まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

熾の煌めき

2019-07-23 19:36:36 | 日記



焚き火を囲んでの
おしゃべりが
こんなに心地よいのは

面と向かって
膝付き合わせて
言葉をやりとり
するのではなく

焚き火が間に入ってくれて
放射状に繋いだ糸を
みんなで手に絡めながら
気持ちを交わすから

そんな素敵なことを
教えてもらいました

去り難そうに居座る梅雨の
湿った夕暮れの空気が
薪の上でふわっと乾かされ
秘密基地を漂います

秘密基地の主、沼さんが
採れたてピーマンや
上等なお肉を
つぎつぎに焼き上げて
ふるまってくれます

焚き火の前に座り
ごちそうを頬張りながら
アルコール補給してないくせに
このうえないしあわせで
ふらふら酔いそうになり

これはいったい
どうやってお返しすれば

不安になりますが

当のご本人は
からから笑って

僕は昔、先輩に
いろいろしてもらったから
今それを若い人に
返してるだけ

だからみなさんも
次の世代の人に
返せばいいんですよ



そうか
循環させるのか
今は無理でも
なにかを返せる自分に
これから
なればいいのか

ちょっと安心できました

語るには十分すぎる
時間のなかで
今まで知らなかった
友達のさまざまな面が
かいまみえるのも

コトバにしてひとに
話してみると
認識してなかった
じぶんのココロに
気づくのも

どうしたもんかと
思いあぐねていたことに
ふと、出口の灯りが
みえるのも

焚き火の魔法なのだと
おもいます

ようよう燃え尽きた
薪の下に
宝石みたいに煌めく
熾は

またいつでも
炎をおこしてあげるからね


にこにこしてるように
見えました

最新の画像もっと見る

コメントを投稿