
一段高くなった中門の先が仁和寺の境内となります。


中門内部には左に多聞天(毘沙門天)、右に持国天を安置しています。
いずれも力感に溢れ優れた像だと感じました。

中門の正面には金堂があります。

中門をくぐって左側には丈の低い遅咲きの桜として有名な御室桜が植えられています。


金堂に向かって進むと右手に五重塔が見えてきます。江戸時代の再建で高さ36.18m、各層の幅にあまり違いが見られないのが特徴です。塔内部には大日如来が祀られています。

塔から先に進むと仁和寺を守る九所明神が見えてきます。



さらに進むと一切経の経典を収めていた経蔵が現れます。
内部には釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩などが安置されています。緑の花頭窓が美しいです。

中門の正面の位置まで進むと仁和寺の本尊を安置する金堂があります。
慶長年間造営の御所・内裏紫宸殿を寛永年間(1624〜43)に移築したもので、現存する最古の紫宸殿です。
堂内は本尊の阿弥陀三尊像に加え四天王像や梵天像も安置され、壁面には浄土図や観音図などが極彩色で描かれています。

金堂のすぐ先には朱色の鐘楼があります。

境内の北東端には御影堂(みえどう)があります。宗祖弘法大師像、宇多法王像、仁和寺第2世の像を安置しています。

御影堂から境内中心部に戻る途中に観音堂があります。
本尊は千手観音菩薩で脇侍に不動明王、降三世明王、二十八部衆が安置されています。

なお上の写真のみ2018/2に東京国立博物館で開催された仁和寺と御室派のみほとけ展で再現された観音堂内部を撮影したものです。

最後に霊宝館に寄って仁和寺を後にしました。
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