飛行機って
何度乗っても慣れないなぁと。
いつも、その時が勝負みたいな。
空から見える街並みに
人それぞれの人生があるものと
思えばその一つ一つを
手に取って覗き見したいけれど
きっと重すぎて
言葉を失うのがオチ。
自分の人生さえ
こんなに重く
こんなに厳粛で‥
そのそれぞれ全てを
語り切ったとて
所詮、人には、人の、それぞれの道。
口出しとて、できやしまい
見たままは見たままなれど
その裏に隠された葛藤と哀しさは
所詮、人には、人の、それぞれの道。
しかし
眼下に広がる日本地図と同じ大地
そのくくりで言えば
小さくか細く窓の下に
龍の形か、トカゲの集まりのように
見えた半島でさえ
現存すること
誰かかきっと暮らしているだろうこと
思えば愛おしさが湧いてくる。
だから私は
日本地図が好きなんだろうか
だから、飛行機は苦手なのに
眼下を眺めるのは好きなんだろうか。