今生今世~KENNYasia

ミニシアター系映画、お店周りの雑感、アジア旅雑記など

ふたりのJTリロイ

2020-02-25 08:04:07 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
友人に誘われてJTリロイを観た,ダイアン・クルーガー出演と実話がベース程度の予備知識だけで。それにしても邦題ポスターとタイトルが野暮ったい。”ベストセラー作家の裏の裏” ”操り人形の目覚め”だって。ハリウッドをだました衝撃的な実話ならほかにもっとできたと思うが…

オリジナル版ではJTリロイがすでに有名なためか余計な説明なくシンプルだ。

ローラのキャラ立ちが凄すぎるうえ内容ももっと深くできたはず,と消化不良のままだったが,作家側(ローラ)の視点から描いたドキュメンタリーが先に公開されてた、と知る。邦題サブの”裏の裏”というコピーは先に”元・裏”ありきだったのか。本歌に対する返歌的なもの。しかも本作は操られ側サヴァンナの自伝が原作脚本だった。だからラストシーンの二人の再会はにおわせてたのか、なるほどね。 

参考「作家、本当のJTリロイ」 
前作予告編動画→ https://youtu.be/d9__ftWpaIg


パラサイト半地下の家族

2020-02-18 00:57:04 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
「匂い」とは肯定的でも否定的でも、個人の記憶に最も印象深いものである。

前半の次々と獲物をハメていくカッコよさは「オーシャンズ11」のようであり、大雨降る夜、濁流とともにずぶ濡れになりながら階段を駆け落ちていくさまは「ジョーカー」の階段よりも象徴的なワンシーンだった。そして、格差を隔へる「匂い」が最終章の惨劇の引き金になってしまう。
韓国映画はあまり見ないが、ソン・ガンホだけは別格、彼の出演映画にはハズレないのが今回も証明された。ラストシーンに、「地下室のメロディ」のアラン・ドロンの悲哀を思い思いおこさせ辛かった。アカデミー賞おめでとう。


オーストラリア事情

2020-02-07 10:19:32 | 大阪好不好?/どない?
最近オーストラリアからの旅行者さんが多く訪れる。



◆山火事は去年暮れからまだ続くという…のだが国土が広すぎてよくわかんないよ、とオージー(AG)。
◆タバコが異様に高い、40豪州ドルするという。 為替ググると、約3000円😰
 1個だよね?1ケースじゃないよね?と確認してしもた。 
◆自国産コーヒーを愛するがゆえ、他国(特に女神マークの)コーヒーチェーンでは飲まない。

そんなオージーへはまだ一度も行ったことがないのだが、AG×マレーシアのカップルと仲良くなった。 YeenとDevidとKとウチ。梅酒が気に入った彼女達を大人のバーへ。楽しい夕べだった。


九人の翻訳家

2020-02-01 12:00:00 | 電影Movie/音楽Music/芸術Art
人生の勝ち組だったはずなのに....追い詰められる男は被害者?それとも容疑者?
最後の最後に明かされる驚愕の真実。
地下に閉じ込めれた翻訳者たちの心理戦。
ミステリー好きにはぜひおすすめ。 #9人の翻訳家

1月31日(日本時間2月1日)、イギリス連邦・UKがEUから脱退したその日。
なんともEUのいまを描いたヨーロッパ映画を見た。
死者まで出た極限状況下、翻訳者達は、フランス語(原作本)以外の言語を駆使し、敵を欺き意思を疎通させるシーン。最も売上が悪いギリシャから葬る等ブラックジョークも出て、どきどきが最高潮に。英語スペイン語中国語ギリシャ語ドイツ語ポルトガル語…彼らは語学のプロであり、隣国の言葉は話せて当然のユーロ人なのだ。

本作では仲間とトリックが描かれるが、現実社会のユーロは揺れている。

九人の翻訳家 Les traducteurs / The Translators  /2019/フランス・ベルギー
監督/脚本:ロジス・ロワンサル Regis Roinsard
脚本:ダニエル・プレスリー、ロマン・コンパン