”St.Louis Blues” Nat King Cole
この曲は1914年に「ブルースの父」 と呼ばれるウィリアム・クリストファー・ハンディが作曲したアメリカを代表する
スタンダード・ナンバーで、ハンディがセント・ルイスを旅行中、酔っぱらった黒人女性の呟きをヒントに作られた
といわれており、米国南部に伝わる黒人ブルースを全米に知らしめたブルースの代表曲でもあります。
1958年にはキング・コールが作曲者のW・C・ハンディを演じた映画『セントルイス・ブルース』の主題歌にもなりました。
ネルソン・リドル楽団の伴奏で1958年1月に録音したキャピトル盤もヒットしたようです。
St.Louis woman with her diamond rings
Whose that man roun' by her apron strings
If it weren't for powder and for store bought hair
The gal I love would not gone nowhere
↓はナット・キング・コールの『セント・ルイス・ブルース』 YOUTUBEより
名曲ゆえにルイ・アームストロング、ベッシー・スミス、ビリー・ホリディ、エラ・フィッツジェラルド、ジョー・スタッフォード、
ビング・クロスビー、ペギー・リー、ブレンダ・リー、ベニー・グッドマン、グレン・ミラー、ライオネル・ハンプトン、さらには
キング・コールの娘のナタリーと、数多くのカヴァーがリリースされています。
それぞれ、多種多様なアレンジとなっていますが、オリジナルのW・C・ハンディ自身の楽団演奏を貼っておきます。
”St.Louis Blues” W C Handy and His Orchestra
↓はW・C・ハンディ楽団の『セント・ルイス・ブルース』 YOUTUBEより
私が最初にこの曲を聞いたのは、ワイラナ・グラス・シャック・ボーイズ (Wailana Grass Shack Boys.) のSP盤でした。
レコードの溝がすり切れてノイズだらけになるまで蓄音機で聞いたものです。A面は『ジブシーの嘆き』でした。