まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

バッハさんの楽譜

2018-09-02 19:49:44 | 日記
「誰か教えてくれないかしら」と
ママにメールもらってから
もう2週間経ってしまっており
いい加減どうにかせんと、と
お菓子レッスンの帰りに実家に寄ってみた

地元ではおハイソな混声合唱団に入り
毎週土曜日鬼のようなレッスンに打ち込んでいるママ
11月には定期演奏会があるそうで

メールではイマイチ何が不安なのか
わかんなかったんだけど
楽譜見ながら音源も聴きながら
色々説明を受けて
結果
「符割」が心配ということが判明
メリスマがね〜、とかいっぱしなことをいうママ

私にできることは
音源に合わせてママが歌ってるの聞いて
「そこ、違うよ」って言う事くらいだけど
それにしても私も一通り音読みしないとな、
という
今日のところは課題の洗い出しと対処法の確認
ってところで終了
ましてやママのパートはアルトで
ソプラノしか歌ってきませんでした、な私に
あまり過度な期待は禁物

でも来週日曜はママお出かけしちゃうらしいし
その次の日曜は私がお出かけしちゃうし

そしてたまにしか寄り付かなくなった娘に
ママは色々と言いたいことがあるらしく
音源聴いてる私の前に「これも読んで」と
自分史の原稿もポンと置く
出来れば楽譜見ながら聴きたいなあ、
そうは言っても初見だしなあ、
そんなにマルチタスクじゃないですが

今日はちょうどレッスンで
「実家の両親がコロリと行くオレオレ詐欺」の話も
してたところなので
そういうのも気をつけたほうがいいよなんて
ことも言いたかったんだけど
一方的に浴びて終了

もっとちょくちょく行かないとねえ

それにしてもバッハさん
なんでこれを2分の3にするんだろう
白丸をこの速度でやるんなら黒丸で良くないか?

とかいうとちゃんと勉強した皆さんに
違うよバッハさんてのはね、って言われちゃうかな
とにかくね、色々盛り込みすぎですよバッハさん
過ぎたるは及ばざるが、って知らない?

ママの楽譜は自分のパートに
綺麗に蛍光マーカーがしてあって
ページの上にはドイツ語歌詞の日本語訳が書いてあり
他のパートと頭を揃えるところに縦線があって
発音の注意がカタカナになってて
タイが強調されてたりして

この人は本当に真面目で勉強家で頑張る人なんだなと
思う
私はこの人の血を引いてるはずだよねえ

この際譜面手に入れてみようかな、と思うと
ちょっと歌うたいの心がワクワクする
秋の始まり

9月のフランス菓子研究所 杏のキャトルキャール

2018-09-02 19:19:47 | お菓子作り


九月のレッスンくらいまでは
暑さが残ってるのが
例年のような気がしますが

今日はなんだか
空気がひんやり

焼き菓子の季節に
なりました

杏のキャトルキャール

四分の一、の意味は
粉、砂糖、バター、卵が
それぞれ四分の一ずつ
入ってるから

英語のパウンドケーキと
おなじことですね

バターたっぷりのケーキは
まず、バターをよく練って
そこへ砂糖や卵を混ぜこんで
粉を混ぜて、というのが
よくある作り方ですが

キャトルキャールの作り方は
むしろスポンジケーキ寄り
ただ、油分があまりに多いので
すこーしずつ、絶え間なく、
泡立てた生地に混ぜつつ投入
しなければなりません
手が2本では足りないので
入れる人と混ぜる人の
二人一組で作ります

一人がオーブンに入れたら
次の人が作りはじめ
先に焼けた人はカットし
杏のマーマレードをはさんで
まわりに杏ジャムを塗り
乾いたらグラスかけて焼き

レッスンを受けてる四人がみんな
やってることがバラバラ
手の空いてる人は片付け洗い物
おてつだいなどなど

先行したわたしが後のひとに
塗るジャムあっためてハケつけて
渡したら、先生に笑われます
キッズのアシストでもつい、
手を出しすぎるんですよね
でも大人だもん、少しはいいよね

試食の時間は
働き方の話や
占いの話や
モヤモヤしてる人たちの話
結構深刻なことも話しながら
大笑いもしてるわたしたち

先生、みなさん、
楽しい日曜日を
ありがとうございました

新聞に載っちゃいますのacorneさん

2018-09-02 15:14:33 | お菓子作り

ビビッドに
シンプルに

そう思いながら
ああでもない、こうでもないと
描くイラスト

数ある欠陥のなかの
ひとつ

絵が描けない

センス磨いてこなかったな
ぼーっと生きてたかな

なのにどうして
イラストなんか
描いてるか
といえば

われらがあこちゃんの
acorneさんのアイシングクッキーの
写真が新聞掲載されることに
なったからで

しかも、一回二回じゃなく
三ヶ月超全90カット
たくさんあるから
生徒さんの作品も
掲載してもらって
みんなでわくわくしよう
と、あこちゃんにお声かけいただき

フリーレッスンに
乗る乗るー
といったものの
オリジナルのデザインなんて
いったい何をどうしたもんかと
頭をかかえ

そうだ、期間中に
パパの誕生日があるや
と思いつき
お祝いクッキーに決めた
あこちゃんが、それなら
誕生日当日掲載にと
言ってくれたので
テンションあがる

パパのイメージのクッキー
好きなものはなんだっけ?
彼の日課はジム通い、将棋指し、
そしてカラオケ
年間300曲を新たに仕入れるという

いったいどうやってんのかと
おもってたら
CDによれよれの字で
曲と歌手名列記されたものを
何枚も見せてくれて
お友だちが毎朝4時からの
ラジオ歌番組を録音しては
焼いてプレゼントしてくれると

じゃ、かわいいくまのクッキーに
マイクでも持たせよう
と安易に図案確定
あとはお祝いメッセージ
パパの名前どーん
単純だけどお祝いっぽいので
和柄の麻葉と波千鳥
全5枚組で行くことに

フリーレッスンが近くなると
あこちゃんから「宿題」という
ファイルが送られてきて

当日のタイムスケジュールと
クッキー生地のサイズと
用意されているアイシングの量が
書いてあり
ここからどんな型で何枚作るか
何色を何グラム作るか
(2,3色におさえたほうがよい、とアドバイスも)
塗る順番をどうするか
考えてきてね


こ、これは一大事だそ
と冷や汗でたけど
これを毎回あこちゃんは
レッスンのために
考えてるんだなぁと
あらためて大変なことだと
尊敬

さらに、レッスンはじまってみれば
あたりまえだけど各自が
てんでばらばらなことをしてるし
自立具合もそれぞれで
クッキー焼く以前の問題で
ここのこの色どうしたらいいとおもう?
なんてあこちゃんに聞いてる人もいて

あこちゃんは、クッキー抜いて焼いて
あまり生地どうするかも聞いて
色のアドバイス、水分調整の手伝い、
飾りのあれこれの提案、そのすきに
「かわいいー、きれいー、」と
みんなを励ますことも忘れない

わたしが、白塗りのくまに
目鼻口と、マイクを描いて
おしまーい、とおもってたら
さすがにこれはさみしすぎると
おもったあこちゃんが
さささっと帽子を二種類
作って乗せてくれ
立体の手をストックから出して
はりつけてくれた

麻葉のための六角形ベースも
書いてくれたし
パパの名前にキラキラシュガーを
まぶしたり
お祝いメッセージに金箔乗せたり

おかげさまで
とてもめでたい感じに
なりました

デザイン考えるときに
ネット検索してあれこれ
アイシングクッキーの
画像をみたのだけど

やっぱり
あこちゃんのセンスは
群を抜いて素晴らしいんだなと
つくづく思い知り

だからこその新聞掲載だし
だからこその人気教室で
今回みたいなアクロバティックな
レッスンさえこなす
ほんとにウルトラスーパーな
あこちゃん

でも一番素敵なのは
そんなご本人はいたって
ふわっとしてて

翌日のフランス菓子レッスンで
ゆっくり単調に動かす木ベラの
リズムに、
眠くなるわー
とつぶやくナチュラルさ

あこちゃん、素敵な体験を
ありがとうございました。