安倍文殊院のあとは日本最古の仏像のある飛鳥寺に向かいました。
飛鳥寺は蘇我氏の氏寺で日本最古級の寺院です。
本尊の通称・飛鳥大仏(阿弥陀如来像)は605年に百済の仏師・鞍作止利(くらつくりのとり)によって作られました。金銅製ですが現在は真っ黒で異国人風の威厳のあるいかめしい表情をしています。
像は何度も修復されたとのことで重文どまりで国宝には指定されていませんが2度の火災を免れ1400年間ずっとこの地に留まっているそうです。
本堂には蘇我氏と関係の深かった聖徳太子16歳の孝養像もありました。
敷地の外には乙巳の変で暗殺された蘇我入鹿の首塚が立っていました。
ともあれ門外からは見ると目立たない地味な寺ですが、長大な歴史の流れを感じさせてくれる古寺といえます。
橘寺は太子建立の七カ寺の一つで飛鳥寺の近くにあります。
こちらにも聖徳太子や如意輪観音などの像が安置されています。
また正面の道路を挟んだ向かいには川原寺跡がありました。
こちらには伝空海作の持国天、多聞天と3番目に古い十二神将像が安置されていました。また創建当時の飛鳥時代の礎石が残っていました。
飛鳥寺本堂
飛鳥大仏
聖徳太子孝養像(室町時代)
阿弥陀如来像(平安時代)
勢至菩薩(平安時代)
大黒天像(鎌倉時代)
飛鳥寺西門跡
伝蘇我入鹿首塚
橘寺境内
橘寺天井絵
川原寺跡(現弘福寺)
川原寺創建時の礎石
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