コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

歌舞伎初春鑑賞Goodでした!其の壱

2007-01-26 | La Colombe d`Or
今年は春から縁起がいいのか、歌舞伎座でチケットがとれ
昼、夜共に、私の好きな天井桟敷の一番末席の”黄金席”で
楽しむことが出来ました。

歌舞伎鑑賞も、北の宮へ行ってからはだいぶご無沙汰でした・・・・。
7、8年ぶりです・・・・・、それゆえ歌舞伎座の空気は新鮮でした。

まずは昼の回、初日八日
玄関先には副会長じきじきにお客様に挨拶差し上げていました。
思わず、お客様も粋な初春を思わす春風のような軽やかな会釈をし入っていく
様子が正月歌舞伎の初春をかざる好印象的をうけ、春先から気持ちのよい心持で
歌舞伎座に入ることが出来そうでした・・・・。
が、私は頭重く垂れ、さらに腰も重く曲がり深深お辞儀してしまいました・・・・。

まずは、初春を飾る新作 「松竹梅」まさに華麗な舞いが春を感じさせてくれ、
先の体さえ軽くなりました。

次は 「俊寛」
二度目ですが、吉右衛門さんの俊寛 ラスト出向した船を見送り手を振る場面の
壮絶な内面的な叫びがひしひしと感じられ胸にジーンときました。

この後の 「勧進帳」
これも二度目になりますが、今回はイヤホンガイドを聞きながらで
歌舞伎の細かい所作がわかり、なお面白く観ることが出来ました。
弁景が左右に行ったり来たりしながらゆっくり進むのは、関所までの距離
があるのだと・・・・
嗚呼、話が戻りますが、「俊寛」での太鼓の強弱、鳴る音の感覚の違いは
波の大きさを表現しているそうです・・・・。
前も幸四郎さんの弁景 同じだった気がします・・・・・。
更に、お袋が上京時 銀座めぐりの途中、寄った一幕見席でも幸四郎さん
の舞台でした。演目は忘れましたが・・・。亜、また、思いました、
だいぶ前に池袋サンシャイン劇場でも幸四郎さんの西洋劇を観ていましたー。
この時は席が当日S席しかなく、前のほうで中央通路に椅子を置いた
臨時席で観ました。
目の近くには、開演前から人形らしきものが頭をさげ正面の椅子に
座っていると思っていましたが、劇が始まると”サリエリ”演じる
幸四郎さんでした・・・・・。
開演前の30分近くそのカッコウで椅子に座っていたのには驚きましたが!
いや幸四郎さんが観客の質の良し悪しを見ていたのではないでしょうか・・・?
この時は、舞台の役者さんの目線と同じで目があい、ちょと恥ずかしながら
観た記憶がありしたが・・・・。
やっぱり、幸四郎さんはいいです!!

蛇足ですが、演劇で一番前中央で観た時があります・・・・。
ル テアトル銀座(当時の名称?)で、木下順二作群読劇「子午線の祭り」です。
宇野重吉さんの重厚な語りで始まり、目の前には日本演劇を代表する
滝澤修さん、長岡輝子さんが立たれていました・・・・。
最前列で見上げながら俳優の表情の細部までみれるのも、
時にはこれもよしとしますかー。
またこの日滝澤修さんは、胸の痛みをおさえながら舞台に立たれていたそうです。
翌日、入院のため降板しました・・・・。肋骨を折っていたとのことです。
その舞台は胸の傷みの苦しみが、平家滅亡の苦しみとダブり、科白一言一言
吐く息に力を感じ、その滝澤さんの演技に感動しうっとりしてしまいました。
今でも脳裏に深く焼き付いています。貴重な舞台でした!!

で、昼興行最後は 「喜撰」勘三郎さん、玉三郎さんの名舞踊で華々しく
終わりました・・・・。

夜の部も、昼同様見事に観ることが出来ました・・・。
この後は、後ほど・・・・・・続きます


歌舞伎座
コメント
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