クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

王将戦第3局

2022年01月31日 15時15分05秒 | 将棋
渡辺明王将(3冠)に藤井聡太竜王(4冠)が挑む第72期将棋王将戦7番勝負、第3局が行われました。
結果は挑戦者藤井竜王が勝って3連勝とし、タイトル奪取に一段と近づきました。
私もリアルタイムに更新される棋譜を将棋AIに検討させつつ観戦していました。
将棋の流れとしては先手藤井竜王が相掛り戦を志向し、王将が追随しました。
形勢は微妙に揺れ動きましたが、王将が少し優位のまま終盤戦に突入。


王将自ら解説する渡辺明ブログによると上図45桂跳ねに対して83角と打ったのが疑問手。
将棋AIによると56桂が最善ですが、それ以外の手は全て逆転模様となります。
そういう難しい局面に誘導した竜王が素晴らしかった、とも言えそうです。


さらに局面が進んで上図は最終盤ですが、93步に83玉とかわさず同玉なら激戦だった、とのこと。
ブログのエアポケット、というのは93歩、同玉、94歩に92玉と落ちる手を両者とも読んでいなかった、ということのようです。
ここでの正着は93歩ではなく96香で以下、56角成、95香、93歩、同香成、同玉、99飛という地下鉄飛車を働かす手順のようです。
ただし93歩は次善手ですが逆転はしておらず、以下、同玉、96香、56角成、95香、94歩打、39角という妙手順で先手勝ち。最後の39角は打ちにくいですが、感想戦を見ると藤井竜王は39か48に角を打って祈るしかない、と言っていましたが、おそらく勝っていたように思います。


最後は上図の84飛車打から持ち時間3分の中、1枚も駒を余さず29手詰に討ち取って勝ちました。
最後はノータイム指しの連続で相変わらず詰将棋の解答能力は人間離れしています。

それにしても最近の将棋観戦環境は飛躍的に向上しました。
まず藤井人気のせいか、NETで将棋の生中継が盛んになりました。
またトッププロの棋譜などは将棋雑誌の解説を見るまで、アマチュアにはどこが悪手が分からなかったものですが、最近は番組中で常時形勢が表示されます。
王将戦に関しては無料の中継がないのですが、棋譜はリアルタイムで更新されるので将棋AIで検討させれば形勢は分かります。また注目度の高い対局はYouTubeでプロ棋士や元奨励会員が解説動画をアップしてくれるという状況です。

王将戦第4局は2/11,12に立川で開催されますが、先手番の渡辺王将がどのような作戦を用いるかに注目です。

※今回の検討には水匠5を使用させていただきました。開発者の方々、ありがとうございました。








将棋棋士の最新研究環境

2021年08月20日 08時26分19秒 | 将棋
7/26に将棋の藤井2冠がDL(Deep Leaning)系将棋ソフトを導入し、序盤研究でリードしているようだ、ということを述べました。
最近最新のコンピュータ将棋同士の対局がYouTubeで配信されたのですが、その中で渡辺明名人や中堅棋士も藤井2冠と同等のPC環境を導入したらしいことが判明しました。
具体的にはCPUはRyzen Threadripper 3990X、GPUはGeForce RTX3090を搭載したPCということで価格的には100数十万のようです。
番組中で中堅棋士がこういった高価な機材を導入し続けないと棋力に差がついていってしまうことを危惧する声を発していましたが、無理からぬ面があるように感じました。
昭和の時代の棋士個人の個性が尊重されたおおらかな時代とは様変わりしたのは確かなようです。

藤井2冠の叡王戦での指し手

2021年07月26日 15時38分55秒 | 将棋
昨日の将棋叡王戦で将棋ソフト開発者から興味深い事柄が流れてきました。
それは藤井2冠の序盤の指し手にDL(Deep Learning)系のソフトの影響が見受けられるということ。
藤井2冠は従来型のソフトでは最善ではないが、DL系は最善とする手を選択しました。この手を多くのプロ棋士は意外(疑問手?)とみなしたようです。
藤井2冠は少し優位になったのですが、その後一瞬逆転し、さらに終盤抜け出した藤井挑戦者が勝ちました。
最近のDL系ソフトと従来型ソフトとの比較では序盤はDL系が得意、終盤は従来型が得意です。インストールはDL系はまだ難しく、高性能GPUも必要なので導入している棋士は限られるようです。
もともと終盤には定評がある藤井2冠なので、DL系ソフトの活用で、序盤研究で有利にたてば、さらに活躍が期待できるかもしれません。
将棋界もこういったIT系のスキルが必要になってきたようですね。


シロエリオオハム幼鳥

2021年06月27日 16時31分51秒 | 将棋

先日予備バッテリ忘れでほとんど撮れなかった彩湖のシロエリオオハムを撮りに行きました。
到着するとカメラマンが誰もいなくて、もう抜けてしまった?かとも思ったのですが、
暫く待つと一羽がどこからともなく現れました。そのころにはカメラマンも若干名到着。


先日の個体と異なり、羽に白い模様がなく、幼鳥とのことでした。
幼鳥はどんどん泳いでいってしまいました。暫く待つと戻ってきたのですが、すぐに遥か彼方へ移動してしまったので、そこで引き上げました。