まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

花火観においでよ

2015-07-26 12:31:27 | 日記
浅草はたいてい、人がごった返してる。

じゃなくて、
私が浅草に行くのはたいてい、人がごった返す日なんだね。
初詣だの、休日だの。

昨夜はそんなごった返す浅草の
最たる夜。
隅田川の花火大会だもの。

だんなさまの従姉妹のお姉さんが
浅草の商家へ嫁いでおり
声をかけていただいた。

四階建てビルの屋上には
親戚のみなさんが20人ばかり集まっていた。
テーブルいっぱいのおいしそうな
餃子、煮込みハンバーグ、唐揚げなど
お姉さんの手作り。

だんなさまの従兄弟が
あー、このハンバーグおふくろのと
おんなじだーー!
と、むしゃむしゃ。
私もめちゃめちゃお世話になった
叔母さま、亡くなられて十三年経つんだな。



四半世紀前の、社会人一年目の夏
同期の男の子にみんなでお呼ばれして
花火を観た。

四人兄弟おとこばかりの長男で、
本所吾妻橋のたもとに建つ
五階建てビルの自宅の屋上には
ご親戚、兄弟それぞれの友達、
ご両親の友達、、、数えきれず。

弟くんたちはとりあえず
お客様らを全員
おねえさん、おにいさん、と呼んで
もてなしてくれた。

一番大変そうだったのはお母様で
ありとあらゆる食べ物を
大皿に乗せては運びあげ
空になった皿を持って降り
花火を見る暇はなかった。

別にその男の子とどういうこともなかったけれど
浅草の豪邸に嫁ぐと、この日はそういう日なんだなあと思った。


お姉さんははじめて来た私たちに
とても気をつかってくれて
あれこれすすめてくれたり
いいところに席置いてくれたり
花火どお?楽しんでる?って
聞いてくれたりした。

小さい頃のひとときを
同じおうちで暮らしてた
お姉さんとだんなさまなので
歳の離れた可愛い弟みたいに
思ってくれている。

さらに、お姉さんのお舅さんである
このおうちの主がみずから
ものすごくおいしいお茶を淹れてくれて
恐縮しながらも、とてもあったかい気持ちになった。

久しぶりに集まった、旦那様のいとこたちは
恐ろしかったお祖父様のことや
亡くなった父母のことや
旧い家屋にまつわる伝説のことなど
大笑いしながら話していて

こんなにみんなが楽しそうなのも
お姉さんの心遣いと
34年お嫁さんとしてしっかり尽くしてきた実績のおかげなのだなぁと
眺めていた。

絶好のロケーション
最高のおもてなし
のなかで、観る花火。

胸に迫る美しさだった。







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