【誕生日】
☆マイケル・カーティス Michael Curtiz (1886.12.24~1962.4.11)
効率の良い早撮りと手堅い演出で重宝されたハンガリー出身のハリウッド映画監督です。
ハンガリーのブダペストに生まれ、国立演劇センターに学び1906年に舞台俳優としてデビュー、1912年には草創期のハンガリー
映画界に入り数本の作品を監督しました。そのうちの一本『イスラエルの月』がワーナー社のジャック・ワーナーに認められて
ハリウッドに入りし、同時にアメリカに帰化しました。
1930年代は『海賊ブラッド』『ロビンフッドの冒険』などの活劇を監督、エロール・フリンとのコンビは8作にも及びましたが
二人は犬猿の中であったといわれています。1942年には『カサブランカ』『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』の大ヒットで
名声を高め、順応性に富んだ早撮りで効率の高い勤勉化として重宝され、B級娯楽作品の大家として成功を収めました。
しかし、1950年代半ばに自ら設立した制作会社とワーナー社の間でトラブルが発生して法廷闘争に発展して関係が崩壊、その後は
フリーとして活動を再開しましたが立ち直ることはできませんでした。
【主要監督作品】
1924年『イスラエルの月』Moon of Israel Die Sklavenkonigin
1933年『ケンネル殺人事件』The Kennel Murder Case
1938年『ロビンフッドの冒険』The Adventures of Robin Hood
1938年『汚れた顔の天使』Angels with Dirty Faces
1938年『四人の姉妹』Four Daughters
1940年『シー・ホーク』The Sea Hawk
1942年『カサブランカ』Casablanca
1942年『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』Yankee Doodle Dandy
1946年『夜も昼も』Night and Day
1954年『ホワイト・クリスマス』White Christmas
1955年『俺たちは天使じゃない』We're No Angels
1961年『コマンチェロ』The Comancheros
☆エヴァ・ガードナー Ava Gardner (1922.12.24~1990.1.25)
南部訛りが強くて心配されたが、端役から1946年の『殺人者』で一躍スターの座を射止めたハリウッド女優です。
貧しい小作農家の7人兄弟の末っ子としてノースカロライナ州スミスフィールドのグラブタウンで生まれました。ウィルスンの
アトランティック・カレッジを卒業し、17歳の時に写真家に嫁いでいた姉を頼ってニューヨークに出て、モデルなどの仕事を
していましたが、撮った写真を姉婿がMGMに見せたことから映画界に入りました。しかし、南部訛りが強くて女優としても
端役ばかりで低迷していました。ミッキー・ルーニーと結婚・離婚し、音楽家のアーティ・ショウと再婚したことで運が開け、
1946年の『殺人者』で主役となって脚光を浴びました。その後も『ショウ・ボート』『モガンボ』『裸足の伯爵夫人』などで
主にエキゾチックなファム・ファタール役として人気を集めてドル箱スターの仲間入りを果たしました。
その後も活劇やシリアス・ドラマなどに出演していましたが、1980年頃からTVに移ってしまいました。
【主要出演作品】
1944年『恋愛聴診器』3 Men in White
1946年『殺人者』The Killers
1948年『ヴィナスの接吻』One Touch of Venus
1951年『パンドラ』Pandora and the Flying Dutchman
1951年『ショウ・ボート』Show Boat
1952年『キリマンジャロの雪』The Snows of Kilimanjaro
1953年『モガンボ』Mogambo
1954年『裸足の伯爵夫人』The Barefoot Contessa
1957年『陽はまた昇る』The Sun Also Rises
1959年『渚にて』On the Beach
1963年『北京の55日』55 Days at Peking
1964年『五月の七日間』Seven Days in May
1964年『イグアナの夜』The Night of the Iguana
1966年『天地創造』The Bible
1969年『うたかたの恋』Mayerling
【ご命日】
★エンリケ・サントス・ディセポロ Enrique Santos Discépolo (1901.3.27~1951.12.24)
楽器の弾けない作詞・作曲家ながら社会風刺を盛り込んだ名曲を世に送り続けたアルゼンチン・タンゴ界の鬼才。
主な作詞または作曲作品として『今宵われ酔いしれて』『ジーラ・ジーラ』『メルセ寺院の鐘』『エル・チョクロ』などがある。
★ティタ・メレージョ Tita Merello (1904.10.11~2001.12.24)
アルゼンチン・タンゴの女性歌手の草分けで、巻き舌唱法で人気を集めたカリスマ的な歌手・俳優。
主な歌唱曲として『エル・チョクロ』『アルバレーラ』などがある。
★ロッサノ・ブラッツィ Rossano Brazzi (1916.9.18~1994.12.24)
ロマンス・グレーの二枚目として国際的に活躍したイタリアの俳優。
主な出演作品として『若草物語』『裸足の伯爵夫人』『旅情』『南太平洋』『恋愛専科』などがある。