1963年12月にはこんな曲が流行していました。
①北京の55日 ブラザーズ・フォー
②愛しのラナ ヴェルヴェッツ
③ワシントン広場の夜は更けて ヴィレッジ・ストンパーズ
④バイ・バイ・バーディ アン・マーグレット
⑤エデンの東 ヴィクター・ヤング楽団
⑥ワン・ボーイ ジョニー・ソマーズ
⑦ビーマイ・ベイビー ロネッツ
⑧さよなら初恋 リトル・ペギー・マーチ
⑨サンフランシスコの思い出 ブレンダ・リー
⑨ボサノバ・ベビー エルヴィス・プレスリー
⑪素敵なメモリー ジョニー・ソマーズ
⑫プリンセス・プリンセス ジョニー・ティロットソン
⑬ブルー・ベルベット ボビー・ヴィントン
⑬ドミニク スール・スーリール
⑮恋のパームスプリングス トロイ・ドナヒュー
映画の公開時期と重なってブラザーズ・フォーの『北京の55日』がベスト・ワンです。
そしてヴィレッジ・ストンパーズの『ワシントン広場の夜は更けて』が一躍3位に躍り出てきました。
演奏しているヴィレッジ・ストンパーズはこの年に編成された8人組のデキシー・スタイルによるバンドで
8人8種類の楽器を奏でていますが、軽快なバンジョーの響きが好評で突然の大ヒットとなりました。
しかし、このグループも後作が続かず、一発屋のまま1966年に解散してしまいました。
9位にブレンダ・リーの『サンフランシスコの思い出』が入ってきました。この曲は1953年にダグラス・クロスが
作詞しジョージ・C・コリーが作曲したもので今やポップスのスタンダードとして広く知られており、有名どころの
歌手たちがこぞってレコーディングを競いました。フランク・シナトラは『わが心のサンフランシスコ』、トニー・
ベネットは『霧のサンフランシスコ』、ジュリー・ロンドンは『想い出のサンフランシスコ』として発売されていますが
『今週のベストテン』に登場したのはブレンダ・リーでした。
今月の他の新曲としてはリトル・ペギー・マーチの『さよなら初恋』、ジョニー・ソマーズの『素敵なメモリー』、
スール・スーリールの『ドミニク』、トロイ・ドナヒューの映画主題歌『恋のパームスプリングス』がランクインです。
『素敵なメモリー』は日本語盤もリリースされていました。
↓はブレンダ・リーの『サンフランシスコの思い出』 YOUTUBEより
ベストテン入りはしませんでしたが、トリニ・ロペスの『天使のハンマー』、ピーター、ポール&マリーの
『風に吹かれて』などもこの頃のヒット曲でした。
『天使のハンマー』は後日にピーター、ポール&マリーもレコードをリリースしています。
『風に吹かれて』はボブ・デュランが日の目を見た初めての作品ですが、当時においてはポップスファンには
彼の存在すら認知されていませんでした。また『風に吹かれて』はあのマリー・ラフォレも吹き込んでいます。
↓はピーター、ポール&マリーの『風に吹かれて』 YOUTUBEより