時間が余ったのであがたの森公園内の旧制松本高校の見学に向かいました。
これが大正解で北杜夫「憂行日記」をたどる展を見学することができました。
展示は文学的側面からではなく作家と昆虫との深い繋がりを見せるものでした。
作品にもよく虫のことが書かれているので虫好きなんだろうな、とは思っていましたが、改めて想像以上に本格的な「虫屋」だったことを知りました。
一例をあげると日本国内での記録がなく、長年にわたり大陸(ロシア沿海州や朝鮮半島)の昆虫であると考えられていたクロモンエグリトビケラを浅間温泉周辺で日本初として採集しました。
なお現在は浅間温泉周辺での生息は未確認で、東北地方や中部山岳地域の冷水環境に散在的に分布しているそうです。
私は昆虫にはあまり興味がないので虫に関する部分は斜め読みしていましたがマンボウ昆虫記などは再読しても良いかな、と思いました。
北杜夫の採集した昆虫
「マンボウ昆虫記」と執筆当時に採集された登場昆虫
「幽霊」と採集された執筆当時に登場昆虫
北杜夫が国内で最初に採集したクロモンエグリトビケラ
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