焚き火を囲んでの
おしゃべりが
こんなに心地よいのは
面と向かって
膝付き合わせて
言葉をやりとり
するのではなく
焚き火が間に入ってくれて
放射状に繋いだ糸を
みんなで手に絡めながら
気持ちを交わすから
そんな素敵なことを
教えてもらいました
去り難そうに居座る梅雨の
湿った夕暮れの空気が
薪の上でふわっと乾かされ
秘密基地を漂います
秘密基地の主、沼さんが
採れたてピーマンや
上等なお肉を
つぎつぎに焼き上げて
ふるまってくれます
焚き火の前に座り
ごちそうを頬張りながら
アルコール補給してないくせに
このうえないしあわせで
ふらふら酔いそうになり
これはいったい
どうやってお返しすれば
と
不安になりますが
当のご本人は
からから笑って
僕は昔、先輩に
いろいろしてもらったから
今それを若い人に
返してるだけ
だからみなさんも
次の世代の人に
返せばいいんですよ
と
そうか
循環させるのか
今は無理でも
なにかを返せる自分に
これから
なればいいのか
ちょっと安心できました
語るには十分すぎる
時間のなかで
今まで知らなかった
友達のさまざまな面が
かいまみえるのも
コトバにしてひとに
話してみると
認識してなかった
じぶんのココロに
気づくのも
どうしたもんかと
思いあぐねていたことに
ふと、出口の灯りが
みえるのも
焚き火の魔法なのだと
おもいます
ようよう燃え尽きた
薪の下に
宝石みたいに煌めく
熾は
またいつでも
炎をおこしてあげるからね
と
にこにこしてるように
見えました
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