たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

悩ましきがんその4 乳がん

2012年02月04日 | 日記

新築から日の浅い地元医療の中核 岐大付属病院 エントランスホール

2011.12.26 朝日 朝日新聞社と日本対がん協会は、学校に医師を派遣するドクタービジットを始めたと特集で報じた。
中川恵一東大準教授が横浜雙葉学園(歴史の古い中高女子一貫校)を訪問、中学3年、高校1年生と保護者430人に特別授業した。

”がんのお医者さんでも、1センチにならないとがんは見つけられないのです。
1センチになるのにどれくらいかかるかというと、乳がんの場合、大体15年から17年。

そして1センチになった乳がんが10センチになるのは5年くらい。
見つかる大きさになるまでにすごく時間がかかるのにその先が早いのががんの特徴です。
乳がんの場合、2センチまでなら大体治ります。1センチの乳がんが2センチになるまでに2年くらい。
つまり、乳がんを早期発見できる時間は、女の人の一生の中で2年だけだということです。
それが何歳から何歳かはわかりません。
だから、2年に一回検査しておく、そうすると、どこで乳がんが起こっても早期に見つけることができるのです。” 

女子校なのでこのあと子宮頸がんのワクチン予防を勉強した。

亡妻は苦しい末期の闘病の末、57歳で乳がんで逝った。検診は受けていたし、住民検診で発見される2年前は民間の総合病院で人間ドッグも受けていて、マンモグラフィーでの検診も異常は告げられなかった。安心してこの検診後1年は乳がん検診を受けなかった。
この2年間の空白、ドッグで見逃されたのか、見つけられなかったのか、これがかえって仇になって悔いが残った。ホルモン系のがんは怖いといわれる。

私は二回目に大腸がんが発見され手術前に外科部長の初診を受けた。先生に発生期を聞いたところ、「少なくとも10年以上」、執刀医も同じ答えだった。
がんがいつ見つかるかはその人の運もある。私は、
・H19.10膀胱2.5cm(内視鏡OP 病期TⅠ) Drは術後にがんは大きさより深達度といってがんが粘膜表面におれば性質がよい。粘膜下層や粘膜を食い破って腹腔播腫(ふくくうはしゅ)といって腹腔内に種を播くように散っていると性質が悪いと説明された。 
・H20.5膀胱再発0.5cm(内視鏡OP) 結果は良性、ついでに6箇所つまんで細胞診、陰性)
・H21.3大腸2.0cm(開腹OP 病期TⅠ) 直腸切除(超低位前方切除術:肛門機能温存術)、人工肛門と方法は二つあるが、長短それぞれがある。後遺症ではこれが一番困る。

・H22.5右肺下葉切除2.7cm (胸腔鏡OP低侵襲手術法 病期ⅠA) 手術直前でもレントゲンには全くそれらしく写らない(すりガラス陰影を呈する抹消小型肺癌初期の腺がんと診断された。
病院でCTを撮っていなければ住民検診のX線などでは見逃される。これも幸運のひとつだ。(写真の病院とは違う病院でのOPです)

医療関係者には感謝している。