Jacques Rivette "Paris nous appartient" | Archive INA
「パリはわれらのもの Paris nous appartient」(1958年製作 1982年仏公開)映画のインタヴュー映像 途中で話すのはフランソワ・(ロラン・)トリュフォー監督
仏映画監督でヌーヴェルヴァーグ映画の旗手で「カイエ・デュ・シネマ」の雑誌編集長を歴任した
ジャック・リヴェット監督が仏現地時間1月29日に逝去されました。87歳。
ジャック・リヴェット監督のご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。Amen
Le coup du berger (1957)
LE COUP DU BERGER di Jacques Rivette // Film integrale (1956)
王手飛車取りLe Coup du berger」(1956年公開)、ヌーヴェルヴァーグはこの映画から始まった!
LE PONT DU NORD (Masters of Cinema) Clip
「北の橋 Le Pont du Nord」 1981年製作 1982年公開 日本公開1993年
この「北の橋」で、ジャック・リヴェット監督作品の映像リズムの生き活きさを認識する。我が国でも「美しき諍い女」(1991年 日本公開1992年)の興行的ヒット後、やっと海外と同じくジャック・リヴェット監督の映画作家評価が認識されブームとなり、以後ジャック・リヴェット監督未公開作品やリバイバル再上映されるようになりました。
Le Pont du Nord - Libertango 冒頭のバチストとマリーが出会うまでのパリ市中のライオン像をバイクで走ちながら見ているバチスト。パリの街のロケーションをドキュメンタリー風に自然に見せているのが心地よい撮影です。
なおバチスト役のパスカル・オジェさんは、マリー役のビュル・オジエさんの娘さんです・・・。
最初に出てくるライオン像は恥ずかしながら分かりませんが、二番目の像はパリ14区にあるベルフォールのライオンで、三番目が多分パリ4区セーヌ川近くにあるパリ市庁舎のライオン像だと思います・・・。パリに行ったことがないので哀しいかな憶測ですがー。この映画を観ているだけでパリ旅行にジャック・リヴェット監督が誘ってくれた気持ちになりました。
なおこのパリの街をバイクで走るシーンで使用されている曲はアストル・ピアソラ作曲の名曲”リベルタンゴ Libertango” です。本人アストル・ピアソラさんのバンドネオン演奏かはちょっと今分かりませんが・・・。
Cannes : le film de Jacques RIVETTE, extrait "la belle noiseuse"
「美しき諍い女、La Belle Noiseuse」(1991年)ジャック・リヴェット監督の名を知らしめた作品
第44回(1991年)カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作品で、世界的な商業的大ヒットとなった金字塔を打ち建てた名作作品。
ニュース画面は、第44回(1991年)カンヌ国際映画祭の様子。インタヴューの主役フレンホーフェル役の名優ミシェル・ピコリさんは以前このBLOGでも紹介した映画「汚れた血」(1986)にも出演しています。
なおこの原作は、フランソワ・トリュフォー監督も敬愛した仏作家(オノレ・ド・)バルザックの短編小説「知られざる傑作」を脚色した作品だそうです。
"Jeanne La Pucelle" de Jacques Rivette | Archive INA
「ジャンヌ・ダルク 愛と自由の天使 Jeanne la Pucelle I - Les batailles」 (1994年)120分
「ジャンヌ・ダルク 薔薇の十字架 Jeanne la Pucelle II - Les prisons」 (1994年)123分
映画の一場面とジャンヌ・ダルクを演じた女優のサンドリーヌ・ボネールさんが映画で演じたジャンヌ・ダルク像の解釈を話しています。
JUANA LA DONCELLA Clip
「ジャンヌ・ダルク 愛と自由の天使 Jeanne la Pucelle I - Les batailles」 (1994年)120分
「ジャンヌ・ダルク 薔薇の十字架 Jeanne la Pucelle II - Les prisons」 (1994年)123分
確か日本公開は1995年で劇場も、千石にあった劇団昴の劇場三百人劇場の「ジャック・リヴェット監督特集上映」が最初の公開だった気がします。IとIIで250分近い長尺映画でその当時びっくりした作品でした。日を分けて観に行った気がします。しかし聖女ジャンヌ・ダルクを扱った映画では一番の作品だと自負してお薦めの映画でした!やはりリヴェット監督作品らしく丁寧に描き自然な演技の良さが漂っていた静寂な作品です。地方農家の平凡な少女がフランスの危機を救うまで成長、その後イングランドに囚われ異端者として火刑に処せられる苦難の姿をサンドリーヌ・ボネールさんが自然体で演じる故にリアルに思え感動したものです。
Jacques Rivette ジャック・リヴェット wikipedia