モモ、と言っても、今回は、チベットの蒸し餃子のお話では、ありません。
ミヒャエル・エンデ作
『モモ』の、お話。
私が初めてモモと出会ったのは、小学3.4年生のころ。
学校、あるいは学年主催の、演劇鑑賞会で、モモの演劇を、見ました。
正直、そのころの私には、ほとんど理解できないものでした。
その後、ことあるごとに、モモの話題が出たりして、ああ、有名なお話なんだな、という認識はしていました。
作者のエンデを知るようになったのは、中学生のころ。ちょうど、映画でネバーエンディング・ストーリーが公開されたころです。ただ、この原作者と、モモの原作者が同じだということは、高校になるまで知りませんでした。
意外に思うかもしれませんが、わたしは本をたくさん読むほうでは、ありません。
面白いと思った本を、じっくり、味わうタイプです。
『モモ』にしても、いつか、時間に余裕のある時に、じっくりと味わいたいと思っていました。で、今年の初め、実におよそ30年ぶりに、『モモ』の世界を堪能いたしました。
きっかけは、昨年秋の、内子の笑心まつり。
高知から出店の、本屋さんの商品の中に、岩波書店の『モモ』ハードカバー版が、ありました。
『モモ』が欲しいのですが、と尋ねたところ、店主さんは、
「これは実は売り物ではないんです」という、予想外のお返事!
本屋の店主さんにとって、『モモ』は、特別な思い入れのある本なのだそうで、出張販売で店頭に並べていても、通常は売らないのだとか。
そう言われると、余計欲しくなるじゃない?
かなり強引に、取引というか、駆け引きというか、なんとか説き伏せて、見事に本をゲット!!
読み終わったら、この店主さんにお礼の手紙でも書こう、そう思った次第であります。
それにしても、先ほど読み終えたのですが、やっぱり、面白いわ!
この物語が、私の生まれた頃に発表されていたというのも、すごく、興味深いです。
(私は72年生まれ。モモは73年生まれ)
さて、高知の本屋の店主さんに、手紙でも書こうかな。