湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

友達と心の中で、さようなら

2020-05-22 15:58:00 | コラム
友達と言う枠は難しくて
その時、時代のなかで
移りゆくものなのかもしれない。

同じ年のクラスメイト
いつもはそんなにLINEでやりとりしない。
遠く離れた場所にいて
互いが結婚し、子供達を育てて

学生時代とは違う、それぞれの道。

同じように歩いていけてるか
それとも、『友達』と言う、おなざりな関係を維持するために
互いの心遣いを忘れずに
いられたならば
遺恨もなく、それぞれが違う境遇であったとしても
連絡を取り合っていけるのだろう


しかし、実際はつまらぬ格差に
負けじ魂がみえて
長年の積み重なった言葉のトゲ


見て見ぬ振りをしていた私に
もう、気付いてしまって
LINEの文字さえ追えぬようになった


彼女の言葉は
無神経に私を刺していく

もう、いいでしょ
そのくらいで
自分自身に問いかけた。


なのに、さらに愚痴を言い
うんざりする私の気持ちを
余計に苛立たせていた。


ぐっと飲み込んで
相手を立てて穏便に
応えた。


そして彼女が言ったのよ
『さすが、背中をおしてくれるのが、やっぱり友達よ、私は良い友達を持ったゎ』


いやいや、普通に応えただけで
些細なことに愚痴っている人を
見たくなかっただけ。

それに
私は忘れてないから、、、。


私の親が亡くなったとき
彼女は、お悔やみを言ったすぐあとに
自分の子供の結婚式の写真を
何枚も何枚も貼りつけてきたこと。


あなたのお母さんが亡くなったとき
私はお悔やみと果物を送ったはずでしょ⁈
こころを凍らせながら
私は、一般の習わしのように
その時に彼女にお祝いを言った。


彼女には
持ちつ持たれつって言葉はないの?

また、私は自分の気持ちを偽るのか、、、。


彼女のお母さんが倒れて
寝たきりになった時から
学生時代にお世話になったからと
ずっと送りつづけていた県の特産品


お返しにと、彼女のお父さんが作っている梨を送ってきてはくれていた。


そのやりとりは
彼女のお母さんが亡くなっても続いていた。


だけど
もう、ここら辺で
一旦ケリをつけましょう。


今年で、その特産品は最後です。
互いに負担になる年齢になったし、互いの経済的なこともありからね。
お気遣いなく。


やっと書けて、LINEに送った。


『あら、終活にはいったの、わかったゎ。
案外、女らしいじゃないの』


一瞬、めまいがしそうになった。


もっと早く
ケリをつけておけば良かった。


それで、私自分の中で
区切りをつけたことは
おそらく彼女は、わかっていない。

時代も変わりゆく
もう、傷は付きたくない
そう言う我慢はしたくない。



月日は流れる

昔のままではいられない

昔のままでいたいなら、
より強い気持ちで
繋がり
思いやりを深く持たなければいけない。
どちらかが、我慢しなきゃいけない関係は、解消しないと。


きっと
誰もが
そうしたことに
直面する経験があるかもしれない。


年を重ねると言うのは
大事にしていきたいものを
手元に残すこと。


丁寧に毎日を生きて
互いに高めあえる人こそ
私には大切な人なんだ。





雨続きの日

雨の合間に畑に出てみれば
植えてから10年
やっと花をつけた『スダチ』の木


良かったんじゃないって
言ってくれているようだった。














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