もう一つの震災「3・12」から5年…長野県栄村で灯明祭 「助けてくれた周りの人に感謝している」
東日本大震災の発生翌日に最大震度6強の地震で大きな被害を受けた長野県栄村では、被災から5年を迎えた12日、復興を願ってろうそくに火をともす「灯明祭」が開かれた。
灯明祭は同村の中心部にあるJR森宮野原駅前で行われ、約2500個のろうそくが道沿いや駅前広場に並んだ。全壊した自宅を離れ復興住宅に1人で暮らす福原勇一さん(92)は「戦争に行ったとき以来の恐怖を味わった地震だったが、5年たって気持ちも落ち着いてきた。助けてくれた周りの人に感謝している」と話していた。
この震災による住宅の全半壊、一部損壊は約700棟に上り、道路や橋なども大きく破損。村の避難所には当時、最大で村民の8割にあたる1787人が避難した。直接の犠牲者はいなかったが、避難生活の中で過労やストレスで亡くなった男女3人が「災害関連死」と認定された。
東日本大震災のかげで忘れられやすいけど、自分的には近くで起きた災害ですから…。