クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

年金の財政検証が発表

2019年08月27日 21時21分09秒 | 老後
参院選が終わったためか、本日厚労省より年金の財政検証が発表されました。
前回2014年と比較し大差はないようですが、経済成長が続いたとしても30年後年金額は現役世代の平均手取額に対し61.7%→50%程度まで低下する見通しです。
さらに経済成長が一定程度しか進まない場合、45%程度まで低下してしまいます。
最悪の場合は37%程度まで下がってしまいます。ここまで下がってしまうと節約しても年金のみでは生活は成り立たないでしょう。
ところでモデル夫婦世帯の場合、現在の年金額は22万円ですが、これが61.7%→50%まで下がると支給額は22→17.8万と4.2万円低下します。
これを老後資金2000万円不足問題に単純適用すると月の赤字は5→9.2万に拡大し30年間の不足額は3680万に拡大してしまいます。
やはり相当大胆な対策を取らないと手遅れになりかねないと感じます。

老後2000万円問題その2

2019年08月27日 10時52分35秒 | 老後
年金以外に2000万円が必要ということが世の顰蹙を買ったのは、2000万を準備することが困難ということがあるのでしょう。
実際に2000万を貯めるのが難しいかどうかですが、金融広報中央委員会の知るポルト2017年によると60代夫婦の平均金融資産は2062万円、中央値は1400万円です。ただし上記は金融資産のある世帯の統計値で、金融資産無しの世帯を含めると平均は1411万円、中央値は601万円となります。
60歳代で資産が2000万円以上ある世帯の割合は23.9%なので7割以上の世帯は資産が足りないということになります。さらにリタイア間近の50歳代では、2000万以上の資産のある世帯は17.1%ということで、2000万という数値は不安を掻き立てることになっているのでしょう。


2000万資産形成の困難度を推測する一助で別データを見てみます。50歳代の年収別の金融資産額ですが、当然ながら年収が高いと資産も多い傾向にあります。特に1200万以上では40.6%が3000万以上の資産を築いております。
国税庁の民間給与実態調査2016年によると平均年収は男性521万、女性280万です。中央値は見つからなかったのですがあるサイトでは420~450万程度とのことです。
図から年収300~500万層の金融資産額を見ると2000万という数字はかなり達成が難しい数値に感じられます。

今回の物議を醸した金融庁の報告書は大臣に受取拒否されてしまいましたが内容は至極まっとうに感じます。2000万という数字も個々人にとっては意味がないと書きましたが、マクロ的には意味があり国民全体にとっての問題提起になるものでした。個人的には現在の経済や雇用情勢、そして企業の賃金体系では2000万の資産形成は難しいと言わざるを得ないと思います。だから金融庁は貯金→資産運用という流れに持っていきたいのでしょう。
しかし資産運用は損をする場合がかなりあります。少し前にも投資信託で半数以上が損失を出したと報告されていましたし。
現代の日本では家計支出の多くは住居費と教育費に費やされています。この2つの分野に公共資金をつぎ込むのが全体の利益につながるのではないか、と感じています。
とはいえなかなかそういうことを公約に掲げる政治家も見ないのが現状なのですが。

老後2000万円問題その1

2019年08月27日 10時50分48秒 | 老後
数年前よりこの老後の資産問題には大いに関心を持っています。
キッカケは2012年に突如降って湧いた勤務先からの退職勧奨で、すったもんだの末、結局会社側に押し切られ早期退職となりました。割増退職金を支給されたとはいえ老後の生活資金の面で不安な気分になりました。
幸いその時点で子供は就職済み、家のローンも完済となっていたので何とかなるだろうとの見込みはありました。とはいえまだ50代前だったため年金受給までにはかなり間があったので生活資金のシミュレーションをするため各種情報を集めたものです。
当時の複数のFP(ファイナンシャル・プランナー)の平均的な見解では老後資金は夫婦2人で3000万、単身者で2000万必要というのが多かったです。数字の根拠は今般の金融庁とほぼ同じものでした。
要するに総務省の家計調査のデータを使い、毎月の赤字額x平均寿命まで存命した場合の必要額を計算する。
ちなみにこれらのデータは総務省統計局のサイトに行けばexcel形式で詳細なデータが過去分も得られるので、詳しく知りたい人はダウンロードしてみると良いでしょう。
似たようなデータとして金融広報中央委員会の知るポルトが各種の金融データを公開しています。

一人歩きを始めた2000万円という数字自体は個々人にとってはほとんど意味を持ちません。
自分が老後にどれほどの資金を必要とするかは各々が実情に合わせて計算するしかないでしょう。私もこれまで何度か計算しましたが、必要額がハッキリすることで老後の不安は軽減するものですので、各自計算してみることをオススメします。

実際にある個人がいくら必要かは、個人の置かれた状況によって大幅に異なります。
特に大きな要因としては持ち家か賃貸か、厚生年金か国民年金か、ローンの有無などが挙げられます。
以前必要最低限度を計算したのですが、自分の場合は1000万は必要と出ました。ちなみに持ち家、ローン無し、厚生年金有り、厚生年金で毎月の生活費は賄えるという条件です。
毎月の生活費は厚生年金で賄えるのに1000万必要な理由は、耐久消費財、医療費、葬式代、予備費などが必要なためです。
もちろん老後に趣味や旅行などを楽しみたい場合はさらに資金が必要となるのは言うまでもありません。
問題は資産2000万達成が多くの国民にとって達成が難しいということなのでしょう。

台湾旅行の機材

2019年08月26日 11時48分10秒 | 旅行
今週は知人夫妻などと台湾に行きます。
中国には2回行っているのですが、台湾は初めてです。
そこで悩んでいるのが撮影機材です。
前回2011年夏の中国旅行ではパナのGH2、GF1、ソニーのHX5V、レンズはパナの7-14mm、14-140mmでした。
今回は3泊4日と短期間ということもあり、なるべく軽くするため、コンデジのTX1、ボディはオリンパスの
E-M1Mk2、レンズはパナの7-14mmF4、オリンパス12-100mmF4にしようかと思っています。
ただサブボディにGF9、12-100に代えて12-200にするかどうか悩んでいます。
実際はE-M1mk2+12-100mmF4だけでも困るシーンはほとんどないと思うのですが、こういうときカメラマンというのはああでもない、こうでもないと色々と悩んでしまいますね。

なお2011年の中国旅行の写真はこちらこちらです。


竜王戦挑戦者決定3番勝負第2局

2019年08月24日 10時44分47秒 | 将棋
現在豊島名人・王位と木村九段の間で通称10番勝負が行われています。
10番勝負というのは同時並行で行われている王位戦7番勝負と竜王戦挑戦者決定3番勝負を合わせたものです。
つい先日行われた王位戦第4局は木村九段が勝ち2-2のタイになりました。

木村九段というのは将棋に興味のない人は知らないでしょうが、解説などでの話術が巧みでファンでの間では人気が高いです。年齢は46で羽生九段より若干若いです。これまでタイトル戦には今回の王位戦を含め7回も登場しているのですが、奪取したことはなく不運の棋士と言えるかもしれません。
棋士は40代後半になると棋力が衰えると言われており、木村九段はその意味でタイトル挑戦の最後のチャンスになるかもしれず、気合が入っているのは間違いないところです。
この対局は私もNET中継で観戦していました。序盤は例によって豊島名人が事前研究の範囲は超特急で飛ばしていき、微差ですがリードを奪ったようでした。その後も着実にリードを広げ、解説の棋士なども豊島勝勢という判断を下すようになりました。


劣勢の木村九段は玉が不安定ながら勝負手を放ち、角を切って7九飛車と王手を掛けた場面が問題の画面でした。解説の棋士は6九金または4八玉で先手勝勢ということでしたが、豊島名人は6九角と受けました。
しかしどうもこの手が悪手だったようで、ソフト評価値も突然後手に振れて以後20手ばかりで木村九段の逆転勝ちとなりました。
これで王位戦に続き、挑戦者決定戦もタイになり10番勝負は6局消化し3-3の好勝負となっています。
個人的にはまだ若い豊島名人はまだまだチャンスが大いにあると思うので、木村九段にはこのへんでタイトルを奪取してほしいと思います。