新幹線(高鉄)は西安北駅に着く。
西安北駅はその名からも判る通り、西安駅の10km程北に位置する。
中国の街はどこもそうだが、昔に比べると市街地がもの凄く広がっている。
▼西安地下鉄の非接触型切符(カード)
G2001次が西安北駅到着したのは予定通りの10:35頃。
今回、西安のホテルは西安駅前の西安陽光国際大酒店にしたのだが
最近は中国のホテルも日本と同じく、チェックインは14:00から。
アーリーチェックインのリクエストを出してはいるが、何となく悪いし、
たぶんリクエストはあって無きが如しなので、途中観光をして
時間を潰しながら西安駅に向かう事にした。
観光地候補は地下鉄一本で至近までいける「鐘楼」と
西安駅の北側にある「大明宮国家遺址公園」。
地図を見たところ、唐の大明宮が公園として整備されたようで
「大明宮国家遺址公園」には、ちょっと興味があった。
…いや、玄武門跡が見たかった(笑)
でも今回は、歴史にあまり興味の無い友人二名が同行しているので、
意思確認をしなければ。
では、リクエストを取ります!
時間つぶしの観光は、鐘楼と唐代の宮殿跡の公園どちらがいいですか?
公園は西安北駅と西安駅の間にあるのでそのまま歩いてホテルに行けます。
宮殿跡~!!
二人はまだ知らなかった。中国の公園が無駄に広大であることを。
そして、炎天下にバックパックを担いだ状態で1時間程度歩かされることを。
西安北駅から地下鉄2号線で大明宮西下車。
西安北駅から大明宮西までは3元(約48円)、13分。
玄武路を東に進み、北側から大明宮国家遺址公園に入る。
▼玄武路沿いの八百屋さん。スイカが美味しそう。
個人的に大明宮の見所(?)は、玄武門跡だと思っている。
玄武門は大明宮の北にある門で、唐の太宗皇帝(李世民)が、
兄の皇太子と弟を謀殺した舞台。
▼玄武門遺址
▼玄武門遺址にある玄武門の復元模型
▼大明宮公園には建物跡にその建物がミニチュアで再現されている。
大明宮公園はそりゃもう広いので、園内を巡る有料カートが
運行されている。また、時折オート三輪タクシーも出没するので
歩き疲れたら利用するといい。
広い園内をウロウロしていたらあっという間に1時間半が過ぎていた。
時間が無いので、通りかかったオート三輪タクシーを止めて
西安駅迄行けるか聞いてみたら、行けるというので、お願いした。
西安駅まで一人5元(約80円)。
▼オート三輪はおばちゃんが運転している
オート三輪は大明宮の南に出ると、丹鳳門(たんほうもん)前を通り、
そのまま路地を少し行って止まった。
………えっ?
大明宮から西安駅に行くには、線路を渡らなければならない。
地図を見る限り、大明宮前には線路を渡る道は無いので道を一本
遠回りするのだろうと思っていたが、線路のこっち側で降ろされて
しまった。
おばちゃんに駅への道を聞くと、地下道を通れば線路の向こう側、
西安駅に出られるそうだ。
彼女の指差した先に、怪しい地下道があった。
▼大明宮の丹鳳門
▼再建された西安駅前の城壁モドキと西安駅の後ろに丹鳳門
地下道を抜けると西安駅の東側、バスターミナルに出た。