今生今世~KENNYasia

ミニシアター系映画、お店周りの雑感、アジア旅雑記など

テネット

2020-12-12 00:00:53 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
公開前のTVCMに圧倒され、ノーラン監督初見ながらわくわく。
これからの人は同レベル映画理解度の人とぜひ観てほしい。家族で見た私達の最初の一言は...
K「まとめて言うと、未来の話だね」← まとめすぎ、だろ?!
J「なんかわからんけど、スゴかった」←わからんのに解ってる?

朱と青に彩られたプラスチック空間で大筋が読めた私は、そこから先は過去に戻っても「あぁなるほどねー」、現在に戻っても「そう来たかー」と楽しかった。観終わって答合わせしたかったのだが、前述の感想しか聞けず
 えぇ、そんなとこあったっけ?
 そのシーン意味良くわからんかった。
三者三様のスッキリ感がなく、まるでソロ鑑賞だった。しかし「ニールはハリポタのセドリック役、トワイライトの主人公だった。超COOL」。「音楽が重低音で迫ってきた。気持ち悪くなるほど」。快感と不快感がそれぞれ印象に残ったようで、やはり三人で観てよかったのだろう。
 デンゼル・ワシントンの息子がそっくりだったり、ケネス・ブラナーが相変わらず怪演だったり、何よりジェット機を爆破させたり、とんでもないカーチェイスだったり、一筋縄ではない超娯楽大作。もう一回見て隅々まで愉しみたい。けれど、今度は同レベルの人と鑑賞すべきかもしれない。

#TENET
TENETテネット 2020年 
監督:Christopher Nolanクリストファー・ノーラン
出演:John David Washington 、 Robert PattinsonSir Kenneth Branagh 
撮影:Hoyte van Hoytema  音楽: Ludwig Goransson 
メイキング映像←ネタバレ、あとのお楽しみ  

ウェイブス

2020-12-10 12:00:00 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
配給会社のA24が気になる。#ムーンライト素晴らしかった。ミッドサマー も心に刺さった。そして夏といえば恋のシーズン、波打ち際で音楽に浸るにもってこいの季節だ。

waves-- sound of color 
音楽の鮮やかさ、色の高低深遠さ。高波と凪が交互に現れるのが人生。物語中に編まれる音楽と映像いずれも研ぎ澄まされ美意識高得点!とくにオレンジとブルーの夕陽や炎が彼の光陰を描き、本当に美しかった。
前半の人気者・兄と後半の引っ込み思案・妹の対比も良かった。親子の情もじんわり染みた。

そのうえ、
 あ、知ってる。いつもヒットランキングでかかってる歌だ。
 曲ええやん。この声アノ男性やん。
宣伝キャッチコピーの通り、全部いい曲、全曲プレイリスト♪入
20代青春爆裂真っ最中の娘も気に入り、親子でブルーノマース聴きまくった。
#WAVES ウェイブス

Waves:2019年 135分/アメリカ 
監督:Trey Edward Shults  トレイ・エドワード・ショルツ
出演:Kelvin Harrison Jr. 、Taylor Russell
配給:ファントム・フィルム 

凱里ブルース

2020-12-08 12:00:00 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
 ロングデイズ・ジャーニーが秀逸だったビー・ガン監督のデビュー作。
 湿った大地とゆる~い村びと達の前をバイクで走り抜けるるホコリっぽさ、山道を下って川に至るまでのワンシークェンスカットに、またしてもシビれた。
 しかし、主役の兄と弟が田舎のおじさん(失礼!)にしか見えず、低予算で製作したんだろうな、想いひとの女性がもっと絡んでくると思ったのにな、等ちょっとだけ肩透かしだった、わずかだけど。
 
 それにしても、なんで中国語の原題が道端のピクニックなんだろう、謎だ。そして、男は探していたものを見つけたのだろうか。明かされないまま輪郭がぼやけて終わる、観た後じわじわと心に残る映画だった。#凱里ブルース


路辺野餐
監督・脚本:ビー・ガン/毕赣   2015年・中国
出演:チェン・ヨンゾン、ヅァオ・ダクィン、ルナ・クォック、ユ・シシュ
 

クロッシング 香港と中国をまたぐ少女

2020-12-03 12:00:00 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
「香港」に隣接する中国大陸の「深圳」。90年代から経済発展をとげた一方、大陸からみた香港人への嫉妬や憧れは現在も渦巻いているのだろう。
 
 さて、高校生「運び屋」の物語と聞き、まさかドラッグではないだろうといぶかったが、iphoneだとわかり妙に身近に感じた。というのも、数年前ウチのスタッフで中国出身T君も、iphoneに執着していたからだ。彼は日本語学校に籍を置き、まだ来日一年に満たないころからiphone最新型を持ちその操作に長けていた。
「iphone高くない?中国にはHauwaiとかOppoとかもっと安くて良いスマホあるんじゃないの」
「実は、中国人はアメリカ製品を好きなんです。」T君はゆっくりだが正確なニホンゴで答えた。米中貿易戦争が騒がれ始めた頃である。曰く「アメリカ側のGoogleもInstagramもみんな知ってるし、使っています。」

さて、もっとも恐怖を感じたのはヒロインが壊れたiphoneを修理しようとショップにいくシーン。どんどん周りを第三者が囲み、「一万だ」「一万五千だす」「こっちは二万だす...」と一台のiphoneを奪い合うさまが群衆心理と相まって恐ろしかった。
 そして、女子高生二人の関係の危うさ、金持ちと庶民、BFいるとBFなし:獲った獲ってない、そんな格差に揺れる思春期の彼女達が生々しかった。衝撃の瞬間はストップモーション、癖ある女首領も存在感あった。

#ザ・クロッシング 香港と中国をまたぐ少女
過春天:THE CROSSING
2019年中国
監督:白雪 出演:Yao Huang

イップマン 完結編

2020-07-16 00:32:33 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
香港映画は死んだと、ダーリンKのたまう。
広東語セリフがない...中国普通語ばかり。
アクションできる俳優がいない...みんな歳を取った。
スポンサーの顔色ばかりみてる...大陸検閲があるからね。

そんななか、Kが尊敬する三大中国武術のスター出演「イップマン」シリーズついに完結編だ。のっけから、イップマンの相方ベテラン俳優に「おっ!」となり、サンフランシスコの旧友再会シーンでも「やっ!」となるK。70年代香港映画といえばショウブラザーズ:Kの青春とともにあった映画会社、往年の香港俳優が懐かしく、アクションシーンもまぁイケてて、移民や民族争いは blacklivesmatter を彷彿させ、うまくまとめて良かった。 ブルース・リーの駐車場乱闘シーン”喧嘩上等"が私的にツボだった😃 

#イップ・マン4 
原題:葉問 完結篇 香港/2018
監督・製作:ウィルソン・イップ、アクション監督:ユエン・ウーピン 
主演・製作:ドニーイェン