今日はクリスマスイブ。
この年になると特に心ときめくこともないのですが、クリスマスになると思いだす俳句があります。
おほかたは灯の無き地上クリスマス 亀割 潔
本市の駅前広場にもクリスマスイルミネーションが輝いています。
今日も明日も、あたたかな灯火のもとに心あたたかな団欒があるのでしょう。
しかし、この俳句のように「おおかたは灯のなき地上」なのです。ZOZOタウン創設者の前澤氏は宇宙ステーションから何を見たのでしょう。たぶん暗い夜の地球にまばゆく輝く灯をニコニコと見ていたのでしょうね。イルミネーションの光とはほど遠い彼方の大地やそこに生きる人を思ってはいなかったのでしょうか。
繰り返しますが、地上の大部分に生きる人たちにとって地球は暗いのです。
GAFA―グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルを含む世界のお金持ち8人の資産と、貧困にある36億人の資産が同じという統計もあります。(2017年、BBCニュース)「おおかたは灯のなき地球」なのです。
私たちは、明るいものを見るのも大切ですが、明るさの陰に凍えている人々にも目を向けなければなりません。
誰もが幸せになる権利を有しています。国籍、文化、性別、年齢、能力、考えかたなどが違っている人々が手を携えて歩まなければならないのです。
駅前広場のイルミネーションには子どもの願いのカードも揺れています。
その中の一枚に「みんなで笑いたい」と書いてありました。
クリスマスは「祈り」の日でもあるのです。
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