クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

尾道・古寺めぐり

2023年03月31日 19時46分20秒 | 旅行
広島旅行の4日目は尾道に移動しました。山陽本線で広島から1時間40分くらいかかりました。
尾道は24年ぶりです。駅の海側(南側)は様変わりして大きなホテルも出来て、きれいに整備されていました。
天気が良ければしまなみ海道で軽くサイクリングとも考えていたのですが、雨なので予定を変更して以前と同じように千光寺までを散策してみました。
駅から山側の観光スポットまでのアーケード商店街はシャッターが閉まった店も多いです。
斜面に広がる寺街もあまり変わっていないようでした。
迷路のように続く古寺巡りコースの周辺は整備された箇所もありますが、時が止まったようなところも多いです。以前寄った眺めの良い志賀直哉旧居は探したのですが見つからず。ネットで調べると休業したようでした。
千光寺のロープウェー終点の公園は大きな展望台も出来て立派になっていました。
そこから文学のこみちを通って下山しました。
途中、以前はなかった猫の細道をなんとか見つけて歩いたのですが、すでにだいぶ寂れていました。
どうもこの24年間の間に猫の細道は生まれて、隆盛を迎えて、寂れてしまったようです。
散策中に食べた尾道ラーメンと尾道黒たい焼きはなかなか美味でした。
もし次回来ることがあればしまなみ海道のサイクリングと鞆の浦まで足を伸ばしてみたいものです。














厳島神社見学

2023年03月30日 17時46分00秒 | 旅行
広島旅行の3日目は宮島に行きました。
2020年に中国地方をドライブ旅行した際に広島に止まったのですが、道路が非常に渋滞したので当初予定していた宮島には行きませんでした。それで今回改めて見学に向かうことにしました。
宮島は高校の修学旅行で行ったきりなので40数年ぶりです。月日が経ちすぎて記憶も定かではないのですが、海上の回廊や鳥居には記憶が呼び覚まされるような気がしました。
厳島神社を見学後、ケーブルカーで獅子岩まで登ってみました。非常に眺望が良かったです。
ケーブルカーで下山後、名物の牡蠣のむき身丼を食べました。これも美味しかったです。
その後、干潮の鳥居と千畳閣を見学して帰路につきました。










ひろしま美術館の常設作品

2023年03月29日 19時59分51秒 | 旅行
ピカソの見学に思いの外時間が取られてしまい、もともと見ようと思っていた常設作品の見学時間が心細くなってきてしまい、駆け足で会場を回りました。
絵画にはあまり関心がないのですが、1年程前から山田五郎さんのYouTubeを興味深く見ており、いくつかは機会があれば実物を見たいと思っていました。
以下に4枚について感想など記してみます。
1枚目は藤田嗣治の乳白色の肌、と称される独特の肌色を観察できる「裸婦と猫」を近くから見学しました。
YouTube番組からシッカロールを混ぜた白い下地を準備し、それに日本画用の面相筆を使い墨で輪郭を描いた、というのを知っていたのですが「裸婦と猫」を間近で見て透明感のある肌と繊細な線が別室の美人画に似ていると感じました。藤田作は著作権が残っているので写真なし、です。


2枚目は今回の展示作で一番魅力を感じた作品の一つであるアンリ・ルソーの「要塞の眺め」です。
別に大したものが描かれているわけでもないのですが、不思議な魅力を感じました。
ルソーは素朴派と称される素人画家で絵の教育を受けたことはなく、絵は下手なのですが色彩表現に優れ独特のアート性があり、ピカソなどに高く評価されました。
藤田嗣治も本物の画家はピカソとルソーのみ、と言ったそうです。
作品は1枚のみだったのですが結構長く見ていました。そのうちルソーが得意だったジャングルを題材にした作品も見てみたいですね。


3枚目は印象派の父と称されるエドゥアール・マネの「バラ色のくつ(ベルト・モリゾ)」。
この作品自体には特に魅力は感じなかったのですが、モデルのベルト・モリゾというのは前述のYouTubeで名前を知っていました。
ベルトは裕福な家に生まれ、当時としては珍しく女性として画家を志しマネと知り合います。
マネに好意を抱いたベルトですが、思いは通じずマネの弟のウジェーヌ・マネと結婚します。
この結婚は成功だったようで一人娘のジュリー・マネを描いたベルトの作品は多く残っているそうです。
ベルト・モリゾ夫妻は娘が成人する前に相次いでなくなってしまうのですが、ドガやルノワールなど印象派の仲間が後見人になりました。後年ジュリー・マネはドガの弟子と結婚します。
このようにベルト・モリゾ一家は印象派の画家達をつなぎとめる役割を果たしたようです。
ちなみに山田五郎説によると、マネは肉感的な女性が好みだったのですが、ベルト・モリゾは痩せていたので相手にされなかったのだろう、とのこと。


4枚目は上村松園の美人画「愛童」。
女性の日本画家ということで大変な苦労をしたそうですが、絵はこの上なく上品でそれを感じさせませんね。
日本画の面相筆を使った繊細なタッチを藤田はパリで活用したのでしょうね。

ひろしま美術館のピカソ展

2023年03月28日 11時24分45秒 | 旅行
縮景園の後はひろしま美術館に行きました。ここは広島銀行創立100周年を記念して開館しました。
フランス印象派の作品が多く収蔵されています。日本人作家の作品もあります。
ここの美術館の最大の長所は撮影可能ということでしょうか。行ってみて初めて知ったのですが、カメラマン的には非常に嬉しい規則でした。
普段美術館は行かないし、行っても漫然と見てその後すぐに忘れてしまうので見学前に重点的に見る画家を数人決めておきました。
訪問日はピカソ展が開催されていました。実はピカソにはそれほど関心はなかったのですが常設展だけを見ることできないので折角だからと一通り見てみることにしました。すると意外と面白く学芸員の方の講演も含めるとかなりの時間を費やしてしまいました。
展示は青の時代以前のごく初期の物から、青の時代~バラ色の時代~キュビズム~シュールレアリズムを経て晩年の作品までほぼ生涯をカバーしていました。
ピカソは付き合う女性によって作風が随分変化したと言われていますが、そのあたりの状況が具体的にわかる展示内容でした。
またキュビズムを採用した肖像画でもモデルの女性の特徴が残っているのも今回知ることが出来ました。
たくさんある展示作の中で印象に残ったのは息子パウロを真っ白なピエロの姿として描いた「花束を持つピエロに扮したパウロ」と大家となったピカソのモデルを努めた20歳のモデル・シルヴェットの清楚さと緊張感が伝わる「シルヴェット・ダヴィット」でしょうか。
残念ながらピカソはまだ著作権が切れていないので写真は公開できませんが。



ラモン・カザス作、パブロ・ピカソの肖像  1900年頃
ピカソ19歳の頃ですがモンマルトルの風景をバックに自信有りげな表情をしています。

縮景園(しゅっけいえん)

2023年03月27日 19時21分01秒 | 旅行
広島旅行の2日目は生憎の降雨だったので予定を変更し、縮景園とひろしま美術館の見学としました。
縮景園は広島藩主の浅野氏が作った大名庭園です。
7代藩主が京都の庭師を招いて大改修を行い現在の形に整備したそうです。
中央の広大な池を中心に造形された池泉回遊式で海の水を含んだ河川水を引き入れているので汽水となっているそうです。