今年の夏は、猛暑、日照り、雨不足でした。
もうみんな忘れてしまってるかもしれませんけれど。
夏場の日照時間は、例年以上で、みかんの糖度はぐんぐん上がっていました。
秋の初めごろに収穫される、ブドウやナシは、今季最高の出来栄えだったことと思います。
さて、みかん。
そのまま行けば、これまた糖度の高いおいしいみかんができたことと思います。
うちでも、極早生みかんはいい味に仕上がってました。
現在、11月下旬は、早生みかんの旬です。
ところが、最近は雨も多く、最後の味の伸びがいまいちなのではないでしょうか。
果物は総じて、収穫直前の、日照が多い方が、甘みが乗ります。
加えて、ここ10年くらいの傾向でもありますが、秋の気温が、高い。
今出回っている早生みかんを見ても、きれいにみかん色をしたものが少ないと感じます。
レモンイエローな色合い、いわゆる『黄色みかん』状態。
初冬の寒にあたって、色も味もぐっと乗るのが、早生みかんなのですけれど。
今日も朝から、温かい雨が降っています。ここ最近の傾向である、スコールのような、雨。
ますますみかんが作りにくい気候になってきていると感じます。
12月に入ると、中生みかん『南柑20号』のシーズンに入ります。
秋口に雨が多いと、味が落ちる、というのが、南柑20号の弱点。
うちはそもそもカメムシで全滅でしたから、心配してませんけれど、一般のみかん農家さんは、この雨にかなり気を落としているかもしれません。
春から定期的に農薬を散布し、大量の肥料をまき、労働力を確保して、頑張って作ったみかんが、おいしくなくて、しかも安く買いたたかれる、という、悪循環。
こういうループから抜け出すには、無肥料、無農薬しかないと思っています。
ところで、今朝もぎっくり腰がつらいです。それでもヤギの世話は休めませんから、雨の中、えさやりをしています。午後は上がりそうだな。
今は家でおいしい無農薬のお茶を飲みながら、昨日『うたたね農園』さんから借りた、『したきりすずめ』の絵本を読んでのんびりしています。
昔話、大好き。
ちいさなつづらと、おおきなつづら。
大切なことを気づかせてくれます。