関西発の季刊誌マガジン『PO』(竹林館刊)から
詩人 中原中也 生誕100年・没後70年記念 特集号 2007 冬 No127号が発刊されました。
その季刊誌『PO』で文芸評論家で、恩師の小川和佑先生とともに
わたくしYouzoの、中原中也における短評論文も一緒に掲載させて
戴きましたので、もし御時間がございましたら一読して戴ければ幸いです。
題名は
『中原中也と運命の女神ーダダにおける堕落と破滅の蜜月時代ー』
この評論文は、二昔前、卒論以来のまとまった久々の評論文となりました。
テーマは、
山口の神童と呼ばれ誉れ高い中原中也が、文学に耽け地元旧制中学を見事落第し、
京都の立命館中学に転校した二年間の中也の光と影を追い、その失意のまま
京に住んだ中也の心の変貌を考察してみました。
わずか二年にて京での中也は失意の劣等感の中で、偶然にダダイス(ズ)ムを知り
自我を復活し、時に降臨したFemme Fatale(ファム・ファタル=運命の女)と出会い、
文学こそが中也の生きる糧であることを悟り自我を確立しました。
そして、三歳年上のその女・泰子と旧制中学時代に京で同棲した中也の心の
変貌をたどってみました。
このテーマは、以前から中也のドラマをつくりたいと思い温めていたもので、
中原中也を、ドラマの中の中也像を創造しながら書きましたので大変面白く、
興味ある中也の一端が顧みる事が出来ると思い、是非一読して戴きたいと思います。
季刊誌『PO』は
関西の竹林館が発刊している雑誌で、詩・エッセイ・評論などを中心とした
季刊の詩誌です。
伝統永く、歌う詩人が世に出たニューフォークソング真っ盛りの昭和49(1974)年に
創刊された季刊詩誌だそうです。
なお、その季刊誌は竹林館のホームページでその一部の詩が載っていますので
御目を御通し御参考にして戴ければ幸いです。
今回、わたくし京での撮影の合間にこの原稿校正において、
小川先生、竹林館皆々様には、色々と御指南して戴き大変お世話になりました。
ありがとうございました。
なお、この季刊誌『PO』は一般書店では扱っていませんので、御興味がある方は、
直接下記のホームページにある竹林館の『PO』お申し込みからお取り寄せ下さい。
竹林館 季刊誌 『PO』 詩一般公開・『PO』 2007 冬 No127号 お取り寄せ申し込み等
竹 林 館 ホームページ