クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

北海道旅行・礼文島初日

2019年06月30日 16時33分02秒 | 旅行
9:20発のフェリーで利尻島から礼文島に渡りました。礼文島までは40分と短時間です。
到着後フェリーターミナルで待ち受けた宿の人に荷物を預け、地図をもらってバスで島北端のスコトン岬まで移動しました。
そこから岬コースというトレッキングコース(ゴロタ岬~鉄府~礼文敦盛草群生地~浜中バス停)を歩きバスに乗りフェリーターミナルまで戻ります。


スコトン岬は最北限の岬だけあり風が強く寒かったです。


前方にはトド島があります。よく見るとトド島の手前にアアラシが寝そべっているのが見えました。あまりにも離れているのでめったに使わないデジタルズームを使って撮影しました。


スコトン岬を出発し、ゴロタ岬を目指します。半島の稜線沿いを歩くので眺めは良いです。


花は一面の花畑とまではいきませんが、エゾノシシウドやコバイケイソウはかなり咲いていました。










それ以外にもよく見るとイワベンケイ、チシマフウロ、ミヤマオダマキ、レブンシオガマ、ネムロシオガマ、ハクサンチドリ、オオミミナグサ、センダイハギなどが咲いていました。




ゴロタ岬は眺めがよく、片側の斜面にはエゾノシシウドが広い範囲に咲いていました。


ゴロタ岬から少し下ると入り江の上方に出ましたが、そこからは遠く利尻富士も見えました。
海沿いを歩き鉄府から澄海岬はパスしてレブンアツモリソウ群生地方面に向かいました。


ここまでの道程で野鳥はベニマシコとノビタキを見ました。




レブンアツモリソウですが、今年は異常に開花が早く群生地はもう最終盤という噂でしたがその通りでした。しかし幸い少し離れた場所に環境省が管轄する群生地があり、そちらはまだそれほど傷んでいませんでした。ただしこちらは群生のごく一部しか見ることが出来ません。




ここにはレブンアツモリソウの他にもサクラソウモドキと白いエゾカラマツも咲いていました。


レブンアツモリソウを見た後、宿の人に聞いた赤いホテイアツモリソウが咲いている場所に行きました。ホテイアツモリソウはほんの数輪しか咲いていませんでした。
その後浜中バス停まで移動し、バスでフェリーターミナルに戻りました。バス停には宿の人が迎えに来ていました。

北海道旅行・利尻島

2019年06月29日 15時23分20秒 | 旅行
稚内宿泊の翌日は朝早くフェリーターミナル前に駐車し7:15発のフェリーで利尻島に渡りました。
利尻島には8:55に到着したので、すぐにターミナル前でレンタカーを借りました。
レンタカーは軽自動車ですが24Hでガソリン、保険代込みで1万7千数百円でした。







最初に姫沼に行きました。あたり一面が靄に霞んでいて気温も低くひんやりしていました。
沼には倒木が倒れ、湖畔にはマイヅルソウやミヤマオダマキが咲いていました。
マイヅルソウは六花の森でも見ましたが、野生種は初めてです。昔写真仲間に赤城山の小沼に案内されて撮影しましたが、そのときはほんの少ししか咲いていませんでしたが、ここではたくさん咲いていました。


次にオタトマリ沼に移動しました。なぜかここにはカモメがたくさん集まっていました。花はあまり咲いていなかったのですぐに南浜湿原に移動しました。




南浜湿原はハイマツの足元にカキツバタ、ミツガシワ、ミツバオウレン、ワタスゲなどが結構咲いていました。


その後は島内を時計回りに一周しポンモシリ島を見学しました。ここは海鳥の繁殖地となっています。




最後にフェリーターミナル近くのペシ岬に登ってみました。かなり急な上り坂でしたが頂上の眺めはなかなか良かったです。


利尻島のシンボル・利尻富士ですが、この日はほとんどの時間頂上は見えませんでしたが、夕方やっと顔を出してくれました。

北海道旅行・紋別から稚内

2019年06月28日 18時11分18秒 | 旅行

紋別を後にして稚内を目指します。海沿いを北上すると海辺で牛がのんびりと草を食んでいました。
背景が青い海で牧歌的風景が気に入りました。


ドライブ中千畳敷という案内板を見たので寄り道するとウスタイベ岬にある安山岩で出来た畳敷きのような岩場でした。


海を背景にエゾカンゾウが咲いていたので撮ってみました。


次に枝幸町の名勝ピリカノカ神威岬を見学しました。ピリカノカは美しい・形を意味するアイヌ語ですが、確かに岬の内側に美しい入り江が広がっていました。




その後宗谷岬に向かいました。日本最北端ということで周辺は公園になっており、最北端を示すモニュメント、灯台、旧海軍の望楼、それに土産物屋などがありました。宗谷岬の手前は人家が全然なかったのですが、直前には人家がかなり密集していたのは少し意外でした。人家が多いので最果て感というのはあまり感じませんでした。
宗谷岬を後にしてノシャップ岬を見学し、稚内に宿泊しました。

北海道旅行・斜里から網走監獄

2019年06月27日 15時43分36秒 | 旅行

知床クルーズを終えて斜里に泊まりました。翌朝は天に続く道からスタートしました。
ほぼ直線の道が28km続きます。こういうのはいかにも北海道らしいですね。


その後稚内目指して海沿いの道を北に進みます。途中小清水原生花園に寄りました。
時期が少し早かったのかそれほど花は咲いていませんでした。
ここで少し珍しいのは数は多くはないのですがエゾキスゲが咲いていました。
北海道では関東で言うニッコウキスゲ、こちらではエゾカンゾウはどこでも見られました。
エゾキスゲは名前は似ていますが違う種類で、色がレモンイエローでやや浅い色合いです。




その後網走監獄に行きました。ここは整備された公園といった風情で、監獄の建物の多くは重文に指定されていました。
網走監獄のメインの建物は獄舎ですが、これは中央の監視舎から放射状に伸びた細長い建物です。
これは少ない人員で多くの囚人の監視を可能にするためです。
網走監獄というか道東の監獄の大本である釧路集治監は明治の元勲、山県有朋の命により設置されましたが、
その目的はロシアの脅威に対処するため、囚人に硫黄採掘と上川から根室への中央道路の開発をさせるためでした。
どちらも囚人と看守に過酷な労働を強いたのですが、例えば中央道路の工事では突貫工事を行い驚異的なペースで完成させたのですが167kmの工事で網走外役所の囚人1200名中211名の看守&囚人に犠牲が出たそうです。


この中央道路の工事に関する悲惨な事故はビデオにもなっていました。それ以外にも庁舎、看守宿舎、独居房、懲罰房、浴場、教誨堂など建物はよく保存されていました。


また個人的にはアカゲラが公園内のあちこちを飛んでいたのも気になりました。
エゾリスなども出るそうで時間があれば一日のんびり過ごすのも十分できそうに思えました。
網走監獄を見学後、紋別まで移動し宿泊しました。

北海道旅行・知床クルーズ

2019年06月26日 17時56分32秒 | 旅行



5時半から知床半島のクルーズに参加しました。
前半は知床半島の荒々しい風景や滝、終盤のルシャ湾付近ではヒグマが見られるというのが謳い文句です。
ウトロ港を出発し暫く進むと知床半島の荒々しい断崖が目に飛び込んできます。
海上から見ると半島はほぼ全て急峻な崖になっており、穏やかな浜辺は目につく限りありません。


時々岩の割れ目や滝があり、カモメが巣を作っている場所もあります。カモメはオオセグロカモメとウミネコが多いそうです。他にはウミウやある場所では目の周辺の白と赤い足が目印のケイマフリも見られます。
ケイマフリは初めてみましたが、北海道以外では青森県尻屋崎などで繁殖していますが、近年数が激減しており絶滅危惧種に指定されています。






断崖をよく見ると大きな柱状節理がいたるところに見られます。また場所によっては岩が硫黄で変色している箇所も見られます。いずれも知床半島が火山と深い関係があるのが見て取れます。






ヒグマの遭遇確率の高いというルシャ湾付近に移動すると、崖の上にヒグマがいました。さらに近くの岩にはオジロワシがいて、見ていると魚をあっという間に捕まえました。このときはヒグマとオジロワシを交互に撮っていたので大変忙しかったです。ヒグマは船が移動すると他の場所にもいました。


船のUターン地点ではヒグマと共存していることで有名な漁師の19号番屋が見えてきました。このときは人影は見ませんでしたが、さほど離れていない場所にヒグマが一頭いました。
港への帰路には船長が何かを発見し船を操作したのですが、程なくしてイルカの背びれが見えました。聞くとイシイルカだそうです。背びれが一瞬見えただけなので残念ながら写真には撮れませんでしたが。
約2時間のクルーズで5500円でしたが、満足感の高いクルーズでした。