まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

お菓子教室お手伝い 鬼まんじゅう編

2018-09-24 01:00:27 | お菓子作り
進化ってわかる?
と、先生

すすむ、かわる、と
書くんだよ

そらに指を
走らせる小学生

昨日より
今日のほうが
出来ることが
増えていく
より、上手に
出来るようになる

お菓子教室での
一場面
今月のポイントは
包丁

来月はりんごだからね
と先生が言うと
数年通ってる子が
小さくため息つくように

りんごか…

そう、毎年10月は
未就学児から小6まで
キッズクラスのみなさんは
ひとしくりんごの皮むきをする
これがなかなかの難易度で
それに先駆けての
今月のメニュー

子供用の包丁は
真っ赤なスナップの
プラスチックカバーが
ついていて

包丁ビギナーは
そのスナップを
はずす力加減に
どぎまぎするところから

よく研がれた刃が
あらわれたら
そこからは
全神経を集中させて

握り方
使ってないときの
置場所と向き
硬いさつまいもの切り方
さらには一センチの
角切りの仕方
切ってるときの
おいもの位置
切り終わったら
シンクへ持っていくときの
持ち方
まわりのひとへの声かけ
洗い方、拭き方

ここまでのデモが
25分

そういえば
ミサリングはえぬきの
女の子が学生になって
ピザ屋のバイトで
狭いキッチンを移動するとき

「包丁通りまーす」とやって
びっくりされたとか
(大事なことだ)

さていよいよ
各自おいもに
向かい合う

非力な子供でも硬いものを
安全に切るには
包丁の背に
左手で軽く圧をかけつつ
右手で握った柄を
ゆらゆらと揺らしながら
降ろしていく

安定するのは
どんな向きか
効率的に角切りするには
何枚くらい
重ねたらいいか
邪魔にならないよう
切る前と切った後の
おいもをどこに置くべきか

考えてね、
と繰り返す先生
言われた通りやるんじゃなく
自分の頭で考えること
それがいつもどんなときも
大切なことだと
折に触れ何回も伝える

半月のさつまいもの
スライスがみんな同じ向きに
きれいに整列してる様子は
なかなかの眺め

角切りが終わったら
そこに黒糖と塩をまぶし
しばらく置くと水分が出る
そこへ薄力粉を入れて混ぜ
カップに分けて蒸す

材料が全部で300グラムだよ
それを6個に分けたら
いっこなんグラム?
と、先生が聞くと

わり算まだ習ってなーい
と小2ちゃん

学校で習うときに
わり算が何の役に立つか
先に知ってることは
深い理解につながるだろう

いくつもの鍋に
乗っかった蒸し器
時間差で鳴るタイマー
 
おいしそうな鬼まんじゅうの
完成



本当につくづく思うんだけど
首都圏の幼児小学生は
みんなここに来たらいいのに
計算ばっかバカみたいな枚数
タイム競うだけの塾にいくより
何百倍もいいのにな