東日本大震災で動けなくなっていた特急「スーパーひたち50号」の撤去作業が17日、福島県南相馬市のJR常磐線・原ノ町駅で始まった。
震災発生時、4両編成の特急用「651系」は同駅に停車中だったが、津波や原発事故の影響で前後の区間が不通になった。以来5年間、駅構内に留め置かれていた。
午前10時半、雨風で傷んだ車両の状態を作業員が点検。1両ずつ慎重にクレーンでつり上げて、大型車両に載せた。すでに14日から撤去が始まっている普通車両用「415系」4両とともに、郡山市の郡山総合車両センターに運ばれ、今後解体される予定だという。
常磐線は、原ノ町駅から北約20キロの相馬駅までの間は再開しているが、南約46キロの竜田駅までは原発事故などの影響で不通だ。国は2019年度中の全線再開を目指している。(遠藤啓生)
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