まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

手紙~珈琲文明ライブ~

2016-04-22 22:55:24 | 日記
免許とるなら今だよって
2年も前から言っていたのに
ふにゃふにゃと春休みを浪費した
このタイミングで
教習所申し込もう思うんだけどさぁ、
とムスメ。
あらまあ今ごろ、と呆れながら
仕事が一段落した隙に銀行へ走る。

そこそこ大金だし、あの口座のあれをああして、
ついでに国民年金もまとめて払おう。
3時ぎりぎりに滑り込んだ私が
どんなに愛想ふってもニコリともしない窓口レディが、見たこともない素早い動きを見せる。
必要なブツを無事バッグにおさめ、
ほっとしたらおなかがすいた。

そういえばお昼ご飯食べ損ねたな。
ファーストフード店でお茶飲みながら
通帳と相談。今年のボーナスは全部学費に消えることが判明。ため息。
子供を育てるって大変なことだ。
たったひとりの子供にこんなに苦労してるのに、
三人も、それも女ばっかり育てた母は
いったいどれほど大変だったことか。
いまだにそれによっかかってる末娘まで抱えて走り続けているかのよう。
ちょいちょい、思い込み暴走気味なのがどきどきするけど。

同僚さんとそんな母の話をしたのが
まさに今日の帰りのことだった。
といっても我が母に比べてしまっては失礼なのだ。
何しろ同僚さんのお母様は
熊本の地で不安な日々を過ごしていらっしゃるのだから。
同僚さんの叔母さん、つまりお母様の妹さんにご不幸があり、
電車の運行も復旧しないなか、たったひとりで妹さんのところへ駆け出してゆこうとするお母様を
同僚さんは遠隔操作でどうにかやっと
なだめることができたばかり。
だんだん、そんなお年頃ですよね、と
母たちを指し、自分達を指して
苦笑いしてきたのだった。

大切に、夢中になって育てられた娘は
やがて大人になり、自立して
今度は自分も母になって
それからふと気づく自分の母の
老いに困惑し衝撃を受ける。
繋がって、巡って、そしていつか別れる、そんなあたりまえの営み。

赤澤マスターの歌う
樋口了一さんの「手紙」を
べしょべしょ泣きながら聴いて
そんなことを思っていたのだった。


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