった


見た瞬間から
どうしても自分でやりたくなってしまった


しかし
すんなりそこに入りたくても
入れないわけ‥‥


ダーニングには
木でできた『ダーニングマッシュルーム』と言われる、まさにキノコ型の繕い台のようなものが必要だった


そのキノコの型の下あたりを手に持ち
生地をキノコの頭にかぶせ
繕う場所を特定し、固定してから
毛糸や糸をその場所で織り成していく


生地や繕う場所によって
長いの短いの
細いの太いの
頭が大きいもの、小さいもの
様々な木の種類にもよるところの
数の多さ


ダーニングには必要不可欠な『ダーニングマッシュルーム』の存在である



案外、お高いのです。
それに種類も多いとなると
どんな風なものを買えば良いのか⁈



初心者は扱いやすいものを
調べることが一番だと。


それから私の
ダーニングマッシュルームを探す検索の日々が始まるのだが、、、、。



今のAIの技術って
すごいもので
検索エンジンにワードを入れるだけで
ズラーと品物が並ぶ


サイトごとにそれを見たりする


すると、スマホを開けるたびに
サイトで見たものが
広告として貼り付けられたりする


いかがですかー?
これ、探してましたよね?
こんなのが入荷しましたよ?


そんな風に、、、。
画面の大半を占めるような写真
スマホを開けば否応なしにでてくる


ダーニングマッシュルームの
木型のキノコが
ズラーっと写真に並ぶわけで。


しかし
しかし、なのだ、、、。


私には、ダーニングの為に探している木型


時折、友達に会った時に
写真を見せ合ったり
スマホを提示したりして
会話そのものがスマホを介して行われたりする


ほら、それ、このサイトに出てたよー
なんて、スマホを見せる、、、。


友達に見せた場面の下半分ぐらいが
木型のキノコだらけ、、、。


ダーニングを知らない友達は
『あんた、、なにを、、、探してるの』


そうだった、そうだった。
訳のわからないキノコが山ほど。
知らない人は、不振に思う


私だって
いくサイト、サイトに
キノコ、キノコ、キノコだもの


笑ってしまって
コーヒーを一度吹いたことがあった


AIの技術は素晴らしい
わかったよー
まいったよー


ってことで
一番初心者が手を出すムック本を購入


一応、本とダーニングマッシュルームと
必要な毛糸が色とりどりに入ってる


さぁ、可愛らしく
ダーニングを初めてみようと思う


諦めていた、お気に入りの服の
シミがついて落ちない場所や
引っ掛けて穴が空きそうな場所を
可愛くリメイクできたなら
嬉しくなると思う


あとは、、、は。


スマホの画面から
キノコが消えることを祈ろう